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本づくりの仕事がしたくて製本の学校に通い始めました⑧ハードカバー写真集に挑戦!修了展のお知らせも

こんにちは、UMA(ゆま)です。この春から製本学校に通っています。目標は来年、ひとり出版社を立ち上げることです!

……という書き出しで去年(2023年)から始めた、自分にエールを送るシリーズ(?)8回目です。ひとり出版社のことは別途投稿するとして、製本学校の一年コースも終わりに近づいたところで、修了展に出展する作品を作ったというご報告をさせてください。

なお、先にお伝えしておくと、この修了展はどなたでもご覧いただけます。一年間一緒に学んだ(楽しかった〜!)同期の仲間だけでなく、先輩方、先生方の作品も展示されます。製本関連の本、必要な道具なども購入できます。手で本を作ることに興味のある方はぜひ​!


【本づくり学校修了展】
2024/3/13(水)-22(金)13:30-17:00
本づくりハウス
新宿区新小川町5-9 クラフト孝和1F

16日(土)17日(日)20日(祝・水)14時から17時まで「体験!ミニ製本ワークショップ」も。小さな三つ目綴じの糸かがりのノートが作れます!参加費1000円。30分程度。予約不要です。

で、私の作品の話に戻らせていただくとして‥‥。

基本課題はあったのですが、各々で工夫してもOKということだったので、私は福島で撮影したいちばん新しいシリーズ「記憶の方舟」で写真集を作りました。これまでもこのシリーズで豆本やフランス装はやっていたのですが、ちょっと大きいもの、いかにも写真集!みたいなハードカバーのものも作ってみたいなあと思っていたので、修了展を機に挑戦しました。

プロセスをご紹介すると……。

紙は小津和紙で購入できる「柔肌鳥の子」150g。越前の杉原商店さんの紙で、インクジェット用の和紙としてはいちばん気に入っています。サイズはA3ノビ。
ほぼスクエアにするために下をカット。もちろんカットした部分はとっておいて、また豆本を作ったりする時に使います!
折りベラを使って折ります。「一つの角が合えば揃う」と教わったのを心の中でひたすら念じます。今回は輪になった方が背。小口を貼り合わせます。
いつも苦労する、2mmグレー台紙の切り出し。表紙用です。
裏打ちしてある麻クロスに糊を塗ってグレー台紙を貼ります。辺を折る時はかけべらを使います。

と、ここまでは写真を撮っていたものの、この先の本文の糊入れ、本文と表紙の貼り合わせなどは余裕がなくて……。

作り方に興味がある方はこちらの本(p.34-41)をご覧くださいー!

というわけで、途中はすっ飛ばして……完成したのはこちら!

サイズは250mm x 250 mm x 20 mm。麻クロス貼り。62ページ。写真点数28点。日英併記。タイトルは大きく入れず、右下に小さく「福」の字を(小さすぎたかなー?)。クイックアート社の「パウダープリントシート」を使用。
見返しも越前の手漉き染和紙。これも小津和紙で購入。グレーっぽいブラウンとかも考えたのですが、和紙を使うと案外冒険ができる気がします。題字はなんとか手書き!
本好きのチラ見チェックポイント、花布も見返しに合わせてグリーンに。
小口を貼り合わせているので、写真を見開きに渡らせても真ん中で切れない。

一年間、本当に勉強になりました。その前も、和綴じは学んでいて、すでにいろいろ作っていたのですが、こういう洋本の作り方がわかったのは、すごくうれしいです!

次のコースもあるのですが、この春からの一年は出版社の立ち上げと一冊目の刊行でいっぱいいっぱいだと思うので、いったんお休みします。

修了展、手製本に興味のある方、勉強してみたいなという方はぜひ!私もこの修了展を見にきて、説明を聞いて、ここで勉強しよう!と思った経緯があります。


もう一度、修了展のお知らせ、載せておきます!

【本づくり学校修了展】
2024/3/13(水)-22(金)13:30-17:00
本づくりハウス
新宿区新小川町5-9 クラフト孝和1F

16日(土)17日(日)20日(祝・水)14時から17時まで「体験!ミニ製本ワークショップ」も開催されます。小さな三つ目綴じの糸かがりのノートが作れます!参加費1000円。30分程度。予約不要です。


今日もここまでお読みいただき、ありがとうございました! 何かとあわただしかったり、気温差が大きかったり、花粉が盛大に飛んでいたりする春ですが、みなさま、どうかお元気にお過ごしください。

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