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足すより引く。 すべてが過剰な現代は「何かを足す」と不幸になる。

久しぶりの更新。
しかも、ちょっと過激なタイトルです。

ハーブとともに暮らしていると、
彼らが芽吹いてくる3月ごろから
命の勢いがぐんぐん増していく今ごろ
そして終わりや休眠を迎える11月ごろまで、
植物たちと一緒に
目まぐるしく動かざるを得ません。

私の住んでいる淡路島(近畿)は
例年よりすごく遅い
夏至の昨日梅雨入りをしたようです。

今日はそんななかでの貴重な晴れ間ですが
体が重くて動かないので(頭も動かないのだけれど)
畑には出ずに部屋で文字打ちしてみています。

体が重く動かない原因はきっと
昨日おいしくいただいたパン。


現在、人体実験中


実験好きな私たち夫婦は
自分たちの体を使って
しょっちゅう人体実験をしています。

最近は、
以前からやめている乳製品と小麦に加え
植物油と糖類もきっぱりやめてみるという
人体実験中です。

乳製品と小麦は以前からあまりとっていないので
難なくやめられるのですが
植物油と糖類はなかなか。

お料理で炒め物を作る、
卵焼きを焼く、
ドレッシングを作る…。

少量とはいえ、全部油を使います。

グルテンフリーのスコーンを焼く、
煮物を作る、
きんぴらを作る、
ピクルスを作る…。

全部、何らかの糖類が入ります。

いつもの料理で
「使えない」ものが続出です。

すごく頭をひねった挙句
中身を変えつつほぼ毎日のように食べているのが

中華せいろで蒸した料理。

塩糀や味噌などに漬けた鶏肉や魚と
その時手元にある野菜をせいろに入れて蒸すだけ。

それに
具沢山のお味噌汁と二分搗き米。
そして納豆、めざし。

そんな感じです。

日本人が戦後の80年間で急激に変えてしまった食を
それ以前のスタイルに戻してみる、という人体実験です。


途中経過 〝舌が正常に戻る〟+α


人体実験を始めてみて1ヶ月ちょっと経ちます。

その結果、すごく舌が敏感になりました。
味蕾が戻ってきた感じ。

特に甘みに関してはすごいなと感じます。

ほんのちょっとの甘さでも強烈に甘く感じるし
甘みをとった後の血糖値の乱高下が
自分でよくわかるようになります。

動けなくなってしまうので。

体で「糖は命にとって危険だ」を感じているところです。

油に関しては、まだ体感としてはありませんが、
全体として
精神的安定感がすごくあるように思います。

些細なことでは心が揺れません。

揺れない分、
頭を使うことも減るので思考がすっきりクリア。

そして
何といってもお通じが歴然。違います。

ヒトも生物である以上、
必要なものを食べて出す。

そのシンプルな工程がどれだけスムーズに行われるかが
体や心を健やかに維持していく上で
すごく大切なんだなとあらためて実感しているところです。

まだまだ
小麦、乳製品、植物油、糖を抜く実験は続けていきます。
というか
心も体も快適なことを体感してしまっているので、
きっとこれが自分たちのベースになっていくんだろうという気がしています。


「日本人の体に合うかどうか」が判断基準


今って情報がすごくあふれています。

あれがいい
これがダメ

そして
新しい情報や説得力のあるものに出会うと
ついつい飛びついてしまう。

勝手に振り回された挙句、
「結局どれが正解なの!?」と混乱することも多いなぁと思うのです。

頭がスッキリするようになって
いろいろな情報に振り回されずらくなったら
自分の中に太っとい1本の軸ができました。

それは
「日本人である自分の体と心に合うものかどうか」という軸。

きっと、
今の激変した食生活も、
何世代か進めば日本人の体にだって馴染んできて
今急増している体調不良や病気もちゃんと取り込んでいって
耐性のついた日本人へと変わっていくのだろうと思うのですが
私は〝いま〟を生きています。

遠い未来の変化した日本人を目指すのか
何百年と続いてきた日本人のDNAで生きるのか。

どっちか選べと言われたら
この体感を得た今は迷わず後者。

自分の中でそう決まったら
いろいろなシーンで迷うことがなくなりました。

「これは日本で育たないから、
食べるのもほどほどでいいんじゃない?」

「これは日本人の歴史の中で
ほとんど食べていないものだから食べ過ぎ注意かな」って。

もちろん、ハレのものとして時折おいしく楽しみます。
昨日のパンもとってもおいしかったので
また機会があったら行くつもりですし。

私たち夫婦はかなりストイックなので、
意識して〝遊び〟の部分も残しておこうと思っています。



「足す」はカオスを助長する!?


すごく長くなりましたが、
標題の「足すより引く」。

これは以前からずっと感じていたことなんです。

「部屋が散らかって片付かないから収納を買う」
「体調が悪いからサプリをとる」

こういうことはよくあることだけれど
現状の見直しをしないで何かを足す行為でしかないのですよね。

根本的な原因を見ない。

部屋が散らかるのはモノが多いからかもしれない。
体調が悪いのは
不要なものを食べている(不要なことを考えている)からかもしれない。

それを取り除くことをしないで
解決してくれそうな「何か」を足したところで
カオスはカオスのまま。
もっとすればカオスがひどくなる。

今回、小麦、乳製品、植物油、糖をやめてみたのは
ほんのきっかけにすぎなくて
根本的なところは「足すより引く」を
自分の中で腑に落とすところにあったのかもしれません。



〝ハーブ〟から〝薬草〟へ


でも私はですね、
ハーブを扱っているのです。

ハーブは洋もの。

自分のところで育たないハーブは
私自身や日本人に合わないハーブ。

それに
ハーブと呼ばれているものの中には
日本に昔から生えている草もとっても多い。

いわゆる薬草ですね。

「きっとそういうことだな」と
またひとつ
ひとり静かに腑に落ちている今日です。

カウンセリングをさせていただいて
お作りする「オーダーメイドのハーブティー」も
今後、カウンセリングでのアプローチの仕方が変わっていく気がします。

人生そのものが実験場。

人生後半戦は
「足すより引く」で
軽くシンプルに生きていきたいものです。






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