天然遡上鮎が　蛸に化けた夕暮れ

朝目覚めれて...
何が起こるかわからない
鮎が　蛸に化けるとは....

夕餉の肴を獲りに漁場へ
一通り　漁場を歩き　最後に鮎溜まりを
良い天然鮎達が獲れた

塩焼きサイズの天然鮎達

なんやら　ニコニコと近づいて来る
女史がいる
昨日　漁場で　見かけた鮎漁師女史である

“昨日はどうも...”

漁場をお譲りしたが　高水だからと
打たれ無かった。

あれこれ話す....

“今　蛸釣って来たんですが
蛸と　天然鮎　交換しませんか？”

何を言われてるのか⁉️⁉️

開けられた
大きな大きなマゴチの下には
蛸が　居る....,

“はい　蛸”
“では　天然遡上鮎達”

物物交換である。

長い事鮎漁師やっているけど
鮎獲りに漁場へ出かけ
蛸を持ち帰るとは

鮎を　焼きながら
蛸を　しっかり塩揉みし　茹で上げていく

段々と　茹で蛸に仕上がっていく

それにしても　最初に蛸を食べた
太古の人々は　偉大だなと....

今宵の宴は

天然鮎と蛸

ギランバレーに恋をして
朝目覚めれて
何が　起こるかわからないと思う
超省エネ暮らしの日常

この景色は　想像を超えていた

鮎漁師　浮世雲拝