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真に好きな事は犬を見れば分かる

なんかいつもと全然違う話だけど、山本家は猫と犬と子供と大人2人で構成されています。

今回は犬の話。

お米の収穫日にやってきた

名前は白米とかいて「はくべい」と読みます。
2012年、私達が日本に帰ってきて始めての農家民宿UJITEI難波邸の姉妹店)の稲刈りの日に山本家にやって来ました。お米の収穫日という縁起の良い日に来た白い犬だから、名前は白米と決めた。

UJITEIの近所のおじちゃんが柴犬のブリーダーで、市場に出せなかった柴犬を近所のみんなにあげているので、UJITEIから半径1kmくらいはみんな柴犬を飼う、という事態が発生しています。

白米は赤ちゃんの時に白米のお父さんにお尻を噛まれて、傷ができたから市場に出せなくなったとか。そんなわけでビール1ケースと交換して我が家にやってきました。

成長と共に毛がうっすら茶色になってきたから、玄米(げんべい)と名付ければよかったな、と後悔するが、それはまた別の話。

白米と名付けたからにはお米に連想させようと思って、
「お手」→「田植え」
「お座り」→「休憩」
と教えました笑

今でも家族総出でUJITEIの農作業をしている時に疲れて、「ちょっと休憩しようー」とみんなに言うと、誰よりも早く座っているのが白米。


毎日繰り広げられる茶番劇

私は白米がやってきてから毎朝散歩をしてます。
2012年9月から来たから、
365日×6年→2190回以上は散歩を一緒にしていることになるのかな。

毎日毎日散歩するけど、田んぼのあぜ道の匂いを嗅いでは、鼻を土に突っ込んで、フゴフゴ言いながらモグラか何かを探している。
それで大体の匂いの目星がついたら、手で掘り返す。で、また鼻を突っ込んで目標に近づいたか確認している。

が、しかし、悲しいかな一度もモグラなど取った事はない。2000回以上挑戦して一度くらい命中してもいいものの。。
まだ一度もない。だけどめげることもなく、本人は誇らしい顔をして毎朝繰り返している。

そしてその鼻を突っ込んでいる時は、決まって尻尾を振っている。バタバタとではなく、ゆっくりと。最高に楽しいのだろう。

茶番劇からの問い

毎朝繰り広げられる茶番劇に時間を費やしていると、なんで白米はこんな事をしているんだろう?と考えるようになりました。

白米は生まれて3ヶ月で親元を離れて私達の元に来ました。まだ家の周りをぐるくるするくらいで、本格的な散歩には出ていなかったから、母親と散歩中に教えてもらった、ということは考えられにくい。
もちろん私も主人もモグラの取り方なんか白米に教えた事もない。むしろ私自身モグラの取り方なんか検討もつかない。

誰にも教えられていない。
ということは、本能で動いている。

人間の3大欲求の、食欲、性欲、睡眠欲が犬にあるとすれば、食欲を満たす部分に当てはまると思う。

だけど、白米は毎日2回ごはんをあげています。
現に、田んぼにダイブするカエルもよく捕まえてるけど、食べずに噛んで動かなくなったら放置している(カエルが可愛そうだから私は止めてるけど)

多分かつて白米の先祖はモグラを食べたりカエルを食べたりしていたけど、飽食になった今ではその能力は必要ないけど、遊びとして自分にインプットされ続けているのではないかなと思うようになりました。


最高に楽しい瞬間を選ぶ

遊び、楽しい、という感情をインプットするこによって、種として培ってきた能力を維持させる、すごい機能が生命にはあるのではないか!と気づいたときから迷わず好きな事や楽しい事を選ぶようになりました。

自分が何か新しい仕事や制作をする時には、
本当に私が好きな事なのか、作業している時、ふとした時、一瞬一瞬の間に無意識に尻尾は動いているのか、確認しています。

尻尾が動いていると感じれば結果がどうであれ、やり続けることにしていて、
例えいくらお金がある仕事だったとしても、尻尾動いてなければ、同じ事はしないように決めました。

自分にインプットされてない事を追い求めるより、インプットされている事をする方が、私に託された能力が最大限に発揮されるのではないかなと思うし、そうすることで生命として全うできるのではないかなと思うから。

なので、毎朝白米の茶番劇から学びを得ました、というお話でした。
さて、散歩行くかー!

白米は難波邸に来ると会えるよ、
遊びに来てね!

稲刈り、田植えの時はUJITEIに出勤してます。

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