【肌の老化と睡眠不足】
Umito / カラダ・コンサルティングの山本健太です!
理学療法士の資格を持って地域で予防の活動に取り組んでいます!
・睡眠について最低限知っておいてほしい情報
・睡眠習慣を見直す情報 を発信します!
前回は、ジュニアアスリートの睡眠についてまとめられたレビューをお伝えしました!今回は、睡眠不足が肌にもたらす影響について考えていきます!
睡眠と皮膚状態の関係
睡眠は、皮膚表面のpH、経表皮水分損失(TEWL)、血流、皮膚温度など、皮膚の生理学を調整するために不可欠とされています。睡眠不足は、ホルモンと炎症マーカーの放出を混乱させ、皮膚状態を悪化させる可能性があります。
炎症と睡眠は、密接に関連しています。中枢および末梢概日リズムによるコルチゾールとメラトニンのレベル、炎症性サイトカインを介して、皮膚のpH、水分損失、透過性などの調節が行われています。メラトニンやコルチゾールのホルモンの概日リズムの障害は、かゆみを促進して皮膚疾患を悪化させることがわかっています。同様に、夜間のTEWLの増加、皮脂産生の減少、ヒスタミンの放出、および炎症性サイトカインの変動は、皮膚疾患の夜間症状を悪化させる可能性が懸念されているようです。
特にアトピー性皮膚炎(AD)において、睡眠障害は一般的な症状であり、ADの子どもの約60%に影響を及ぼすとされています。ADを対象とした複数の研究では、夜間の覚醒頻度の増加、眠りにつくことの困難、睡眠効率の低下が報告されています。
肌の老化を加速する睡眠不足
睡眠と皮膚の老化について、60人の健康な女性を低品質(1晩約5時間睡眠)または良質(1晩約8時間睡眠)に分類して調査した研究があります。皮膚の健康は、皮膚老化の内因性および外因性の両方の要因を説明する指標となる内因性および外因性皮膚老化(SCINEXA)スコアを使用して評価されています。良質な睡眠の14人の参加者は、睡眠不足の人と比較して、SCINEXAスコアが大幅に低下し、TEWLが30%低下し、紫外線曝露後の赤みの皮膚が大幅に改善したと報告されています。肌にとっては、1日間の睡眠不足でも皮膚の保水性の有意な減少と皮膚の弾力性の有意な低下を示すこともわかっており、スキンケアにおける睡眠の重要性が示されています!
参考文献
Usamah M Afzal, Faisal R Ali, Sleep deprivation and the skin, Clinical and Experimental Dermatology, Volume 48, Issue 10, October 2023, Pages 1113–1116,
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