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ガイドが安彦良和さんだったいう嘘のようなホントのはなし(前編)

どうも、ウクモリ ヒロオです。

【今日のnoteは長文になります。しかも、今日だけでは到底終わりませんので、どうかご了承ください】

昨日は映画を観に行ってきました。11時の上映開始に間に合うよう、家を出たのが6時前。4時間かけ、たどり着いたのは109シネマズ HAT神戸でした。

アフタートークがある回は、発売後数時間で満席になっていました。

6月8日から兵庫県立美術館で開催されている、「描く人、安彦良和」という展覧会のコラボイベント。開催を記念して行われたのが、クラッシャージョウの特別上映でした。しかも、安彦良和監督、高千穂遙先生、アルフィン役の佐々木るんさんのトークイベント付き。たまたま、佐々木るんさんがSNSで、「遅いけど、この後上映会の予約が始まるからね」と告知していたので、思い切って真夜中の開始時間に合わせて予約。映画館で3列目という、首が痛くなりそうな席を確保。トークイベントを考えれば、前方が良いかなと(笑)

ところで私は昨年、劇場版クラッシャージョウ公開40周年のイベントにも参加しました。あの時もトークイベントがあり、ガッツリと面白い話を聞いて聴けて面白かっただけでなく、竹村拓さんにサインをいただけたりと、思い出深いものになりました。そんな素晴らしい体験をしていたので、さすがに神戸まではイイかなと思ったのですが、「ニュータイプの勘」が働きました。ララァの声が聞こえ、行った方が良いとの判断に(笑)そんなことから、往復8時間以上かけて、遠征を敢行しました。映画を観に神戸まで・・・と驚かれる方も多いかと思いますが、この決断が驚くような奇跡が起こしました。タイトルを読めば分かっちゃいますけどね(笑)

さりげないながらも嬉しくなる演出です。

朝6時に自宅を出発しても、映画館に到着したのは上映開始30分前。すでに多くのファンが待機していて、それを見ただけで嬉しくなりました。開場前から嬉しくなるような演出を見つけては、思わずニヤッとしてしまう自分。

行列が出来ていたシアター入口の掲示板

会場に入るや否や、佐々木るんさんによる恒例の「5分前アルフィンシアターアナウンス」が流されていて、なにかクラッシャージョウのイベントに来たな・・・そんな実感が湧きました。安彦さんと高千穂さんの運命共同体っぷりを比喩して「団子と串のような・・・」と言っていた、るんさんのセンスに脱帽です(笑)

暗転後、まずは作品の上映開始。元祖スペースオペラと称されるテンポが良い作品は、何気に2時間強の長さがあるにもかかわらず、何度見てもあっという間で、新たな発見がある・・・そんな作品です。そして、前回のトークイベントで語っていた安彦さん自慢のポイントでもある、「エンドロールの短さ」(主題歌が終わる前に終わってしまう、それだけ少数精鋭で作り上げたのが、安彦さんの誇りだと語っていました)も堪能しつつ、本編が終了。

クラッシャージョウ原作者の高千穂遥先生、安彦良和先生、アルフィンの声優佐々木るんさん

少し休憩を挟み、トークイベントがスタート。40周年記念イベントでも大活躍されていた、クラッシャージョウファンクラブの方々が前説を行ない、登壇者が入場。安彦先生、高千穂先生、佐々木るんさん、そして兵庫県立美術館の小林学芸員(展覧会の仕掛人)が登場し、会場は拍手で包まれました。

本編は、佐々木るんさんがモデレーター役に。まずは、安彦先生と高千穂先生の出会いについて。画風に魅了された高千穂先生が、安彦先生にクラッシャージョウの挿入画のオファーをするも断られたという、衝撃のストーリーからトーク開始(笑)当時の高千穂先生は、周囲の評判はあまり良くなかったらしく、安彦先生は「そんな怖い人と一緒に仕事をするのはイヤだ」と思ったらしいです。結果、安彦先生の職場でたまたま働いていた、高千穂先生の奥様がキューピッド役になり、相思相愛の中に。以来、40年以上も同志として活躍されていることを考えれば、奥様の貢献の半端なありません。

安彦先生は当時、真骨頂でもある鉛筆画が、絵コンテやアニメ原画の域から脱することはない・・・そう思い込んでいたそうです。そんな心境を理解しつつ、高千穂先生とスタジオぬえのメンバーが、スクリーントーンの貼り方など、さまざまな技法を伝授し、安彦さんはメキメキと進化し、最終的に唯一無二の存在へとステップアップ。なので、今回の展覧会も、もし自分がいなかったら無かったかもしれないと高千穂先生が語ると、会場は拍手の渦に。今回のアフタートークは、40周年の時と全く異なるトーク内容だったため、この時点で満足感が高かったです。

後半は、小林さんが安彦先生のアトリエに訪れた際に、数々のお宝を発見した話題に触れ、開かずの書庫から段ボール30箱分の原画や動画(セル画を起こす前の鉛筆画)を発見してしまったという、とても嬉しい情報が聞けました。通常であれば、展覧会は作品数が500点くらいだと、ちょうど回りやすい規模感らしいのですが、「描く人、安彦良和」は1,300点と通常の倍以上の展示数。小林さん曰く、来館する方のことを考えると選び切れなかったそうです。1日では到底周り切れないボリュームだけれども、それだけ素晴らしい作品が多かった証拠でもあります。

実は、私は作品点数が多いことを知っていたので、神戸に来る機会が多いこともあり、上映会が終わったら三ノ宮で食事をして帰ろうと思っていました。

ただし、そんなことを考えていた私は、高千穂先生が言ったひとことを聴き逃しませんでした。

「これ終わったら、展覧会観て帰ろうと思ってるんだよね」

そんなことを言われてしまったら、帰る訳にはいかない・・・ここから奇跡的な瞬間に出会うカウントダウンが始まりました。残念ながら、この続きは明日へ持ち越しとさせていただきます。ちなみに映画上映開始が11時で、全てが終わったのが15時。あれだけ長い間、映画館にいたことは無いかもしれません(笑)

こんなことを語りつつ、今日のnoteを終えたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。感謝!

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