動きをめぐる研究会

見えない人、見えにくい人、見える人がアイデアを持ち寄り、演劇やダンス、朗読など体を使っ…

動きをめぐる研究会

見えない人、見えにくい人、見える人がアイデアを持ち寄り、演劇やダンス、朗読など体を使った創作活動をしています。 活動日:毎月第2日曜の14時から17時。参加費500円。 会場:京都市北区アトリエみつしま、北いきいき市民活動センターなど。 (プロフィールとヘッダー写真:草本利枝)

マガジン

  • 2021年度「クサワケテ ユケ! ワタシ・ヒョウゲン」

    2021年4月から7月、「クサワケテ ユケ! ワタシ・ヒョウゲン」と題し、4月・5月・6月に「月イチワークショップ」、7月に「ワークインプログレス(試演会)」を開催しました。 このマガジンでは、「クサワケテ ユケ! ワタシ・ヒョウゲン」についての紹介や試演会のレポートをまとめています。なお、4月と5月の月イチワークショップは、それぞれ別のマガジンにまとめています。

  • 2021年4月の月イチワークショップ 参加者レポート

    見えない人と見える人がつくるアートプロジェクト『クサワケテ ユケ!ワタシ・ヒョウゲン』。4月の月イチワークショップの参加者レポート

  • 2021年5月の月イチワークショップ 参加者レポート

    2021年5月の月イチワークショップは、かめいともみさんの「ぐるりとめぐるオノマトペ 視覚と触覚」でした。

最近の記事

【案内】2024.03.03ワークショップ「夢の中のからだを味わってみよう」

今年度「動きをめぐる研究会」では夢をテーマに毎月活動を行ってきました。 前半(4月~7月)は、参加者に眠る時に見た夢を持ち寄ってもらい、音や触感などを使って参加型演劇のようなことに挑戦しました。 後半(9月~2月)は、参加者それぞれの夢の断片を、牛若孝治さんに一編の「夢小説」として再編集・再構成してもらいました。テキストを耳で「聴く」こと、そこから発展させて手や声、モノから伝わってくる他者の動きをからだで「聴き合う」ようなワークなどを試してきました。言葉でも動きでも「聴く」こ

    • 【案内】2023年11月〜1月

      こんにちは。動きをめぐる研究会です。 私たちは上半期に引き続き、「夢」をベースにした作品づくりを行っています。 先月は牛若孝治さん新作の夢小説を朗読しました。(この夢小説は、5月に参加した人たちの夢が元になっています) セリフだけを抜き出して読んでみたり、2チームに分かれて聞き合ってみたり、役を交代しながら演じてみたり。 今回も声や動きや音によって小説をどう表現するか、いろんな人とやりとりし、試行錯誤しながら作っていきたいと思っています。 「申し込んでないけど、ちょっと時

      • 【案内】2023.07.09 ワークショップ「夢からお話をつくろう〜実験の実験〜」

        動きをめぐる研究会は、見えない人・見えにくい人・見える人がアイデアを持ち寄り、身体のうごきについて試行錯誤するワークショップを月に1回行っています。 今年度は、5月、6月と「夢からお話をつくろう」というテーマで実施し参加者が寝ている時に見た夢をつなぎ合わせ、1つのお話をつくりました。そして、遠くの音や近くの音を組み合わせたり、鑑賞者に歩いてもらうなど、さまざまな感覚を使う「うごき」を試し、荒削りのパフォーマンスができつつあります。 7月は現段階のものをお披露目します。とはい

        • 【案内】2023年5月〜7月

          2023年度の動きをめぐる研究会は「夢からお話をつくろう」というテーマで3回ワークショップを行います。 でも、連続で参加しなくても大丈夫。1回きりでもOKです。 お話づくりに興味のある方、体を使った表現に興味のある方、とりあえず体を動かしたい方、どんな方でもご参加ください! ◉夢からお話をつくろう1 自分が夜に見た夢を持ち寄って、みんなで1つのお話をつくります。 お話がうまくつながらなくても大丈夫。急に場面が変わる、それも夢の特徴です。 あの夢面白かったな、残したいなと思う

        【案内】2024.03.03ワークショップ「夢の中のからだを味わってみよう」

        マガジン

        • 2021年度「クサワケテ ユケ! ワタシ・ヒョウゲン」
          12本
        • 2021年4月の月イチワークショップ 参加者レポート
          8本
        • 2021年5月の月イチワークショップ 参加者レポート
          7本

        記事

          試演会振り返りレポート*川瀬亜衣

          見ないダンス  ダンスの覚え方  ダンサーとして舞台作品に立つとき、客席に集まられた皆さんへ自分の体を通してダンスを届けようとする。今までは、ダンスが体の形や動きとなって結晶されることを望んでいたように思う。  踊るとき、あたりに聞こえる音、自分が出す音、体が感じる圧や質、におい、温度、見えるもの、皆んな感覚しようと体を研ぎ澄ますが、それらを得たら、やはり体の形と動きになって出力されていく感覚が強い。だから、私は素直に心の望むままその精度を高めようと稽古を重ねてきたのだと思

          試演会振り返りレポート*川瀬亜衣

          試演会振り返りレポート*大歳芽里

          「”見ないダンス”ダンサーの呼吸(リズム)を探る」に参加して  2021年4月17日、稽古場の多くが緊急事態宣言で閉まっていたので、伴戸千雅子さんと川瀬亜衣さんと家で練習することになった。家でも外でも稽古場としてやろうと話した。伴戸さんとの出逢いは2011年のマダガスカルで、当時花嵐という伴戸さんが所属していたカンパニーが、視覚障がいのある人とダンサーのショーイング付きワークショップを行うのに運良く誘われたのだ。その時のメモが見つかったので引用する。  見ないダンスについ

          試演会振り返りレポート*大歳芽里

          試演会オンライン振り返り*「見ないダンス」伴戸千雅子

          視覚障害のある人のため?伴戸:今日、慌てて振り返りを書いたので、それを元に話します。「見ないダンス」は、以前から視覚障害のある人のダンス鑑賞で何か工夫が出来ないかなと、ぼんやり考え続けていたのが、研究会という場のおかげで挑戦することが出来たなと思います。研究会という存在が背中を押してくれた。コンテンポラリーダンサーに出演してもらったのですが、一人は視覚障害のある人と会ったことがなくて、いろんな疑問や興味を持って取り組んでくれました。そのことが、逆に私には新鮮で、私のやりたい

          試演会オンライン振り返り*「見ないダンス」伴戸千雅子

          試演会オンライン振り返り*ワークショップ「ぐるりとめぐる オノマトペ」

          ワークショップをすることで会場がリラックスした雰囲気にかめい:前に、みなさんが振り返りされた時におっしゃっていましたが、ワークショップの流れのリハーサルをしなかった。みなさんに手伝ってもらうところもあったので、バタバタさせてしまったというのが反省です。参加した友人の話を聞くと、ワークショップの後に、パフォーマンスを見るという流れが、リラックスと言うか、楽しんで次につながったという話を聞いて、それはよかったなと思いました。 あとは、発表の報告が長かったので、その辺りを短くして

          試演会オンライン振り返り*ワークショップ「ぐるりとめぐる オノマトペ」

          試演会オンライン振り返り*「ことばでうごく」光島貴之×辻野恵子

          練習場所の変化で相手を感じづらくなった辻野:4月頃から週1回、10:30-12:00に練習をしていました。毎回、いろんなことを試したり、光島さんに質問したり楽しかったんですけど、やっぱり、(本番の)日が近づいてくるにつれてというか…。作品の構成は、前半は光島さんと私のやり取りがあり、途中からお客さんに参加してもらおうと考えていました。お客さんとのやり取りを具体的にイメージできたのは、6月の月イチワークショップ。試演会をやるアトリエみつしまでリハーサルをやり、その時に初めて「

          試演会オンライン振り返り*「ことばでうごく」光島貴之×辻野恵子

          「ぐるりとめぐる オノマトペ」

          【味覚】7/5にちにち白ご飯 武井真由美さん 料理教室にて試食7/2 おっさん姉妹の曲を聴いて感じたことを言葉にした ・「ハーブティーを嗅いで、飲んで」作った曲 ぽたっぽたっ/ぽちゃん/はもん/レモン/オレンジ/キウイ/ハーブ/すんだ透明 ↓ 出来た料理「透きとおる果物ゼリー」 キウイやブドウ、オレンジが入っている、透明感のポイントは「アガー」 ・「草花を摘んで、嗅いで」作った曲 さわやか/青/みどり/きいろ/うすぴんく/したたる/ぽたぽた/しずく ↓ 出

          「ぐるりとめぐる オノマトペ」

          「ぐるりとめぐる オノマトペ」

          【聴覚】6/26おっさん姉妹 鈴木潤さん+片岡祐介さんおっさん姉妹の「お題でコンサート」(YouTube)にて これまで潤さんとメールや電話でやりとりをし、片岡さんと一緒にやるなら即興の方が楽しそう!と返事をもらう。 片岡さんは普段関東にいるので、関西にいる潤さんとオンラ インで演奏してもらうことを考えたが丁度、集まると言うので、この日に実施! 6/25ライブ前日にゆきえさんがフレッシュハーブ10種類をブーケにしておっさん姉妹のもとに宅配便で届けた。 【スペアミント

          「ぐるりとめぐる オノマトペ」

          「ぐるりとめぐる オノマトペ」

          【嗅覚】6/10maka樫田幸枝さんmakaのある花辺にて 立体作品を鑑賞ゆきえさんには、手ざわりのイメージを「香り」にしてもらい【嗅覚】のパートをお願いした。 5/30研究会で作った3作品を目を閉じて鑑賞してもらう。 「これは見えない人が作ったの?難しい、困っている… 難易度が高い… かめちゃんが持って来たから触ったけど… 【嗅覚】は【触覚】【視覚】の情報よりも先に到達しないと危険。 敵か味方かを【嗅覚】で判断する 不安…めっちゃまずいもの出来そう… 」と、ゆきえ

          「ぐるりとめぐる オノマトペ」

          「ぐるりとめぐる オノマトペ」

          【視覚と触覚】5/30 動きをめぐる研究会のみんなと創作ワークショップ 見えない人、見える人(ときどきアイマスク)あわせて8人が3グループに分かれ「もかもか/モカモカ」のイメージを話し合う。 グループ1:「も と か」の1つ1つの言葉の響きから「低反発」「ちょっと弾む」 グループ2:「もかもか」とくり返す言葉から「コーヒー」「茶色と赤」「甘ったるそう」 グループ3:「もかもか」という言葉を「モヤモヤに似ている」「境界がはっきり」「柔らかい」 とそれぞれイメージしまし

          「ぐるりとめぐる オノマトペ」

          クサワケテ ユケ ワークインプログレス(試演会) 当日パンフレット

          ご挨拶本日は、梅雨空の下、そしてコロナ禍の中をご来場いただきまして、誠にありがとうございます。 昨年春、「クサワケテ ユケ! ワタシ・ヒョウゲン」という、ちょっと勇ましいタイトルで、見えない人と見える人が作るアートプロジェクトのメンバー募集を始めました。コロナ終息の予想もつかず、見えない人との新しい出会いもないまま新年を迎えた頃、月一回集まっていた「動きをめぐる研究会」(見えない人と見える人の集まり)のメンバーの中で、企画を出しプロジェクトを具体化していこう!と方向が決まり

          クサワケテ ユケ ワークインプログレス(試演会) 当日パンフレット

          2021.5/30 ワークショップレポート・川那辺香乃

          【オノマトペ】を共有したこと 私は光島さん、辻野さんと製作に取り組んだ。「モカモカ」と聞いて「太った人がゆらゆら歩いているような感じ」「赤とか茶色系」「カヌレとかおもちとか、甘ったるくてもちゃもちゃしている」という話がでた。印象に残っているのは、コーヒーの「モカ」のこと。私と辻野さんはスターバックスの「カフェモカ」をイメージしたが、光島さんいわく、「モカ」は本来酸味があるらしい。 【触覚】をたよりに素材を探す! 辻野さんは素材の場所に向かう前から手ぬぐいで目を覆った。私は材

          2021.5/30 ワークショップレポート・川那辺香乃

          2021.5/30 ワークショップレポート・辻野恵子

          【オノマトペ】を共有したこと 自分では思いつかないオノマトペだったのが、よかった。グループの中で「もかもか」のイメージを話し合った時、「もかもか」は暖色の色、「も」はもっちゃりしてる、暖かいいろ、「か」はとんがり系など、共通点がわりにあって驚いた。 【触覚】をたよりに素材を探す! アイマスクをしたまま、素材探しをした。色がなく、質感と感触、形で決める。いつもはなかなか決められない私が、迷いがほぼなく、数点の「モカモカ」をすぐに選んだ。 制作のことこれもアイマスクをしたまま

          2021.5/30 ワークショップレポート・辻野恵子