見出し画像

なぜ新卒で協力隊?

こんにちは、あつです。

私は実は先月の2024年3月で大学を卒業し、今年からはJICAの青年海外協力隊としてアフリカのガーナに派遣されます。
なのでこれから本noteでは、話せる範囲ではありますが協力隊に関する話が多くなるかなと思います(もちろんまだ書けていない旅ブログやこれから個人的に旅行する旅先の様子は発信するつもりです!)。これから協力隊を目指される方の参考になればよいかなと思います!

協力隊として書く最初の記事は、なぜ新卒で協力隊としてアフリカに行くのかということです。主に以下の5つの理由があります。


⓪そもそもこの時期に本記事を書こうと思った理由

今は2024年4月ということで大学同期の友人などは新社会人として会社で働き始めています。
新卒という日本ではかなり特権のある身分を手放してまで協力隊になるという決断をした今、この時期だからこそ私は不安になっていました。普通に一般企業に就職した方がよかったのではとか、今もみんなは会社で働いているのに僕は平日の日中も実家にいる(訓練前ということもあり基本的な書類提出以外は時間があるので)とか、、、。自信を持って決断し、一般的に新卒は不利だとか経験がないから意味がないなどと言われる中で合格できた協力隊。だからこそ本記事を書いてもう一回私が協力隊になりたかった理由を再確認しようと思って書き出してみました。ぜひ迷っている方などに読んでいただきたいです!

※これは将来の自分がこれを振り返って読んだときに向けての意味も込めて書いています。

①若いうちにアフリカに住む経験が欲しかった

1つ目の理由は、若いうちにアフリカに長期で住む経験が欲しかったということです。

前の記事でも書きましたが、アフリカには十分な医療機関や電気、水、シャワーなどが整っていません。私たち日本人からしたらかなり過酷な環境だと思います。そのような環境で暮らせるのはやはり若いうちでないと難しいと思います。特に協力隊は基本的に国の首都ではなく、田舎に派遣されることが多いので、いわゆる駐在生活とは異なる生活をしなければいけません(もちろん人によっては首都近郊の人もいます)。

そのような土地を旅行で訪れるのではなく、数年単位で住むということが実現できるのがこの協力隊でした。なぜ住むことにこだわるのかというと、その土地をその地域の市民の視点から見ることができるからです。これはイギリス留学の時に感じたことに基づきます。詳しくは前の記事をご覧いただきたいのですが、イギリス滞在時一市民として大学のあったコミュニティやイギリスのことを観察することができたので、これを実際にアフリカでしたら旅行者とは異なる視点で現地を知ることができるのではないかと思いました。それが住みたいと考えた最大の理由です。


ウガンダに渡航した際の赤道マークです


②まだ自分が途上国でこれから仕事していける自信がなかった

未だ途上国に長期滞在したことがない自分にとって将来的に国際協力の分野でやっていけるか不安がありました。そのためこの制度を使って途上国に住むことで、本当にやっていけるのかぜひ自分を試したかったというのが理由です。

あくまで個人的な考えですが、途上国支援というのは草の根レベルの経験がないと決して動かすことはできないと思っています。いわゆる先進国の首都でプロジェクトを動かしていては実際の現場で何が起きているかは分かりません。そのため若いうちから途上国での活動経験を積んで、今後草の根レベルで自分が活動していけるだけの体力やメンタル、生活力などがあるのかを試したいという理由もありました。

タンザニアで撮影したゾウの群れの様子です


③どの分野で専門性を付けていきたいのかが決まっていなかった

私は学部では「アフリカ地域研究」という名の学士号を取りました。そのためアフリカ地域という専門はありながらも、法律や経済などといった特定の分野での専門はありません。

そのためどの分野で今後専門性を極めていきたいのかを探るためにも協力隊を選びました。私は青少年活動という職種でガーナに派遣されるのですが、いわゆる青少年と関わる活動以外にも幅広い活動を行うことが認められていることが多いです。なので現地でニーズがあるものや自分にできそうだな、合っていそうだなと思った分野を今後専門としていきたいです。それを探しにいくという目的もあります。

子どもが好きなので青少年活動という職種を選びました(詳細は次回以降の記事で)


④途上国経験をつけてから大学院へ進学したかった

前の記事にも書きましたが、私はイギリスに1年間交換留学していました。その大学は開発学に強くたくさんの大学院生もいたのですが、その多くが途上国での仕事経験をしてから大学院に進学していました。そのため私も大学院に直接行くのではなく、一度途上国で現場経験を積んでから大学院に進学し、学問を究めようと考えたのです。

大学院に学部から直接進学するのか、あるいは社会に一度出るのか迷われる方も多いかなと思いますが(僕もめちゃくちゃ迷いました)、僕は協力隊を経験し少しでも草の根レベルで経験を積んでから院進するのがベストだと思いました(それは下記の協力隊限定の奨学金制度やお金が貯まるということなども影響しています)。


イギリス留学中の写真です。大学院生の友達から色々なことを学びました。彼らには感謝しかないです。


⑤偏見を持たない状態で派遣先と向き合いたかった

会社に何年か務めてそれを休職するかあるいは辞めて20代のうちに協力隊に来ることも可能ではないかと言われる方も多いかなと思います。
しかしながら、私は会社などに一度入ってしまうと辞めるタイミングを見失ってしまうのではないかなと思ったのと、もう1つ大きいのは偏見などが全くない状態で派遣先と向き合うことがしたかったということです。

一度日本の企業などに入ってしまうと、その環境とアフリカでの派遣先を比べてしまうことが必ずあると思います。そこで偏見を持ったり、穿った見方をしてしまったりするのが私は嫌でした。

⑥その他の理由

上で挙げた以外にも色々な理由があります。

  • 協力隊として派遣される前に訓練所という所で70日間ほど研修があるのですがそこでつながることのできる仲間との出会いが大変貴重であること

  • JOCV(協力隊のことです)専用のUNV制度があること

  • 大学院進学を応援してくれる奨学金制度みたいなものがあること

  • これまで僕が会ってきた国際協力のキャリアを歩んでいる人は必ずと言っていいほど協力隊を一度は経験している人ばかりなので僕もその仲間になりたいと思ったこと(あくまで私個人が出会った人なので全員が経験しているというわけではありません)

  • 途上国に住みながらある程度お金を貯めることが出来るのも魅力です(なかなか新卒で住みながらこのような仕事が出来る機会は少ないので)

(※今度国際協力の世界で活躍していきたいと思っている自分にとっては上記2つの制度は大変魅力的です)

まだここに書いてないような訓練の様子や具体的な職種の詳細、面接や書類対策などはおいおい書いていくので続報をお待ちください!
協力隊を考えている方で質問がある人はどしどし受けてつけているので遠慮なくコメントくださいー!

(様々な詳しい情報は公式の上記HPに載っているので興味ある人は見てみて下さい!)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?