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読書感想文『日本再興戦略』落合陽一著

この本を読んだ理由

落合さんが好きで、でも本を読んだことなかったなということで、新し目の本を借りてきた。
2018年発売。

とはいえ、コロナ前の著書なので今読んでも参考にならない部分もあるかなと心配したが、まったくそういったことはなく、
「日本」が抱える本質的な問題や課題、再興可能なポイントについて言及されていたので、非常にわかりやすかった。

自分メモ

欧米てw
→冒頭で「欧米」という概念を否定してて、とてもしっくりきた。

そもそも、「欧米」というものは存在しません。欧州と米国はまったく別物です。欧州と米国が一緒だと思っている西洋人は誰もいません。欧米とはユートピアであり、日本人の心のなかにしかないものです。まずは、この日本人の頭の中にあるバイアスを確認しないと、日本の再興戦略を考えることはできません。

 ――引用

脱中央集権
→「八百万の神」なんて言葉があるように、元々日本人は「絶対的な一つのものを崇める」ことには向いていない。
 でも、テレビが発信する情報が唯一無二の正解であるように思ってしまっている節はある。
 その考え方を改めないといけない。
 一つの価値観や型にはまった形にこだわる必要はなく、その場その場の「空気」をもっと大事にすべき。


リーダー2.0
→僕が勝手に理想としているリーダー像っていうのは、ある意味弱さや欠陥があって、
 その欠点を誰かに埋めてもらうことで、
 その誰かの手柄が生まれ、モチベーションも上がる、ってのを思い描いている。

 完全無欠のリーダーであれば、部下はただただ従うだけのロボットみたいになるから、
 そういうのはやり甲斐のある現場とは思えない。

リーダー2.0時代のリーダーはすべて自分でできなくてもまったく構いません。何かものすごくとがっている能力があればよくて、足りない能力は参謀などほかの人に補ってもらえばいいのです。

 ――引用

わらしべ長者になろう
→情報だけは、簡単にいくらでも手に入る時代。
 その分、「行動」がおざなりになってしまっている、という指摘は随所で見かける。
 とにかく信念を持って、どんな小さなことでも行動を起こすことに価値がある時代になっている。

「読書メーター」に書いた感想

読みやすい、勉強になる、行動も変えられそう。コロナ前に書かれた本なので、参考にならないかなと思えたが、もっと「日本」の根っこにある問題だったり、違和感を指摘した内容だった。地方在住の自分にとってみれば、地方自治の加速に期待したいし、もしかするとコロナがそのきっかけになってくれる、というかコロナを機に僕らが知恵を絞ってアクションを起こさないといけないのかもしれない。わらしべ長者を信じて。

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