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【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】地震保険(建物)のリアル!体験して分かった厳しい現実~①木造建築は基礎となる構造部分が対象

能登半島地震では、数多くの木造建築が被害に遭いました。地震保険は、このような時に貴重な助けとなりますが、何が保険の対象となるのか、何が対象外なのかを正確に理解している人は少ないかもしれません。私も理解していない一人でした。地震保険(建物)について6回に分けて紹介します。

保険の対象は木造建物の構造部分
木造建築における地震保険の最大の特徴は、主に建物の基本的な構造部分をカバーしている点にあります。対象となるのは、以下の4つの部分です。

・基礎(建物を支える土台)
・屋根
・柱(建物の骨組み)
・外壁(建物の外の壁)

これらの4つの部分は、建物の全体的な安全性に直結しています。これらが損傷した場合、地震保険から補償を受けることができます。

一方で、地震保険でカバーされない部分として、以下のようなものがあります。

・壁紙の破れ
・天井のパネル落下
・風呂場や洗面所の亀裂
・タイルのはがれ
・犬走りの裂け目
・内壁の亀裂
・駐車場の柱のズレ
・石塀の倒壊

これらの部分が地震保険でカバーされないのはなぜでしょうか?

それは、主に建物の構造的な安全性に直接関連しない箇所だからです。壁紙の破れや天井のパネル落下などの損害は、主に装飾的で非構造的な要素と見なされるからです。

地震の後、多くの人が「地震保険を請求するために被害状況の写真を撮っておくべきだ」と言います。

そこで、私も家じゅうを捜索して被害状況の写真を撮りましたが、後で知ったのは、私が撮影したのは主に保険の対象外となる部分でした。

さらに、鑑定人の方は、「わー、大変ですね!」や「ここにも亀裂がある」と言いながら家を見て回っていたため、私は何かしらの補償が得られると期待していました。しかし、結果として、指摘した部分はすべて保険の対象外だったため、私の期待は徒労に終わりました。



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