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【産後の体重減少と睡眠の役割】

Umito / カラダ・コンサルティングの山本健太です!
理学療法士の資格を持って地域で予防の活動に取り組んでいます!

・睡眠について最低限知っておいてほしい情報
・睡眠習慣を見直す情報 を発信します!

前回は、食事による炎症と睡眠への影響についてお伝えしました!今回は、出産後の体重減少と睡眠の関係について考えていきます!

産後の体重減少が重要なわけ

妊娠中は身体に様々な変化が起こります。体重の増加も避けられない必要不可欠な変化ですが、多くの人が悩むポイントでもあります。妊娠前の体重に戻らないというお悩みを多く聞きます。多くの人が体重増加による見た目上の問題が気になっていますが、産後に増えた体重が保持されてしまうことは、見た目以上に問題となる可能性が高く病気の発症リスクが高まることが懸念されています。

妊娠前と比べた平均的な体重の保持は0.5〜3kg程度が多いようですが、4kg以上残っている場合は注意が必要です。また、産後1年経っても体重が保持されているとその後15年も体重はそのまま減ることがないことも報告されています。様々な研究において、産後に体重が戻らないことは危険視されており、肥満、心血管疾患、糖尿病、変形性関節症、一部の癌などの慢性疾患のリスク増加をもたらす素因とされています。

睡眠不足による妨げ

産後に母乳育児が始まると、一般的には夜間も3時間おきに授乳が必要となるため、必然的に産後の女性は睡眠不足となってしまいます。体内時計が乱れることで代謝機能は低下し、食欲調節のホルモンも暴走してしまい、血糖値の変動も大きくなりやすい状態です。このように、ただでさえ痩せにくい状態ですが、小間切れでも総睡眠時間が少ないことで、さらに体重減少が妨げられることがわかっています。1日あたり5時間以下の睡眠は、産後の体重保持に貢献することが報告されています。

家庭によって、ワンオペの環境や初めての子育てで余裕がなかったり、子ども多ければ家事が増えて就寝時間が遅くなったりと睡眠時間がどうしても少なくなってしまう状況はたくさんあると思います。しかし、母親として、女性として、1人の人間としてその後の人生を有意義なものにするために産後のケアは重要です。頼れる人や使えるサービスはとことん使って、まずは睡眠時間を確保してほしいです!

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