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短編小説 ◇◇◇ 第一話 沛然叔父さんの厄落とし業 ぼくの叔父さんは、昔から雰囲気を出…
短編小説 ◇◇◇ アームに取り付けたWebカメラを天井近くまで伸ばし、真下に向けたまま狙…
短編小説【NEMURENU Ver.】 ◇◇◇ 夜の繁華街を独りで歩いていると、君はいつも旅人にで…
掌編小説 ◇◇◇ 夜の十時に芙沙から呼び出される。急だったが、こういうのはこれまでにも…
短編小説 ◇◇◇ 小学校時代に同級生だった腋田君は、よく蛇を殺していた。腋田君の家はす…
短編小説 ◇◇◇ 二十時に配達予定の宅配便を待っている間、ラジオから流れていたバラード曲をソファーに寝そべりながら聴いていた。宇多田ヒカルの「First Love」は出だしの歌詞が特に心に残った。 キスのフレーバー……。ああ、もちろん覚えているとも……。 シャツのボタンを全部外した格好のザネリは、体を起こしてソファーに座り直し、先日パパ活で知り合った若い娘の顔を思い出そうとした。しかし、集中力が続かず頭の中でうまく像が結べなかった。腹が空き過ぎているのだ。
短編小説 ◇◇◇ 黒のチェスターコートの下は裸なのだから、身支度に時間はかからない。襟…
短編小説 ◇◇◇ 港湾地区から奥まった郊外に移転してきた馴染みの洋食屋で、その夜ナツは…
短編小説 ◇◇◇ 妻が今日から三日間、里帰りで家を留守にする。 おれは仕事の都合もあ…
短編小説 ◇◇◇ 二つ歳上の土岐岡さんとは大学が同じで、今月から真穂は勤め先も同じにな…
短編小説 ◇◇◇ ◇◇ アデルが休日はデートもしないで、一日の大半を市立図書館で過ごし…
短編小説 ◇◇◇ 市の中心にある城址に作られた公園は全国でも名高い桜の名所になっていて…
短編小説 ◇◇◇ 誰に誓ってもいい。疚しいところはまったくない。恥ずべき行為は何一つしていない。隅永孝策は、自分の股ぐらから朝焼けの名残を留めた白い空を見上げながら、己に言い聞かせていた。 要するに、自分は清廉潔白であると言いたいのだが、このような事態になったのだから、落ち度はあったのだろう。悔しいけれど、それは素直に認めなければならない。それにしても、これは何だ、どういう状況なんだ、とでんぐり返りのような体勢のまま隅永は思う。 そもそも、不忍池妖香の相談に乗っ