何もしないで生きられますか?

この気持ちが少しわかるのだけど、皆さんはどうでしょう?

青年海外協力隊を経て、アメリカ暮らしをしたのちシルク・ドゥ・ソレイユで世界各国を10年ほど働きながら旅してきた経験から、日本の記事を比較・考察し、つぶやいているUmiです。 

私はもともと負けず嫌いな性格で小さい頃からスポーツをやっていたこともあり、自然と競争社会に馴染んできた。

そして競争に興味のない人や怠惰な人を自分都合で競争社会に引っ張り込み、やる気を出させようとしたり、できない人を見下したり勝手な自己基準で人間の価値を判断もしていたり。

そんな中、青年海外協力隊としてパナマへ派遣され、初めて発展途上国の現状を目の当たりにした。

首都では金融やパナマ運河の国家事業で裕福な方や富豪もいる(もしくはパナマ文書に出てくるような租税回避をしていたりマネーロンダリングで富を築いた人もいるのかもしれないw)が、首都以外はインフラも整備されていないし、野生に近い生活をしている部族も多くいた(2004年時点)。明日からパナマに行くのでまた最新の情報をアップデートできると思う。

活動期間中の2年間で、時々地方の村で過ごすことがあり、村に住む老人を見て驚かされたこともあった。その老人は朝から家の前のイスに座っている。そして1日中何もしないのだ。

(そもそもパナマ人の気質としてのんびりした生活をしている人が多い。これは私の持論だが、途上国が途上国である所以はヒトである、と。そしてそれは彼らの選択なだけであって、どちらが正しいでも間違いでも、上でも下でもない。そういった優劣の思い込みがそもそも間違っていたのだった)

それを目の当たりにしたとき、こんな生き方もある・できるのかと。今まで忙しいことや頑張ることが当たり前の世界で、それが絶対の正義で、それ以外はダメなヤツ、何もしないことは社会的”死=負け”を意味するものだと勝手に思っていた自分の考えに変化をもたらし、今まで何も知らずに生きていたのだなと思い知らされた。

自給自足の場合、生きるための食料は自分たちで確保しなくてはならないが、食料さえあれば、残りの時間は何かを頑張る必要はない。まさに野生だ。

では今の日本社会でそんなことが可能だろうか? 答えは簡単。

可能だ。

ほとんどの人は自給自足など不安でできないと言うだろう。それに自分だけ違うことをするなんてできるのかと考える人も多いのではないだろうか。だがそれはただやり方を知らないだけ、世間の目に対して行動が抑制されているだけ。

日本では経済活動をすることでしか生きられない社会システムになってしまっただけで、学校に行かなくても、会社にいかなくても日本の裏側にいる同じ人間が自給自足しているのだから、できなくはないはずだ。

皆さんは生きるとはなんだと思いますか? どう生きたいですか? 正解なんてありません。でもこの窮屈な日本の社会に知らず知らずのうちに飲み込まれ、飲み込まれていることにも気づかずに幸せな人もいれば、悩んでいる・苦しんでいる人もいるんですよね。

ちょっと外の世界を知るだけ、考え方を変えるだけでラクになることもあるので、視野を広げてみてはいかがでしょうか。

では今回のテーマでもある”何もせずに生きていけるか?”

何もしなくても生きていけるとは思いますが、私は何かはするでしょうね。それは私の選択です。やりたいことをして生きていくと思います。”何もしないこと”がやりたいことな時もあります(今がそうですw)。社会も世間も見ながら、時には頑張り、時には何もせず、時には嫌なことにも向き合い、時には迷いながら。

今の日本は選べる自由があるだけ幸せだとは思いますが、その反面選べる自由がありすぎて選べなくなっている人もいるのかもしれません。世界には選ぶことさえできない人もいますが、どう思いますか?


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