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昔引きこもりだったけど、親を憎めなくなった

注意 一個人の体験です。一般論じゃないです。私の親は暴力系の毒親要素ゼロです。

引きこもってた時散々悪者にしていた親に、共感できるようになり、最終的にやるせない気持ちになった話です。


経歴

私は大学時代引きこもりでした。四年も通わせてもらったのに単位は一年分しか取りませんでした。誰にも会わず、退屈でうつっぽい毎日を過食で紛らわしていました。

今の夫に出会ったのがきっかけで大学を中退してお金が無くなったので、就職しました。その時は「まさか生活費が自分で稼げるなんて!✨」と感動しものの、それ以上に大変でした。

対人経験が少なすぎて職場で衝突しまくり、変人認定され、私に仕事を紹介してくれた友人の顔に泥を塗りながら一年半勤めました。

他責モンスター時代

あの時は「もっとはやく社会に出た方が良かった。なぜそこまで私を大学に行かせたかったの?」と親のことを諸悪の根元のように思った時期もありました。そもそもそうやってなんでも人のせいにするのが問題だったんですけどね。

それから何年も経つにつれて仕事に慣れ、単純に楽しいことが増え、憎しみがどうでもよくなりました。

親の価値観(予想)

加えて親の立場もおぼろげに理解できるようになっていきました。親からしたらおそらく

・大学を出ないと仕事に苦労するという価値観
・時間をかければ大学は必ず卒業できるという価値観
・子供の進路決定に口を出すのは洗脳という価値観

があったのではと思います。

納得したことで憎しみが消え去りました。

衝撃の出来事1 赤ちゃんが笑った

とうとう本題ですが就職してから7年経ち、最近親への思いがやるせない悲しさに変わる出来事が二つありました。このnoteアカウントを作るに至ったのはこの出来事のおかげもあります。

一つ目は、私の赤ちゃんが生後3ヶ月で初めてキャッキャと笑った時です。人生TOP3に入る暖かい高揚感で満たされました。生きてて良かったと噛み締めました。

そして私は雷に打たれたように、思い知りました。どれだけ親にとって私が大切な存在なのかを。嬉しいけど恐ろしい気づきでした。

というのも想像したんです。自分の赤ちゃんという可愛すぎる、尊すぎる存在がこれから先もしうつっぽい日々を過ごし、しかもそれを親のせいにしたら?

その時親に与えた苦痛を知りました。それだけで病んでもおかしくない、感情麻痺になってもおかしくないでしょう。呆然とすると同時に、自分が生きているだけで親を幸せにしていることを知りました。

衝撃の出来事2 親の本音

私にはほぼ絶縁状態の妹が2人いて、それぞれが当時の私と似た状況です。

それで両親とよく妹たちの人生にどう介入できるか話をするのですが、父母2人とも必ず現状維持を選ぶんです。

それで私もめげず介入を提案するのですが、ある日母が「娘との関係が壊れるかもしれないから慎重なんだよ」と本音を漏らしました。

それを聞けたことによってわたしはなんとなく親が逃げているんじゃないかという誤解が解け、「親はいままで常に親なりにその時最善の選択をし続けたんだな」と理解できました。

結論

親に言いたいことがあるとすれば

たくさん傷つけてごめんなさい。トラウマを作ったらごめんなさい。

あと、何を今更と思うかもしれないけど、もっと自分を大事にして、子供だけじゃなく、自分のことも大切に扱って欲しいです。

最後にもっと本音で話をしてほしいです。本音が一番言葉、声色、ボディーランゲージが一致するので伝わります。

読んでいただきありがとうございました。

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