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【呼吸機能と疲労回復】

Umito / カラダ・コンサルティングの山本健太です!
理学療法士の資格を持って地域で予防の活動に取り組んでいます!

・睡眠について最低限知っておいてほしい情報
・睡眠習慣を見直す情報 を発信します!

前回は、理想的な枕の高さについてお伝えしました!今回は、睡眠中の呼吸機能が疲労回復にもたらす影響について考えていきます!

酸素供給と疲労の回復

疲労の回復は、睡眠中に行われる非常に大切な役割のひとつです。疲労を回復するためには、老廃物を排泄し、細胞を更新する必要がありますが、それには酸素が必要です。呼吸により酸素の取り込みと換気が十分に行われている必要がありますが、いびきをかいている人や睡眠時無呼吸症候群の人、起床時に頭痛がある人は、低酸素状態になっていることで疲労の回復が十分行われていない可能性があります。

睡眠中の呼吸変化

呼吸は無意識に行われていますが、意識的に介入することができる生理現象でもあります。睡眠中は鼻呼吸がメインとなりますが、それだけでなく睡眠段階によっても覚醒時とは異なる呼吸制御が行われています。

睡眠中は、上気道構成筋の緊張が低下し、上気道粘膜がうっ血することにより、上気道の抵抗は増大し、換気量は低下します。気道抵抗の上昇に対する呼吸筋の代償は不完全であり、特にレム睡眠時は横隔膜の活動が増大する一方、肋間筋の活動は著しく減弱します。そのため、レム睡眠時は腹式呼吸が優位となることがわかっています。

少なからず、換気量が少なくなる可能性のある睡眠中に、いかに酸素を取り込めるかどうかは、筋機能や胸郭の柔軟性の影響も考慮する必要がありそうです。ノンレム睡眠期は主に肋間筋の活動が活発になるため、肋間筋が働きやすい胸郭の柔軟性が求められ、レム睡眠期には呼吸補助筋や肋間筋の活動が低下する一方、横隔膜の活動が保たれることから横隔膜の筋機能を高めておく必要があります。

当然、慢性呼吸器疾患や神経筋疾患、肥満を有している人では睡眠の質は低下します。健常者においても睡眠の質を考える上で、呼吸機能に注目してみることも重要です!

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