ボロアパートの不思議な話
昭和四十年代、私が小学生だった頃住んでいたボロアパートの不思議な話です。
ボロアパートにはこんな話が似合うのかもしれません・・・
当時、私はボロアパートで父母弟と家族四人で暮らしていました。
アパートは二階建てで東西に長く西側にはメインの内階段。
東側には子どもたちが「ヒジョー階段」と呼んでいた赤いペンキで塗られた雨ざらしの鉄骨階段がありました。近所には年が近い子どもがたくさんいてヒジョー階段は人気がある遊び場のひとつでした。
東側は三十分ほど歩くと山、子どもたちは東山と