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自分の経験を伝え、誰かの役に立ちたい。―おてち先生から学ぶ、教員のセカンドキャリア―


元教員ブロガー おてち先生
@otechi_teacher


教員からフリーランスの道へ

2年半の教員生活を経て、フリーランスへ。現在は、Twitter、Instagram、その他SNSや個人のブログで自身の経験やジョブチェンジについて発信中。母が教員をしていたというおてち先生。親を安心させたいという思いから、自身も教員になる道を選択されたそうです。

しかし、一年目から「これが本当にやりたい仕事なのか」と悩みはじめます。働く県を変えれば、何か変わるかもしれないと思ったおてち先生は、結婚を期に他県へと異動し、臨任採用の教員として働かれたと言います。

「でも、県を異動しても、働く環境や自分の気持ちはあまり変わりませんでした。」

学校の多忙さと引っ越しや結婚などによる環境の変化で、体調を崩してしまったそうです。

このまま教員を続けるのは辞めようと思い立ち、フリーランスの道へと進む事を決めたと続けます。


フリーランスという職業で、自分の「自由」を一番に考えたい

はじめは、いろいろな転職サイトを見たり、転職エージェントに相談したりして情報を集めたおてち先生。公務員試験を受けることなども考えたそうですが、職業について調べていく中で「これでは教員だった時と、働き方は変えられない。」と気づいたと言います。

自分でSNSを開設し、人と繋がりをつくっていき、フリーランスとしての生き方を学んでいきました。

「直接人から教えてもらうこともありましたが、ビジネス講座なども受講しました。未来の自分へ自己投資しようと決めて、貯金してきたお金を知識や経験に変えていきました。」

今までは、労働時間や責任の重さから自分の自由な時間や、自分のしたい過ごし方ができていなかったとのこと。フリーランスを選んだ理由は、自由に自分の時間をつかいたいと思ったからだと語ります。

「その自由のために、今はお金と時間を作り出すスキルを身に着けていきたいと思っています。」

現在は、ブログなどでアフィリエイトの案件を受注するなどして、フリーランスでやっていく準備をしているそうです。


おてち先生がこれからやっていきたい事

自分の経験を伝えたい

自分の経験が誰かの為になれば、という思いでSNSでの発信を始めたというおてち先生。自分が、仕事で気になったことや転職についてネットで調べても詳しいことが出てこないことが多かったそうです。

「自分のように情報を求めるひとはたくさんいると思います。教員からの転職や、結婚や仕事についての経験を伝えられたらと考え、SNSで発信しています。」

これからは、自身が運営する「コピーライティング」についてコンテンツ作成を目指して頑張っていると話します。人の目に留まるキャッチコピーの作り方や、ライティングのポイントなどを紹介するコンテンツにしたいと考えていると言います。

「なかなか稼ぐことができないと感じているブロガーさんなどが、私のサイトを見て少しでもヒントを得られるような、そんな場所を作っていきたいです。」

学校とは別の形で、教育に携わりたい

このようなスキルアップの経験に加えて、教育にも関わっていけたらと話します。

今までは、教育といえば学校だけのものだという認識でしたが、離れてみて学校外から教育に関わるという選択肢もあるのだと気づいたと言います。

「まだまだ、模索中ですが、教育に対する気持ちは消えていないので、いろんな形の教育を知るところから始めたいと思います。」

セカンドキャリアを考える人へのアドバイス

自分が「こうなりたい」と思う人を見つける。

おてち先生も、自分の母親を目指して教員を選んだとのこと。しかし、その母の働き方や現在家で働いている様子を見て、「本当に自分がなりたい姿とはどんなものだったんだろう。」と考えるようになったそうです。

セカンドキャリアを考える先生がたくさんいる。しかし、その多くはお金やこれからの将来、自分の覚悟について不安を覚えていて留まっている人が多いのではないかと考えているとおてち先生は考えます。

「いろんな可能性があるのに、その不安があるせいでチャレンジできないのはすごくもったいないと思います。」

その不安を取り除くために、自分の理想とする人を見つけて、その人のようになるためには何が必要か考えていくといいと教えてくださりました。


たくさんの本に触れる

また、これまで仕事の多忙さから、なかなか本を読む時間を取ることが出来なかったとの事。

時間ができてから、たくさんの本を読むようになり、「今の日本」や「今の教育の在り方」についての状況について知ることができたと言います。

情報に触れ、多くの知識を取り入れることはもちろん、本を読むことで『自分の違和感』の裏付けができる。それが本をお勧めする一番の理由だというおてち先生。

「今までも社会問題や働き方、教育への違和感を感じていましたが、その違和感はただ自分が感じているだけなので、ひょっとしたら気のせいかもしれないと思ってしまっていたんです。でも、本を読むことで、自分の違和感を言語化してあるものや情報に出会え、やっぱり自分と同じ考え方をもっている人はたくさんいるんだという確証にもつながりました。」

おわりに

教員から、次の仕事へ挑戦したいと思っているけれど、「なかなか勇気が出ない。」
「何をしたらいいかわからない。」という人が多い中
しっかりと自分の道を見つけて歩まれているおてち先生。
彼女が発信するセカンドキャリアについての記事は必見です!

おてち先生の今後に、ますます注目です♪

編集後記

20代という若さで、自分の理想の生き方に向けて頑張るおてち先生のパッションに心が動かされました。
フリーランスという道を選び、自分のスキルを生かした仕事されているというお話はとても学びが多く、私にとっても大変実りある時間になったと感じています。
おてち先生が発信されていることが、悩める人の支えになっていると改めて感じました。
おてち先生、貴重なお時間ありがとうございました。
(インタビュー・編集・イラスト Umi)


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