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読書感想文『ポジティブの教科書』武田双雲著

『ポジティブの教科書』武田双雲とは

2013年発売。

タイトルそのままの内容なのだが、
 自分がポジティブになる→自分もまわりもハッピーにする
ための「教科書」といった内容。
表紙にも「自分も周りの人も幸運体質になる3つの基本と11の法則」とある。

幸せになる三つの簡単な基本
一、幸せを与えること。
一、幸せであることに「気づくこと」
一、幸せな言葉を発し、幸せな態度をとること。

――『ポジティブの教科書』

本の序盤はもしかしたら、胡散臭さとか宗教臭さを感じるかもしれないが、ぜひとも最後まで読んでみてほしい。
おそらくこの人の話に胡散臭さを感じるということは、それだけネガティブで険悪な環境で生活しているという証拠なのだと思う。
この本には、そんなネガティブから抜け出すためのヒントがつまっている。

著者は書道家。
どんな書道家かというのは次の項目にて。

この本を読んだ理由

clubhouseで適当にザッピングしていたら、偶然この著者の武田双雲さんのルームに辿り着き、なんとなしに聞いていた。
とにかくスピーカーが生き生きとしているように聞こえ、武田さんに質問をしたり話を振ったりしていた印象がある。
そんなか、説得力のあるコメントや小話を投げ込んでくる「武田双雲」という人に、不思議な正のオーラを感じた。
今でも僕のclubhouseで定期的に武田さんのことを語っているルームを見かけるので信者が多いのだろう。
とにかく図書館で本を探して借りてきた。

ココに刺さった

「満足したらそこで終わり」
日本人が好きそうな概念です。この言葉の裏には「満足」=「サボる」という結びつきがあります。満足したらがんばらない。がんばらないとダメになる。そういう理論です。
僕は全く逆です。「どんどん満足しよう」と思っています。なぜなら「満足」=「恩返し」になるからです。満足するほどに、感謝の気持が溢れるのです。感謝が溢れれば、自然と「恩返し」「貢献」が基本思考に習慣化されるのです。もし、感謝が出てこない場合は、本当の意味で、満足できていません。不満や不安がいっぱい残っているのです。

――『ポジティブの教科書』

僕もポジティブ・シンキングや部下を褒める姿勢を持つようにはしてたのだが、昔はよく「あんまり満足したら、それ以上成長しないだろ。甘ったるい」と非難されることがあり、それに対する確固とした反論材料は持ち合わせていなかった。
でも、「満足」=「恩返し」の理屈は、腹の底からなるほどなと思った。
まあ、昔の価値観を持つ方にはわかってもらえないかもしれないけど。

というか、ここまでくると、ポジティブとかネガティブは通り越して、性善説と性悪説の話になってるようにも思う。
性悪説の思考を持つ人であったり組織では、どうやったって「満足」=「恩返し」なんてものを飲み込めるはずはない。
自分は変えることができても、組織を変えることはできない。
だから根本的に性悪説が蔓延している組織に自分が属しているとしたら、この先の長い人生のためにも、1秒でも早く抜け出すことを考えた方が良いのだろう。

この本を読み終えて

最近よく見聞きする「与える」ことの重要さを実感した。
先出しジャンケンで、自分の持っているものを与えていく、差し出していく姿勢。
この意識は比較的簡単に持続できそう。
前の会社では「後出しジャンケンを徹底して、常に自分が相手より有利な立場で交渉をせよ」とか教えられたけど、この頃自分がインプットさせられてたことって、本当に何から何まで反面教師にしなければいけないなと再認識できた。

ところで、昔大好きだったユニコーンの楽曲で、「与える男」ってのがあったけど、また聴いてみようと思った。
働く男よりも、与える男になろう。
まあ、あれは女の子をナンパしてる歌だけど。

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