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笹濁りの誘惑 鮎漁師の呟き

笹濁りと聞いて 浮き足立つなら....

きっと 釣り師か縄文人か?...


鮎漁師は 
激流の中に立っている

“我生きてるな〜って”
呟きながら

漁場に 着くと
お爺が 呟く

“鮎 おらんぞー”
“昨日は おった 300獲った“

挨拶みたいなもんである。

”今 若鮎58獲ったぞ まだ おるから
やって行け...”

素直に聞くと
川の神さまも鮎を分けてくれる

次から次に 刺すのだろう
(上流目指して 堰堤を遡る)

落ち着いたら 次の漁場
お爺も 思うことは同じ
後から 打とうと開けておいたが
やはり居た

獲ったぞーって

それにしても鮎漁師は 元気だ
パンツ一丁
鮎タビで 荒瀬で打っているのだから

瀬の中に 投網を打って行く

良い天然鮎がいる

塩焼きサイズの 若鮎達も...

この堰堤は 鮎は居るけど....
鉄筋だらけである

欲出して使った新品の投網 
大きく破れてしまった

“ぼちぼち”が テーマの昨今なのに...

水際に座り 若鮎達の 腑を抜いて行く
大雨で流されてないよう 砂を喰んでいるから..

さあ 帰ろう

夕餉は 鮎三昧
雪降る前まで
鮎ばっかり

それでいい

鮎漁師 浮世雲拝

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