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おばあちゃんの米つき

#日本一小さな百貨店の物語

近所の一人暮らしのおばあちゃんが、百貨店の入口からちょこんと顔を覗かせて、

「ちょっと手伝ってくれるかえ?」

つねよし百貨店の隣にある精米所で米をつくのに、おばあちゃん一人では米袋を持ち上げるのが重いので、お手伝いに呼ばれました。

「ゴールデンウィークは息子さん帰ってくるんですか?」

「今日か明日かに帰って来るみたいだ。」

遠くで働く息子さんが久しぶりに帰ってくるのが楽しみで仕方ない様子です。

「ごちそうなんかできへん、アッハッハ」

いつもと変わらず明るいおばあちゃん。

米袋いっぱいだと30kg。
おばあちゃんでも持てるように、百貨店で空の米袋に小分けして入れ替えてあげていると、車で帰って来た息子さんが百貨店までおばあちゃんをお迎えに。

「家おれへんから心配して探しに来たで。」

「そうかえ、米つきに来てただけや、アッハッハ」

つきおわったお米を手押しマイカーにつんで、意気揚々と帰っていくおばあちゃんでした。

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京都北部の山あいの小さな集落にただ1軒の小さな百貨店から田舎の日常を書いています。子供達に豊かな未来を残すためにサポートよろしくお願いします!