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「教師=過酷でブラック」という風潮に対する正直な意見
Twitterで「教師のバトン」というハッシュタグを見た。
激務だとか理不尽だとか残業代が出ないとか給料が低いとか……
いかに過酷でブラックな職種かという情報が、これでもかというくらいに溢れていた。
うーーーん。
まあたしかにそういう面もある。
仕事内容は多いし残業は当たり前だし休日も部活や説明会などで駆り出されることがある。
でもほかの職種だってじゅうぶん忙しい。
特に教師とおなじ待遇を求めるのであれば、忙しくない職種なんてないはずだ。
それに教員には良い面もたくさんある。
生徒がかわいいとか成長に携われてやり甲斐があるとか、教師を目指すなら当然思い浮かぶであろうキラキラしたものではなくて……
要は緩い面や働きやすい面ということだ。
ザッと思い浮かぶ例を挙げてみる。
▶︎職場でスマホをいじったり大きなあくびをしたりお菓子を食べたりできる。
特にお菓子は油断すると食べすぎてしまうので「教員になると太る」なんて言われるほどだ。
▶︎仕事として生徒と雑談できる。
生徒の着眼点や発想力はすばらしい。
本気でげらげら笑うことも驚くこともある。
あの時間を仕事だと言ったら申し訳ないほど雑談は楽しい。
▶︎試験期間中は息抜きができる。
午後は絶好の有給取得期間となる。
それから生徒のいない校庭や体育館を使用して、教員同士のスポーツ大会を開催したこともある。
▶︎長期休み中は息抜きができる。
夏休みと冬休みと春休みも出勤はするが、普段の慌ただしい雰囲気とは異なる。
有給も普段よりずっと取得しやすい。
▶︎男性教員も育休を取得したり子どもの体調不良で欠勤したりしている。
男女差がなく平等に働いているからこそ、男性も女性も平等に家族を優先できる。
そういう家庭的な男性教員は白い目で見られるどころか、むしろ好印象を持たれるほどだ。
▶︎女性教員も権利を主張しやすい。
男女差がなく平等に働いているからこそ、女性の立場が弱くない。
つわり中の女性教員は遅刻や早退や突発的な欠勤、それから保健室のベッドで横になることなどがしっかり許容されていたし、修学旅行へ行くようにと言われた女性教員は幼い子どもの育児をしていると言って堂々と断っていた。
▶︎待遇が安定している。
賞与は出るし福利厚生も確立している。
ほかにもあるが長くなるので割愛する。
勤務先の環境に左右される部分も大きいが、上記のような緩い面や働きやすい面もたくさんあるのだ。
一概にブラックだとは言いきれない。
おそらく教師をそこまでブラックだと感じてしまう背景には、当事者による特性もあるのではないだろうか。
真面目すぎて教師に向いていないから仕事がうまくできず、ほかの職種ともろくに比較しないまま、ブラックだと感じてしまう。
そもそも真面目だから教師になったのかもしれないが、真面目すぎる人は絶対に教師に向かないのだ。
キラキラした理想を求めたり目の前の業務すべてに本気で臨んだりするのではなく、日々の現実を見ながら抑えるべきところはしっかりと抑え、そのうえで適度に手を抜いて要領良く効率的に仕事を進める。
教師にはそういう能力が必要だ。
いや、教師に限らずどの職種においてもそういう能力が必要だろう。
教師であれ何であれ仕事ができる者は適度に手を抜いて要領と効率を重視する。
結局はそういうことなのかもしれない。
わたしは新卒のころ企業に勤めた。
仕事は楽しかったが、終電帰りも休日出勤も当たり前だったし、そのわりに待遇は良くなかった。
当時を振り返ると教師がそこまで過酷でブラックな職種だとは到底思えないのだ。
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