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イオンと「クラシル」運営会社delyの提携から、両社の狙いを考察

今回はこちらの記事から感想や考察を述べていきたいと思います。

食品ECに関するニュースになっています。

・イオンはなぜ「クラシル」にアプローチしたのか

そもそも、日本の食品EC率(販売価格÷市場規模)は2.89%しかなく、大きな伸びしろがある分野です。そのため、西友やライフはそこに目を付けて参入をしました。
ただ、自社で商品を保有しているとはいえ、ECには配送や倉庫管理などの知識や技術が必要だったで、記事にもあるようにアマゾンや楽天と各社協力をしているわけですね。
イオンも例にもれず、独自の配送システムを構築しようとしていることが読み取れます。

では、イオンはどうしてそれに加えてdelyにアプローチをかけたのかというと、最も新規顧客を獲得しやすかったからだと推測しました。
「最も」と表記した理由は以下の理由です。
①クラシルが”利用者数+ダウンロード数No.1”の”レシピサイト”であること(記事参照
②コロナ禍であること

①:つまり、多くの人が利用するレシピサイトであることがわかります。そして、そもそもレシピサイトはどんな人が利用してるのか想像した時、”ペーパー”の人が多そうだという考えに至りました。あまり、調理に慣れていない人の方が不安だからレシピを見ていそうですよね。
慣れていない人は食材の量や種類とかも何がいいとかはきっと分からないでしょう。そこで、クラシルを開けば調理方法もわかるし、何をどのくらい買えばいいのかも分かるわけですよね。

経験者より慣れていない人の方が小売店での食材購入頻度が低いゆえに、ECへの参入ハードルも下がったりするのでしょうか。。

②:こちらの記事を見ていただけたらわかるように、コロナ禍に自宅調理する人が増えていることが分かります。
だからといってすぐにEC率が上がることはないでしょうが、この取り組みが始まったことはレシピを見て知ってもらえると思います。

上記の理由から、今回の提携に至ったのだと考えます。

・なぜdelyはイオンと提携を結んだのか

前提として、料理には大きく4つの工程があると私は考えています。
1.献立を考える→2.食材を購入する→3.調理する→4.食事をする
の4工程です。

元々、クラシルは1の献立を考えるパートのみで利用されるサービスでした。しかし、今回の提携で、2の食材を購入する過程もクラシルに組み込まれました。
ここから、これはクラシルを幅広いプラットフォームにしていくためにイオンと提携を結んだのだと推測します。

他社と提携するか、自社で作り上げるかは分かりませんが、いずれはもっとサービスを拡大させておおきなプラットフォームにしていきそうです。上では4工程としたものの、さらに因数分解すればより多くの工程が見つかるでしょうから、それらに対応するのではないでしょうか。

例えば、
・レシピの提案をこちらの目的に沿って行ってくれる。
「カレンダーとクラシルを同期させて、イベントや仕事にあった食事を提案してくれる」
「冷蔵庫とクラシルを同期させて、賞味期限が近い食品を使いきれるレシピを提案してくれる」
・レシピに合わせて、調理の1部を行ってくれる。
「コンロとクラシルを同期させて、レシピを流すと火力調節を自動で行ってくれる」
みたいな感じです。


・最後に

今回はニュースに合わせて、両社のことを分析していきました。

今回はどちらも日本の企業さんでしたが、調べているうちに海外だとECと料理がどう関係しているのか、どんなサービスがあるのか気になったので調べてみようと思います。

本日も最後まで見てくださった方ありがとうございました!
またよろしければ、是非覗きにいらしてください。

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