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よりよい未来を目指して~転職の闇を照らす


「転職履歴」

私の転職履歴は、全く輝かしいものではありません。故に、私の経験を反面教師として受け止め、よりよい未来への踏み台としていただければ幸いです。

まず、新卒で入った会社は、現在もある大手企業の子会社であり、内定拘束日は○○○○ーランドで楽しく過ごし、内定者研修では声を揃え「△△△△(大手企業名)の誓い」を高らかに復唱した。その時点では、輝かしい未来が約束されたような気がしていた。にも関わらず、現実は、憧れていた絵画・宝飾事業含め、経営自体がすでに破綻していたらしく、入社してすぐ大手企業の孫会社への出向、転籍を余儀なくされた。バブル崩壊の始まりであると同時に、ままならない転職人生の始まりでもあった。

当時はまだ女性がキャリアを積み重ねることは珍しかったため、それ以降、結婚、転勤、出産、家族の病気、離婚、その他数々の人生の転機に際し、その場その場で出来ることを探し転職を重ね、正社員、派遣、バイトと雇用形態を変えながらも30年以上ほぼ絶え間なく働き続けた。計13回12社は、毎回職務経歴書を書くのも大変だったし、採用担当にも随分と引かれたことだろうと思える。

「ブラックな職場その1」


入社してすぐ、私だけをターゲットにした訳のわからないイタズラ電話に悩まされた職場があった。私には相手の心当たりも全くないのに、中傷的な暴言を吐かれ、家族への危害も仄めかされ、警察にも相談に行きました。(まだ大きな実害が出てないので、警察は対応してくれませんでしたが…)
社内の情報に詳しい様子と話の内容等から、数ヶ月後、ようやく相手の特定に至りました。いじめが原因で退職した前任者が、いじめの当事者であるお局を困らせるために、会ったこともないのに雇われたばかりの私を辞めさせようとしていたのでした。解決してしばらくは安心しましたが、その後も、お局による不正が発覚したり、自己中ないじめが再発したり…数ヶ月に渡る粘着質な嫌がらせをするほど、誰かが心を痛めて辞めた職場は、やはり辞めるだけの問題があったのです。
だから、面接時には、前任者が辞めた理由はしっかりと確認しておく必要があります。

「ブラックな職場その2」


また、いざ受かった会社に入ってみても、入ってみないとわからないことが沢山あり、思っていたのと違うことも多々あります。
新規事業の為の募集とのことで入った会社では、メッセンジャーのインストールを強制させられました。海外での契約相手とのやりとりが、時差の関係上、就業時間外にも個人携帯に次々と入ってきて、24時間、常に何かに追われているような感覚になりました。3ヶ月毎の自己採点、目標設定、そしてダメ出しに神経がやられ、うつ病を発症しました。
病気を抱えつつの転職活動は、とても大変でしたが、環境を変えない限り病気は治らないと思い、苦しい日々が続きました。
通常の事務経験のみで年齢を重ねた転職は、どれだけ応募しても、書類審査時点で音沙汰もなく、ただ虚しい日々が続き、自分は誰にも認められない、価値のない人間のように思えてきました。
でも、当時の自分に「それは大間違いだ!」と、声を大にして伝えたい。なぜなら、自分の価値は自分で決めるのが正解だと、今になってようやくわかったからです。

「ブラックな職場その3」


また、ある職場では、業務効率化の為に運用システムの変更をすることになりました。移行する間は、これまでのやり方に加えて、新しいやり方も平行する為、仕事量は倍近くになりました。にも関わらず、人数はそのままでその日の業務はその日の内に終らせなければなりません。終電ギリギリまでの残業が毎日毎日続くような状態が続きました。そんな中、確かにチェックするものが上がらないと仕事がないのはわかるけれど、部下が少しでも早く終らせようと死に物狂いで残業している中、独り近くの公園まで行って小一時間戻らず、「数年に一度の天体ショー、すごかったよ」と悪びれもせず語る〈女糞上司〉(←これは、"おんなくそじょうし"
とお読みください)。
部下のやる気を根こそぎ剥ぎ取って平然としている人間とは、信頼関係なんて築けません。
人間として正常な人からどんどん辞めていって、残るのは他では通用しない人々ばかり。まともに仕事をすればするほど負担が増える一方。心を捨て早く一抜けしないと、身も心も疲れはててしまうと思い、必死で転職活動しました。

「まだまだありますブラック企業」


他にも、部署間の対立やパワハラが渦巻く中、あちらこちらから相談され人間関係の蟻地獄にはまったりと、どうやら私は男を見る目と同じ位、職場を選ぶ目がないようで、ブラック話はまだまだ語り尽くせません。
そんなこんなの様々な経験により、
若いうちは順応性が高いと思っていたのだが、どんどん苦手なことが増え、自律神経を正常に保つのが困難な場面が多くなってきました。

「願い」


こんな転職貧乏神に取りつかれたような私が、これから転職をする人に対し強く願うことは、自分を大切にしてほしいということ。
今、私は、心身ともに健やかでいられる職場に廻り合い、穏やかに過ごせています。人生の多くを占める仕事の時間が穏やかだと、日常生活にも余裕が出来、ようやく自分らしく生きれている実感がしています。
これまで色々大変ではありましたが、人より多くの経験をしたことが今の私を形作っていて、深い人生を歩んできたのだと、自身を誇れるようになりました。

「働き方改革」を推進する時代だし、今はもうこんな時代錯誤な経験はないのかもしれません。
でも、中小企業の多い日本では、もしかしたらまだまだ無理を強いられることがあるかもしれません。

《訳あって転職する方々へ》
もし、入った職場がブラックであった場合、
いつでも引き返す勇気を持ってほしい。
どうぞご自身を大切にして、豊かな人生を歩んでいただけますように…
一生懸命働こうとする意欲を持つ人々が
健やかでいられることを切に願わずにはいられません。

#転職体験記

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