鮎祭りへ ようこそ
その日は 突然やってくる
明け方の激しい雨
晴れ出した空
ウエットスーツに着替え....
“スパルタリハビリ漁行って来る”
先ずは投網を...
小さな鮎が 数匹
堰堤上の チャラ瀬に鮎が舞っている
刺し網に変えて 一巻き
良い鮎が 30匹ほど...
何だか 今日はいい感じ...
昨日皆が 湧いていた漁場へ
今日も皆が 湧いている...
誰も来ない漁場へ
大鹿の足跡がいっぱい
鮎祭りは 突然開催された
あちらも こちらも 鮎が舞い出す
足早に チャラ瀬の中を巻いていく
36mの網で 円相を描く
足元には 鮎だらけ
“一網で 100匹 鮎祭り”
年に 数日も無い 鮎祭り
いい鮎が 湧いて来る
昨日は 一匹
今日は 気が付いたら 200匹
手が 鮎の香り そうスイカの香りに
染まっていく
いい大鮎だ….
これ以上 獲ったら 倒れるなって
思ったら
鮎漁師の お爺が現れた
“鮎祭りやったよ”
まだ鮎の居る場所を 伝え
漁場を 後にする
“ジプロックいっぱい買って来てくれ”
坊に呟き
小分けして すぐ冷凍庫へ
鮎祭りは 突然に やって来る
鮎漁師 浮世雲
スパルタリハビリは クタクタ
“父は鮎喰って生きてます”
御意
落鮎祭りは まだまだ先に