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20数年間、Web/ネットの世界で仕事をしています。サービス企画サイドでも働きましたが…

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20数年間、Web/ネットの世界で仕事をしています。サービス企画サイドでも働きましたが、現在は株式会社クリエイティブホープというベンダで電子決済アプリのサーバシステムの開発やクライアントの営業部隊の受注決裁フローのシステム化・DX化のお手伝いなどをしています (植之原道宏)

マガジン

  • これからのWeb構築・Webディレクション

    業務理解とシステム/技術理解の両面からアプローチすることにより 高いユーザ体験を実現して顧客課題を解決することを目指す一歩先にいくWebディレクション/Webプロデュース業務のプロセスのために必要となる知識やスキルについて解説します。

  • Webサイトのアクセス分析 ~サイト設計の検証としての分析~

    Webサイトのアクセス分析について、サイト設計の検証という観点から各種分析手法を用いてどのように分析するとよいか、LP/ECサイト/会社HPそれぞれについて解説していく

最近の記事

ECサイトのアクセス解析 ~仮説と検証~

 ECサイトというのも、製品がカテゴリ分けされて一覧掲載されていて、詳細ページがありショッピングカートに入れた後、決済手続きを行うという独自の基本構造をもったWebサイトですが、そのようなECサイトでのサイト設計においてよくある仮説・狙いをまず確認した上で、仮説の検証としてのアクセス解析として、ECサイトのアクセス解析でどのような分析をよく行うか解説していきます。 1. ECサイトにおけるサイト設計の仮説 もちろんECサイトといっても、Amazonや楽天、ZOZOTOWNの

    • LPのアクセス解析 ~仮説と検証~

       ネット広告あるいは検索エンジンから流入してもらい、当該サービスに興味をもってもらって、問い合わせあるいは会員登録・購入などに誘導するためのランディングページ (LP) のアクセス解析の特徴・典型的な分析手法や注意すべき点などを解説していきます。 1. LPにおけるサイト設計の仮説 LPは通常、縦に長い一ページで、ユーザに訴求するポイントに絞ってそのページに掲載して、登録しようと思ったタイミングですぐに登録できるように登録フォームへ遷移するボタンがページ内に何か所も設定さ

      • 会社HPのアクセス解析 ~仮説と検証~

        会社HPは、LPやECサイトなどと比較して、サイトを利用するユーザ層 (利用する目的) としてさまざまな人たちがおり、当該企業の業態・規模などによってもサイト内容がかなり変わってくる面もあります。 そのため、会社HPにはさまざまな画面タイプ・UIのものが存在していて、サイト設計の幅も広いため、仮説としてのサイト設計の検証作業としても、さまざまな分析を組み合わせてさまざまな分析を行い、ユーザ動向の確認を行うことが多くなります。  また、サイト内のコンテンツカテゴリの制作が企

        • アクセス解析の代表的な分析手法

           LP (Landing Page)、ECサイト、会社HPというWebサイトのタイプ別にどのようにアクセス解析していくことができるか、解説していく前に  Webサイトが設計時に想定した仮説通りに利用されているか、ユーザ動向が想定通りであるか、仮説の検証を行うことのできるさまざまな機能がGoogle Analyticsのようなアクセス解析ツールには用意されていて、それらを利用した代表的な分析手法を解説していきます。 1. 流入分析 (1) 参照元分析 流入分析はWebサイト

        ECサイトのアクセス解析 ~仮説と検証~

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        • これからのWeb構築・Webディレクション
          41本
        • Webサイトのアクセス分析 ~サイト設計の検証としての分析~
          5本

        記事

          アクセス解析=サイト設計での仮設の検証作業

          1. Webサイトのアクセス分析とは テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などの他のメディアとは異なり、Webだけが唯一持つ特徴があります。それは、ユーザーの閲覧記録をメディアの運営者が具体的なデータとして確認できるということです。 Webサイトを閲覧する際には、WebブラウザとWebサイトの間でたくさんのデータのやり取りが発生し、そのやり取りは全てデータとして記録に残ります。そのデータを調べ、集計したり分析したりする行為をアクセス分析・アクセス解析といいます。  アクセス分析を

          アクセス解析=サイト設計での仮設の検証作業

          「これからのWeb構築・Webディレクション」サマリ

           Web制作・Webディレクションというと、サーバなども関係はしますがどちらかというとクリエイティブな分野としてスタートしました。既存のマスメディアに存在した紙面や放映時間の制約や制作締め切り後の修正ができないなどの制約をなくし情報発信をマスメディアだけでなく個別の企業や個人にも可能にする新しい技術を活用してWeb・ネットはどんどん広がってきました。  このWebという新しい技術を活用して、コンテンツ企画・記事ライティングやグラフィックデザインなどの既存メディアにも存在する

          「これからのWeb構築・Webディレクション」サマリ

          ほんとうはWebディレクタこそがDX人材

          1. 2025年の壁 2. 最新技術動向のトレンドと既存のITベンダの事業構造の問題点 3. 最新のクラウド・SaaSでのシステム化において必要となる能力 4. WebディレクタこそがDX化を担う存在になる可能性 1. 2025年の壁 「2025年の壁」ということばをご存じでしょうか。聞いたことはあるような気がするが? という方が多いかもしれません。「2025年の崖」とは、2018年に経済産業省から出された「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの

          ほんとうはWebディレクタこそがDX人材

          スマホアプリ制作とノーコードツール: これまでのツールとの違い・可能性と限界

          スマホアプリの制作/開発も、いろいろ選択肢が増えてきた分野です。基本的には、iOSアプリであればXcodeで開発、AndroidアプリであればAndroid Studioで開発するというのが基本的なアプリの開発方法ですが、スマホアプリの画面上の一文字を変更するだけでも、iOSアプリの変更をエンジニアに依頼してAppストアに申請・リリースするとともに、Androidアプリの変更も別途エンジニアに依頼してPlayストアに申請・リリースしないといけないのはWebサイト運用と比較して

          スマホアプリ制作とノーコードツール: これまでのツールとの違い・可能性と限界

          WordPressやWixなどを用いたWebサイト制作: 業務とシステムの両面から構築する必要性

          WebサイトをWordPressベースで構築するときにも、Webサイトの内容によって、WordPress用のテーマを選んでページを制作していけばできてしまう場合から、プラグインまで入れてシステム的な仕組みを理解してくみ上げる必要があるようなサイト、一部はシステム開発が必要なものまであります。  レンタルサーバのサービスでも利用してWordPress環境を用意した上でWordPressテーマShopなどでテーマを選んでWordPressに設定して、あとはWordPressで

          WordPressやWixなどを用いたWebサイト制作: 業務とシステムの両面から構築する必要性

          業務のシステム化Web化 : 業務とシステムの両面から構築する必要性

          Web制作業務として近年増えつつあるのが、クラウドのサービス・SaaSあるいはツールを設定・カスタマイズして業務用のWebを構築するというものではないでしょうか。Webサイト制作やECサイト制作でもCanva・WixやShopifyなどのクラウドのサービス (SaaS) で構築してしまうことが増えてきていますが、請求書作成サービス: BOARD、人事管理などのバックオフィス向けのクラウドサービス: JINJER、クラウド人事労務ソフト: SmartHR、クラウド会計ソフト:

          業務のシステム化Web化 : 業務とシステムの両面から構築する必要性

          定期購入ECサイト構築 : 業務とシステムの両面から構築する必要性

          ECサイトはWeb黎明化から存在する業務とシステムの両面を考慮することが求められる代表的な分野です。ECサイトにおける「業務」とは、下記のような作業がまず思い浮かびますが、そのために以前からECサイト構築用のパッケージソフトウェアという分野も存在していました。 ・在庫管理 ・返品・取り消し ・売上集計  しかし、2006年にオープンソースのEC-Cubeが登場して有償のパッケージソフトウェアを購入して構築することは減ってきましたし、近年はSHOPIFYやBASE、STORE

          定期購入ECサイト構築 : 業務とシステムの両面から構築する必要性

          BtoB企業の会社HP構築 : 業務とシステムの両面から構築する必要性

          Webの普及・Webの進化にともない、BtoB企業の会社HPも見込み客を営業に供給するマーケティングツールとして位置付けるような企業も増えてきて、充実したコンテンツと機能を備えたものも増えてきました。  ただし、どこまでのコンテンツをWeb上に用意するとよく、どのようなUIでみせるとよいか、ホワイトペーパや設計図ファイルなどどこまでユーザに提供するものとするとよいか、Marketing Automation機能まで実装したほうがよいか、Web以外の用途も含めたコンテンツの一

          BtoB企業の会社HP構築 : 業務とシステムの両面から構築する必要性

          7.4 一般ユーザ向けWebサイトにとっての次の進化: マッチングの機能の進化

           これからもサイトをより簡単に構築/運用することのできるツールやサービスがいろいろ登場してゆくと思いますし、それはそれぞれある用途を想定したある業務モデルを背景にしたものとなると思います。  一般ユーザ向けのWebサイトの用途として大きなもののひとつがニーズとシーズのマッチングにあるところから考えると、一般ユーザ向けのWebサイト構築方法の進化のひとつのポイントは、さまざまなニーズとシーズをマッチングさせる仕組みとしてどのようなものがあるかというところにあるといえるかと思い

          7.4 一般ユーザ向けWebサイトにとっての次の進化: マッチングの機能の進化

          7.3 一般ユーザ向けWebと業務向けWebにおけるツール/SaaSの違い

           Webの登場からしばらくの間は、Webとは「不特定多数への情報発信、コミュニケーションのツール」である側面が強かったと思いますが、2010年代に入って急速に増えてきた各種のSaaSには経理/営業/販売店管理/プロジェクト管理など会社内での特定の業務を行うためのものも増えてきています。また一般ユーザ向けのWebではあるもののWebの初期から独自の一カテゴリを構成してきて、各種ツールも存在するのがECといえるかと思います。 特定業務のためのSaaS/ツールのカテゴリとしては

          7.3 一般ユーザ向けWebと業務向けWebにおけるツール/SaaSの違い

          7.2 各種SaaS/サービスの背後にある業務モデル

           Web/ネットが生まれてから、さまざまなツール/サービス/SaaSが登場してきて、いまもどんどん増えてきています。Webのシステム、htmlやWebサーバ、PHPなどのプログラム言語・プログラム実行環境は汎用的なWebを構築できる仕組みで高い自由度がありますが、逆に具体的なWebを実装するためには、たくさんの規定をしていかないといけないという面があります。 WordPressのようなCMS、HubSpotのようなMA、あるいはSalesforceのようなSaaSは、特

          7.2 各種SaaS/サービスの背後にある業務モデル

          7.1 業務まで踏み込んだWeb構築において付加価値を生むために必要なこと

           これまでの第一章から第六章までにわたって、業務まで踏み込んだWeb構築および運用において必要となってくるタスクやスキルなどについて説明してきました。構築したWebが最終的に付加価値を生むためには、業務として使われ、業務効率を上げることが必要となります。また、そのWebをリリースするまでの期間は短いほど好ましく、費用は安いほど好ましいわけですが、リリースした後も安定してトラブルなく運用されることも業務効率に寄与します。  業務まで踏み込んだWeb構築を、システム面と業務面の

          7.1 業務まで踏み込んだWeb構築において付加価値を生むために必要なこと