マガジンのカバー画像

香港で23年広告の仕事をしてきた僕の独り言

42
海外で仕事をするというのは①思ったほど大変じゃない😃②思ったとおり大変😂③いや、思ったより大変😰の連続ですよ。香港で23年間、広告やマーケティングの仕事をしてきました。その経験か…
運営しているクリエイター

2021年5月の記事一覧

クリス君が辞めてしまった。さて、我が社はいくら損したんだろ?

クリス君が辞めてしまった。さて、我が社はいくら損したんだろ?

「大変だ。会社がいくら損したのかを計算しよう!」
ブラックなボスである私、nobuさんはすぐにそう考える。

「従業員を大切にしない会社はだめですよ」と言う声があちこちから聞こえる。そのとおり、認めます。でも、計算くらいさせてくださいな。

「クリス君は我が社のプランニングを担うホープだ」と鳴り物入りで(僕の頭の中では)入社してきた。でも入社して、3カ月と1日で辞めた。昨日一緒にランチしたのに・・

もっとみる
「の」の字の逆襲

「の」の字の逆襲

今、香港で・・・「の」の字が復権し、隆盛を極めている。と言っただけでは、なんの事だかわからないですよね。

それは、広告コピーに「の」の字を入れることでメイドインジャパン(日本由来)であることをアピールすること。良く言えばとてもストレートな、悪く言えば少し安直なクリエイティブの手法なのです。

ちなみに「の」はご存知のように格助詞です。そして中国語では「の」に当たる言葉は「的」です(注:必ずしもで

もっとみる
日本は香港の人々の生活に取って身近な存在になった

日本は香港の人々の生活に取って身近な存在になった

時は25年前。場所は上海。

上海駅前の広場にある商業ビル内の大きなレストランで、リボンカットセレモニーが行われようとしている。ハサミを持っているのは上海市の副市長。集まった100人ほどのゲストから一斉に拍手が起こる。そしてクライアントは練習してきた中国語で、感謝の辞を述べ、乾杯の音頭を合図にレストランのスタッフが料理を運んで来る。あちこちで乾杯の音頭、「おめでとう」と「ありがとう」を繰り返し、頬

もっとみる