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“古きと新しいが 融合している 昭和な街に 招かれて…

朝目覚めれ

色々な若気の思い出がある
いつしか 
足が遠のいてる街に招かれた

ギランバレーに恋をする
前に 歩いた記憶はあるが...
昼間に 歩いた記憶は無い

昭和レトロと 呼ばれる昨今
街はそのまま時が止まっているかのよう

Google先生に尋ねても
招かれた 場所が見つからない 

何度も何度も 周りを歩くも見つけれない

Google先生は 此処だと言い張る

“迷ったら 聞け”

旅の鉄則を すっかり忘れている日常
非日常な 旅気分になって来る


昭和の雰囲気の店に飛び込む
“すんません ロイヤルビルって?
何方ですか? ギャラリーがある”

店主は手を 止めて 店の外に出て来る

“このビルで その階段を上がって
ちょうど 1番端の あのガラス張りの
場所”

Google先生では 真似の出来ない的確な
案内だった

噂では 聞いてはいたが
全国で唯一 35mmのフイルム映写機で
昭和の映画を 毎日毎日 上映している
映画劇場があるビルだった

“古きと新しいが 融合している
場所ですね”
招き主は 呟く

変な 寄せ集めのテーマパークに
行くより良いと 思う

教えてもらった ガラスドアのまえで
また 躊躇している

どこにも 案内は無い....

思い切って 重いガラスのドアを
引いてみる

おばさんに尋ねる
こちらは ギャラリーですか?

おばさんは にっこり笑い
此処が ギャラリーですと....

広い空間の一角が ギャラリーに
なっていた

作家さん達の 作品が並ぶ
テーマに沿った 作家の拘りが 滲みでている

同一画材として 与えられた
招き猫達

面白いもので 普段キャンバスと
向き合っている 作家さんにとっては
難題だったんだろうなって...

“その場で 連れて帰れます”

とは あるが 長い展示期間の最初に
作品を 連れて帰るのに 気が引けてしまう

御縁がある作品は やって来るからと...


ギャラリーを 出て 隣の喫茶店へ

シュールな光景を 思わず切り取る

妙に お気に入りな景色である

心地の良さに 長居して
店のおばちゃんに 
“もう一杯いかが”って 言われ

“水ください”って.....

街を ふらっと歩く
若人達が 色々な事を仕掛けている

“こんな アートもあるんだ”

その前の立て看板
注意書きを 読んで
結局は そこかって....

作品なのか 
非日常なのか
日常の景色なのか

線引きは それぞれ...

昭和な街を 歩く時
気をつけている事がある

“写真 撮っても良いですか?”って

声を かけてから 景色を切り取るように

観光地であって 観光地でない
昭和の街は 特にである

華影彩美

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