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住んでいても観光に行きたくなる街

約20年前、私は初めてとなる社会人生活を北海道のとある港町で迎えることになりました。

その街は観光地としても有名な街で、もちろん、私も何度か訪れたことがある街でした。

勤務エリアが北海道全域という当時の職場において、最初の配属先がその街になったのは、本当に運が良かったといまでも思います。

私はこれまで、北海道、東北、関東の8つの街に住んだ経験がありますが、大抵の場合、住む前に観光で訪れた際に感じた感動は、徐々に日常生活や日々の仕事の一風景へと変貌していきます。

それはその街に馴染んできたということで、良いことなのかもしれませんが、例えば休日に気分転換に観光スポットを巡っても、頭のどこかで日々の生活や仕事のことを思い出してしまい、純粋に観光を楽しめなくなってしまうのが、なんかとても残念に思うのです。(あくまでも私の場合です💦)

ただ、社会人1年目から6年間を過ごしたその街は少し違いました。

記念すべき社会人生活をスタートした街だから、少し補正が入っているのかもしれませんが、学生時代などにも観光に来ていて、いい思い出が多かった街なので、日々の生活・仕事をしているうちに徐々にその思い出が汚されていくのではないかと当初は思っていました。

しかしながら、住んでいた6年間、まったくそんなことはなく、むしろさらにその街を観光することが好きになっていました。

その理由は何なのか、自分なりに少し考えてみました。

一つ目は、その街の観光エリアが居住地区から少し離れていて、仕事上でもそのエリアを訪れる機会が少なかったことです。

そのため、日常生活と切り離してみることができたのだと思います。

二つ目は、全国的にも有名な観光地だったため、当時、休日ともなればその観光エリアには多くの観光客が訪れており、自分もその観光客の一部になれたことです。

平日は静けさが漂うそのエリアも、土日祝日になれば多くの観光客が訪れ、平日とは全く違う姿を見せるため、在住者にも非日常感を感じさせてくれたのだと思います。

そして、最後の三つ目は、その観光エリアがとても異国情緒あふれる場所だったことです。

つまり、普段生活しているエリアは日本ですが、観光エリアに行くとまるで異国にきたかのような錯覚を感じ、純粋に観光を楽しむことができたのではないかと、勝手に思っています。

ここまで読んでくださった方はもうすでに察しがついているかもしれませんが、この街は、北海道の函館市です。

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世界三大夜景の一つとも称されている函館山からの夜景や教会などの西洋建築が立ち並ぶ元町地区、桜の名所でもある史跡「五稜郭公園」、津軽海峡を望む湯の川温泉郷などが有名な北海道屈指の観光都市です。

観光都市としての函館はもちろん魅力的なのですが、適度に都会で食べ物がおいしく、周辺には海や山といった自然も豊富、さらには、街中にある銭湯がほぼ天然温泉など、函館は住むのにもとても良いところです。

いつかまた行きたい、そして出来ることならいつかまた住みたい。そんな風に思わせてくれる素敵な街、函館。

私の大好きな街の一つです。

#この街がすき

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