uma kinoshita / Studio K

フォトグラファー、ライター、翻訳者。2024年3月にひとり出版社「Studio K」を…

uma kinoshita / Studio K

フォトグラファー、ライター、翻訳者。2024年3月にひとり出版社「Studio K」を立ち上げました。写真家サイトはhttps://www.umakinoshita.com/

マガジン

  • ひとり出版社1年目日記

    2024年3月にひとり出版社Studio Kを立ち上げました。「つくる」30年を経て「売る」立場にはじめて挑戦。

  • 創作のかけら

    写真のこと、本づくりのこと……..。展示のお知らせ、報告も。

  • 本づくりの仕事がしたくて製本の学校に通い始めました

    2023年春から1年間、「本づくり協会」が運営する「本づくり学校」に通いました。2024年にひとり出版社を設立することを目指して!

  • ひとり出版社創業日記

    2024年3月、ひとり出版社を設立しました。立ち上げ前からの記録です。

  • 日々のかけら

    日々のささやかな思いなど……

最近の記事

ひとり出版社1年目日記④理想と現実のあいだ、問題はやっぱり「お金」

今年3月に立ち上がった出版社 Studio K。年内に1冊、木下晃希さんの画集「KOKI ZOO」を出版することを目指し、着々と準備中です。 宣伝用にチラシを作ったので、よろしければご覧ください。 先日、制作チーム(編集者の永岡綾さん、デザイナーの守屋史世さん、製本会社、美篶堂の上島明子さん)と第2回の打ち合わせをしました。 前回、判型とページ数を含め、希望のイメージはだいたいお伝えしていて、木下晃希さんの絵の画像もお渡ししてあったので、ざっくり編集して形にしたものを見

    • ひとり出版社1年目日記③「星々文芸博」7月14日(日)出品物の準備中!

      こんにちは、UMA(ゆま)です。3月にひとり出版社、Studio Kを立ち上げ、年内に1冊を目指して、制作進行中です。 というわけで、まだ1冊もできていないわけですが、「告知くらいは!」と意気込み、イベントに初出店することにしました。 「星々文芸博」 7月14日(日)11:30〜16:30 浅草橋 東京文具共和会館 入場無料 (11:30と12:30の入場には整理券が必要です。  整理券の発行は以下のサイトから) Studio Kは「MAP 30」にいます! いまは、

      • ひとり出版社1年目日記②イベント初出店!「星々文芸博」7月14日(日)@浅草橋

        こんにちは、UMA(ゆま)です。3月にひとり出版社、Studio Kを立ち上げ、年内に1冊を目指して、制作進行中です。 ……という状態なので、まだ本は1冊もできていないわけですが、早々に告知だけでも!と、イベントに初出店することにしました。 「星々文芸博」 7月14日(日)11:30〜16:30 浅草橋 東京文具共和会館 入場無料 会場アクセスはこちら(↓) 「星々」は小説家のほしおさなえさんが中心になって運営していらっしゃる創作コミュニティ。「星々文芸博」でも、新し

        • ひとり出版社1年目日記①年内に1冊!素晴らしいチームで初顔合わせ

          2024年3月、ひとり出版社、Studio Kを立ち上げました。美しいアートブックの企画・制作・販売のほか、展示、ワークショップなど、アート関連のイベントを行っていくつもりです。 私自身のことをいえば、本の仕事には長く携わってきたものの、「中身を作る」作業ばかりしてきたので、その先はまったくはじめての体験です。自分の頭の整理と会社でやっていることの発信のために、記録を残しておこうと思います。今回はその第1回目です。 Studio Kの第1作は、木下晃希さんの初画集を予定し

        ひとり出版社1年目日記④理想と現実のあいだ、問題はやっぱり「お金」

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        • ひとり出版社1年目日記
          4本
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          14本
        • 本づくりの仕事がしたくて製本の学校に通い始めました
          9本
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          7本
        • 日々のかけら
          3本
        • Travelogue - 旅はいつも大事なことを教えてくれる
          14本

        記事

          本づくりの仕事がしたくて製本の学校に通い始めました⑨手製写真集を再制作

          こんにちは、UMA(ゆま)です。昨年(2023年)から製本学校に通い、この春、1年間の基礎コースを終えました。修了制作としては、自分の写真集「記憶の方舟」を作りました。これです(↓) 自分ではまあまあ満足していたのですが、講評会では、製本とタイポグラフィ界の生けるレジェンド(!)から厳しくも愛あるアドバイスをいただき、「まだまだ感」でいっぱい。 というわけで、一念発起(?)して作りなおし〜!!! 表紙も、「麻クロスを貼ってみたかった」気持ちが満たされると物足りなくなった

          本づくりの仕事がしたくて製本の学校に通い始めました⑨手製写真集を再制作

          ひとり出版社創業日記⑦潮目が変わり、職業人生ラストフェイズへ

          こんにちは、UMA(ゆま)です。「来年、ひとり出版社を立ち上げることが目標です」と昨年、2023年の春にnoteで宣言してからの2024年。自分に言い聞かせるように周囲に伝えてきたのがよかったのか、年明けからわりにせっせと動いて、3月に無事に合同会社 Studio K を設立しました。その経緯の記録、第7回、たぶん最終回です。 あらためて、なぜ、創業しようと思ったのかをもう一度振り返っておきたいと思います。 人に聞かれて、よく言っていたのは、こんなことです。 子どものこ

          ひとり出版社創業日記⑦潮目が変わり、職業人生ラストフェイズへ

          ひとり出版社創業日記⑥「生き物を描く〜パラアーティスト・木下晃希」

          こんにちは、UMA(ゆま)です。「来年、ひとり出版社を立ち上げることが目標です」と昨年、2023年の春にnoteで宣言してからの2024年。自分に言い聞かせるように周囲に伝えてきたのがよかったのか、年明けからわりにせっせと動いて、3月に無事に合同会社 Studio K を設立しました。その経緯の記録、第6回です。 といっても、今回はやや番外編といいますか、Studio Kの第一作目として画集を作る予定の甥っ子アーティスト、木下晃希を紹介するドキュメンタリー番組がMBS毎日放

          ひとり出版社創業日記⑥「生き物を描く〜パラアーティスト・木下晃希」

          ひとり出版社創業日記⑤もはやバイブル「ひとり出版入門:つくって売るということ」「パン屋ではおにぎりを売れ」

          こんにちは、UMA(ゆま)です。「来年、ひとり出版社を立ち上げることが目標です」と昨年、2023年の春に宣言して、いよいよその来年、2024年です。自分に言い聞かせるように周囲に伝えてきたのがよかったのか、年明けからわりにせっせと動き、3月に無事に合同会社 Studio K を設立しました。 その経緯の記録、第5回です。創業にあたってはいろいろ関連本も読みましたが、今回は、そのなかでわたしにとっては手放せなくなった2冊を紹介させてください。 売るまでのリアルがわかる「ひ

          ひとり出版社創業日記⑤もはやバイブル「ひとり出版入門:つくって売るということ」「パン屋ではおにぎりを売れ」

          ひとり出版社創業日記④ 登記後の手続き〜ロゴを考えるのは楽しい!

          こんにちは、UMA(ゆま)です。「来年、ひとり出版社を立ち上げることが目標です」と昨年、2023年の春に宣言して、いよいよその来年、2024年になりました。自分に言い聞かせるように周囲に伝えてきたのがよかったのか、年明けからわりにせっせと動きました。その経緯の記録、第4回です。今回は無事に登記を完了したあとの役所関係の手続きやロゴを決めた時のことなどをお話しします。 登記後の役所関係の手続き……の中で気になったこと 登記後に役所関係でやることは、税務署への届出、年金事務所

          ひとり出版社創業日記④ 登記後の手続き〜ロゴを考えるのは楽しい!

          ひとり出版社創業日記③「定款」で悩んだこと〜「事業目的」と「本店所在地」

          こんにちは、UMA(ゆま)です。「来年、ひとり出版社を立ち上げることが目標です」と昨年、2023年の春に宣言して、いよいよその来年、2024年になりました。自分に言い聞かせるように周囲に伝えてきたのがよかったのか、年明けからわりにせっせと動き始めました。その経緯の記録、第3回です。今回は定款の内容について、「ひとり出版社」として引っかかったところを書いておきます(言い換えれば、その他の部分はネットで探せる雛形通りでよさそうです)。 ひとり出版社の定款〜「事業目的」に何を書く

          ひとり出版社創業日記③「定款」で悩んだこと〜「事業目的」と「本店所在地」

          ひとり出版社創業日記②社名は?合同会社、株式会社、どっちにする? 税理士さんはどこがいい?

          こんにちは、UMA(ゆま)です。「来年、ひとり出版社を立ち上げることが目標です」と昨年、2023年の春に宣言して、いよいよその来年、2024年になりました。自分に言い聞かせるように周囲に伝えてきたのがよかったのか、年明けからわりにせっせと動き始めました。その経緯の記録、第2回です。 社名、どうする? まずは社名を決めなければなりません。会社を立ち上げようとするとき、だれもがいちばん悩むのがここだと思います。 わたしがこだわったのは「凝りたくない」 以前、有限会社を作っ

          ひとり出版社創業日記②社名は?合同会社、株式会社、どっちにする? 税理士さんはどこがいい?

          ひとり出版社創業日記①立ち上げのきっかけと初期の気づき

          こんにちは、UMA(ゆま)です。「来年、ひとり出版社を立ち上げることが目標です」と昨年、2023年の春に宣言して、いよいよその来年、2024年になりました。自分に言い聞かせるように周囲に伝えてきたのがよかったのか、年明けからわりにせっせと動き始めました。その経緯を記録しておこうと思います。 出版社を立ち上げようと思ったきっかけ ずっと美しい本が好きでした。美しい本は、手にしていると宝物のように思えてきます。そんな本づくりをしてみたい気持ちは、長く自分の中にありました。

          ひとり出版社創業日記①立ち上げのきっかけと初期の気づき

          本づくりの仕事がしたくて製本の学校に通い始めました⑧ハードカバー写真集に挑戦!修了展のお知らせも

          こんにちは、UMA(ゆま)です。この春から製本学校に通っています。目標は来年、ひとり出版社を立ち上げることです! ……という書き出しで去年(2023年)から始めた、自分にエールを送るシリーズ(?)8回目です。ひとり出版社のことは別途投稿するとして、製本学校の一年コースも終わりに近づいたところで、修了展に出展する作品を作ったというご報告をさせてください。 なお、先にお伝えしておくと、この修了展はどなたでもご覧いただけます。一年間一緒に学んだ(楽しかった〜!)同期の仲間だけで

          本づくりの仕事がしたくて製本の学校に通い始めました⑧ハードカバー写真集に挑戦!修了展のお知らせも

          【サイアノ(日光写真)に挑戦】プルシアンブルーの世界に宿るもの

          こんにちは、UMA(ゆま)です。製本に関する投稿が続いていましたが、ひさしぶりに写真の話をさせてください。 私は2011年の東日本大震災以来、福島で写真を撮影、発表してきました。この1年は現地には行っていないのですが、終わりにしたというわけではなく、ここまで時間が過ぎたところで、もう一度、これまでの写真を見直したいと思っていました。 写真家の中には「作品は一度発表したらもう終わり。次を撮らないと」という人もいて、それもわからないわけではありません。でも、しつこいだけかもし

          【サイアノ(日光写真)に挑戦】プルシアンブルーの世界に宿るもの

          本づくりの仕事がしたくて製本の学校に通い始めました⑦和綴じ蛇腹本の画集、帙入り

          こんにちは、UMA(ゆま)です。この春から製本学校に通っています。目標は来年、ひとり出版社を立ち上げることです! ……という書き出しで去年(2023年)から始めた、自分にエールを送るシリーズ(?)7回目です。そろそろ会社設立のことも具体的に考えつつ、手は動かそう!というわけで、今回は和綴じの蛇腹本を作りました。 収める作品は、甥っ子アーティスト、木下晃希にふたたび協力してもらいました。内容は、昨年12月にハードカバーの画集を作った時とほぼ同じです。その時の本はこちら(↓)

          本づくりの仕事がしたくて製本の学校に通い始めました⑦和綴じ蛇腹本の画集、帙入り

          本づくりの仕事がしたくて製本の学校に通い始めました⑥和綴じ写真集、函入り

          こんにちは、UMA(ゆま)です。この春から製本学校に通っています。目標は来年、ひとり出版社を立ち上げることです! ……というような書き出しで去年(2023年)から始めた、自分にエールを送るシリーズ(?)6回目です。製本修行、年末年始もひとがんばりしました! 今回は、昨年暮れに埼玉県の小川町に行った時、古い細川紙が手に入ったので、それを使って和綴じの写真集「しんと悲しみが満ちる地へ / In Silence and In Sorrow」を作りました。(ちなみにこのシリーズは

          本づくりの仕事がしたくて製本の学校に通い始めました⑥和綴じ写真集、函入り