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持ちきれないものを手放してみる|転職日記

ひさびさに面接があった。

3月から業務委託で働き始めた会社でずっと働いていくことに違和感を覚えて転職活動を再開し、初めての面接。

今回の転職活動では、スタートアップやそこまで規模感が大きくない企業とのカジュアル面談が続いていたので、ある程度の規模感の企業で選考に進み、しっかりとした面接をするのがひさびさ。前々職の入社時以来かも……と思うと、実に6,7年ぶりになる。

自分なりに伝えたいことは伝えられたし対話もできたと思っていて、手応えはなくもない感じ。というより、好感触だったかも。

これでダメでも後悔はないし、おそらくポジションの問題だったんだなと思える。今後も転職活動を続けるうえで、こういう面接になるように場や企業に向き合っていきたい。


今週はそんな面接の前段でもう一つ大きいイベントがあって、現在業務委託で働いている企業で、4月からの稼働量を半分以下にする相談をした。

自分が担当する業務へのモチベーションがあがらず辛くて、その上ほかのメンバーよりコミット量が多いというふわふわとした理由で責任のある立場になっていく可能性が出てきたので、ちょっと待ってください……という感じで。

そもそもお互い、お試しのような認識で勢い仕事を始めてしまったところがあったりもして、無事、4月からの稼働は減らせた。し、業務内容も自分の強みにより近いものに変更してもらえた(やっぱり柔軟でいい会社なんだよな……)。


稼働量が半分になるとなって、まず先に浮かんだのはお金の心配よりも解放感だった。


3月から仕事が始まって、1週間でくさくさし始め、2週間目で「やめようかな」と思った。いい環境ではあるけど、自分の覚悟と持たざるを得ない業務の重さが釣り合っていなくって苦しかった。

申し訳ないな…でも苦しいな……となったときに、また「求められる自分をやろうとしてる」ことに気づいて立ち止まれたのは、わたしとしては大きな成長だったように思う。

思えば、いままで経験した企業だって、任されるがままYESを言い続けて自分の納得感を二の次にしていたら、差分が埋められなくなってしまって、挙句辞めているのだ。

次の会社ではなるべくそのパターンをやめたいと思っているのにも関わらず、わたしはまた持ちきれない(持ちたくない)荷物を抱えようとしていた。


持てないもの、持つ覚悟ができてないものを、手放す。

それは身軽さを求めているいまの自分にとっても、腹をすえて働きたいと思っている自分にとっても重要なことだ。

誰かからの期待に応えられないことや、選択肢を減らしていくことって、いままでの自分にはすごく怖かった。だけど、手放そうと動いたいまはとても清々しい。


いつか、少し無理をしても追わなきゃいけないものや叶えるべきものが目の前に現れる日がくると思う。

でも、いまの自分はありがたいことに、着心地の悪いものはどんどん脱げる環境にあるのだ。

良識の範囲内ではあるけど、脱ぐために動いてみると、2週間かけて思い悩んでいたのが嘘のように晴々とした。なんなら自分が力をかけやすい業務もまわってきた。

こんなにうまくいくことばかりじゃないとは思いつつ、手放してみる選択をしなければ、あり得ない未来だと思っている。


いまやるべきことは、自分の人生への納得感をあげていくこと。そのために、持てないものは持たずにいく。持ちきれないようなものを追うのは、そのあとで全然いい。と、学んだ今週でした。

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