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【消化活動と睡眠の関係】

Umito / カラダ・コンサルティングの山本健太です!
理学療法士の資格を持って地域で予防の活動に取り組んでいます!

・睡眠について最低限知っておいてほしい情報
・睡眠習慣を見直す情報 を発信します!

前回は、睡眠不足がアルツハイマー病につながるメカニズムついてお伝えしました!今回は、消化と睡眠の関係性について考えていきます!

消化管運動と生体リズム

ヒトでは、本来朝に排便したいという欲求が生じるのが理想的です。これは、胃一結腸反射によるもので、 胃の中に食物がまったく入っていない時、胃腸が十分に休息をとった後、すなわち夜間に十分な睡眠がとれた朝に食物が胃に入ると、胃一結腸反射は最も強く現れます。睡眠において、リズムが重要なように排便においても毎日決まった時間に起こるリズムがあるのが理想的です。そのため、睡眠と消化管活動の関係性については、さまざまな報告があります。

消化管運動は、覚醒時(日中)に高く、 睡眠時(夜間)には低下します。 睡眠一覚醒リズムと同様なサーカディアンリズムを有していることがわかっています。また腸内細菌の増殖状態は消化管運動状態に影響されることもわかっており、それゆえ特に腸内細菌との共生器官である大腸の運動状態、すなわち便通状態が睡眠健康に影響する要因となっている可能性が考えられています。

さらに大腸におけるセロトニン産生分布が多いように、消化管の運動にはメラトニンが多く含まれており、その運動のコントロールに関与していることが知られています。

腸内環境と睡眠の質

睡眠は中枢時計と睡眠ホメオスタシス、腸管は末梢時計と摂食によりリズム制御を受けていると考えらています。このように体内時計を介して相互に影響し合っている睡眠と腸内環境ですが、社会的ジェットラグにより引き起こされる時差ぼけ状態や睡眠不足は中枢時計のリズム変調が引き起こされることがわかっています。

ある研究では、時差ぼけ中の被験者の腸内細菌を無菌マウスに移植すると、平常時の腸内細菌を移植さ れたマウスに比較して体脂肪蓄積の促進、耐糖能の増悪が認められたようです。また高脂肪食は、腸管と腸内細菌のリズム変調を引き起こすことがわかっており、睡眠に影響を与える可能性があります。一時期話題なったプレ・プロバイオティクスは腸管や腸内細菌のリズム変調を回復させる手段となりうることがわかっており、食により体内時計を調整できる可能性も報告されています。

プロバイオティクス(有用菌を腸に届け、有害菌の働きを抑制)
・ヨーグルト
・納豆
・ぬか漬け
・味噌

プレバイオティクス(善玉菌を増殖・活性化して腸内環境を整える)
・ブロッコリー
・キャベツ
・玉ねぎ
・豆類
・キノコ類
腸内環境を整えて、睡眠の質も高めていきましょう!

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