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【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】能登をモチーフにした同人誌「波の花 風吹く」 東京のコミケで頒布 県内作家が企画

能登半島地震で被災した地元を支援しようと、県内在住の作家たちがチャリティー同人誌「波の花 風吹く」を制作しました。同人誌は、能登の風物詩である祭りや河川をモチーフにした小説を収め、被災地の珠洲市にある印刷会社で印刷。26日に東京ビッグサイトで開かれた即売会「コミティア」で頒布されました。

チャリティー同人誌の制作背景
同人誌「少女文学」の制作も手がける紅玉いづきさんがプロジェクトを企画。紅玉さんほか、元日に実家のある輪島市で地震に遭った作家の上田聡子さんと編乃肌さんが参加しました。表紙は、金沢市で活動する漫画家の波津彬子さんが描き下ろしています。

同人誌「波の花 風吹く」の内容は?
タイトル「波の花 風吹く」は、能登の風物詩「あえの風」にちなんで名付けられました。この同人誌には、紅玉いづきさん、上田聡子さん、編乃肌さんの3人が書いた小説と、被災時の体験を綴ったエッセーが収録されています。

上田さんは奥能登の晩夏を彩る「輪島大祭」をテーマにし、編乃さんは能登を舞台にした高校生の物語を描きました。紅玉さんは、町野川を擬人化し、地震後の奥能登の風景を描きました。

地元印刷会社での印刷
同人誌は、珠洲市の「スズトウシャドウ印刷」に依頼して印刷されました。この印刷会社は、地震の被害で3か月間休業を余儀なくされましたが、4月から営業を再開し、再び多くの作り手から信頼を集めています。

紅玉さんは「心を寄せてくれる人たちに『石川はがんばっていく』と伝えたい」と話しています。地元の魅力を伝え、被災地支援の一助となるこの同人誌は、作家たちの強い思いとともに、多くの人々に手に取られることを期待しています。

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