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【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】災害×デジタル時代の課題―能登半島地震を悪用したインプレゾンビとその対策

能登半島地震の発災直後から、SNS上で偽の救助要請などの悪質な投稿が相次ぎました。これらは「インプレゾンビ」と呼ばれるアカウントによるもので、インプレッション(閲覧回数)を増やし、広告収益を目的としています。今回は、インプレゾンビの実態と対策について詳しく掘り下げます。

インプレゾンビの実態:
インプレゾンビは、災害時の混乱を利用して偽情報を拡散し、閲覧数を稼ぐアカウントのことです。これらのアカウントは、しばしばリプライ機能を使って関連性のない投稿に絡み、混乱を増大させます。能登半島地震では、虚偽の救助要請や古い災害写真を新たなものとして投稿し、合計で1100万回以上もの閲覧を記録したケースが確認されています。

対策方法:
情報の確認と共有: 偽情報を見分けるためには、情報の出所と正確性を常に確認することが必要です。信頼できるニュース源や公式アカウントからの情報を優先し、疑わしい情報は共有しないよう心がけましょう。

教育と意識向上: SNSユーザーに対して、偽情報の見分け方を教育するプログラムを推進します。特に、災害時における情報の取り扱い方を理解することが重要です。

技術的対策: SNSプラットフォームは、AI技術を用いて偽情報やスパムを自動的に識別し削除するシステムの開発を進めるべきです。また、ユーザーが簡単に報告できる機能の強化も求められます。

法的対応: 虚偽の救助要請など、公的機関の運用に影響を与える偽情報に対しては、法的措置を取ることも考えられます。これには国際的な協力が必要です。

まとめ:
インプレゾンビによる偽情報の拡散は、SNSの利便性を裏切る行為であり、真の被災者に対する支援の妨げにもなり得ます。私たちは、情報の正確性を確認する習慣を身につけ、技術的な対策と法的な枠組みを強化することで、この問題に立ち向かう必要があります。災害とデジタル情報の交差点で、私たちができることから始めましょう。

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