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自灯明を育む、冬。

「自灯明だよ。愛ちゃん。」

何度、彼に言われただろうか。
どうしても、「光」を外側に探してしまう。
どうしても、誰からに照らしてほしいと思ってしまう。
どうしても、関係性に、救われようとしてしまう。
そんな癖が、わたしにはある。

それを見かねて、何度も、何度も、その人は、言う。
自灯明だよ。」

こころの太陽を育む季節

毎度、この秋分から冬至にかけての冬支度に手こずってしまう。
日中は暖かいのに、少し日が陰るとぐんと冷え込んで、寒すぎて何もできなくなりそうになる。
足が冷え、腰が冷え、肩が冷え、手首が冷え、頭が冷えて、そして、死にたくなりそうな気分にもなってしまう。

でも、街角では、みかんが木になっている。
みかんは、わたしたちが、夏の太陽に照らされて、暑い暑いと言っていた間に、じりじりと内的に成長をして、このように寒い時期に、まるで太陽みたいにピカピカと輝いて、光を放つ。
そう、見習うべきは、このみかんのようなあり方なのだ。
だから、きっと、日本ではお正月の鏡餅の上に、橙を置くのだろう。

夏の日差しを受け取る。
そして、それを内的に、育む。
その時、この秋、冬、陰の時期に、自分を育む太陽が、内面にできている。
それを、信じて、じわじわと、密度高く、こころの太陽を深めていくのだ
いつか、日は、また昇る。それを信じて。

フランキンセンス

フランキンセンスという香りがある。
キリストの誕生に際して、贈られた3つのものの一つであったそう。
フランキンセンスの香りや、そのストーリーを想う時、ぎゅーっと、自分の内面のコアなところに、連れて行ってくれる、引き戻してくれる感覚がある。

自分の中に、すでにあるちからに、氣づかせてくれる香り、
それが、フランキンセンスなのだろう。

自灯明、を取り戻す。
自灯明、を育む。
そのお供に、この冬は、フランキンセンスに寄り添ってみたい。

きっと、キリストが真冬に誕生したように、
わたしの中の、揺るぎない神が、はっきりと姿を現してくれるから。
それが、きっと、自灯明、そのものだから。

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