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“生きる”って 大人の夏休み

その瞬間 その場にいる 自然の中の
人の営みを自然体と
華影彩美

今宵の宴のお声がかかっ
た。


島の漁師さんが 獲った魚が並び

大きな鯵に
釣った 大きなイサキが添えられる

今宵の宴の始まりである。

母ちゃん(女将さん)も 一緒にワイワイ

次から次へと 孫達がビールに
料理を運ぶ

魚住アナが 絶賛した 名物アジフライに

今ではあまり獲れなくなった
この地の渡り蟹…

部長の故郷の宴は 心地よい

お手伝いの孫が ビールに 酒に次から次に持って来る
身内の集まりの宴である

巨大な塩釜に 感動を🥹

釣った大鯛は なんとなんと
塩釜焼きに

ここは 竜宮城か?….

女将さんが 大潮の日に獲った シッタカ貝

次から次へと 料理が並ぶ

そんな空気感を感じてか

猫師匠の遠い親戚も やって来た

“華影彩美さん 写真 撮ってくれない”
コルナゴ部長が呟く

いつの間にやら 港は
マジックアワーに….

“この景色を愉しまずして”

言葉にされなくても
撮りたい景色を 切り取る

“生きる”

その瞬間生きて その瞬間死んでいる

イタリアの激坂道を 古いクロモリで
思いっきり 漕ぎながら降る
白髭の紳士は 満面の笑みだった…

ふと そんな事を 思い出しながら
シャッターを切る

宴はまだまだ 続いている。

ギランバレーのリミットタイマーが
点滅し 
浮世雲は 眠りに…

その後も宴は 続いたようで….

翌朝 四時

鮎漁師は 一人 港に居た

“さあ 釣るべ”

大人の夏休み
続く

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