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炭酸水素ナトリウム。

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日々の、なんてことない、言葉。だけど、少しだけ、心を刺激する。炭酸水のような、ラムネのような効能、小さじ一杯分。息苦しい世界の、ガス抜きと中和。
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#私のストレス解消法

誰かを理解することは

案外、たやすい。

なぜなら

理解は、誤解のひとつ

だからです。

まっとうな心理カウンセラーは

「治らないクライエントが多い」

と嘆きます。


誤解です。


『治らないクライエント』
が多いのではなく

『治せないカウンセラー』
が多いのです。


『治そうとするカウンセラー』や
『治せると思い込んでいるカウンセラー』の
次ぐらいには。

医者で言うところの『診断』のことを
心理カウンセリングでは「見立て』という。

じゃあ、『良い見立て』とは?

カウンセラーにとって良いのではなく、相談者にとって良いものが『良い見立て』だ。

自分の心さえ正しく見立てられない者が
他者の心を正しく見立てられる訳がないじゃないか。

言葉で心は癒せません
だって

心というものが何であるの前に
心というものがあるかどうかさえ

私たちは分かっていないのですから

「君のこと、良く分かるよ」
という口説き文句と同じように

「あなたの心を癒せます」
と言うカウンセラーの言葉ほど

当てにならないものはありません