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2022年7月に読んでおもしろかった4冊の本

おもしろいと思った本を月1ペースでシェアしていきたいと思います.今月は,積読していた本のページを少しずつ開いていきました.来月は,もう少し読書の時間を増やしたいです.

コンピュータビジョン最先端ガイド 1

手法の原理や原則を解説するだけでなく,解説記事や原著論文からは読み取れないプログラムの実装までの解説を目指して書かれたハンドブック.第一弾はこのテーマ!というのはなく,各先生方の原稿によってテーマが様々だった.興味深かったのは多視点幾何.複数のカメラの幾何学を扱う際には,元の座標系を1次元拡張した同次座標系で扱うと簡単だよ!との紹介から,行列の表現ではなくテンソルで表現した方がわかりやすいよ!と紹介されていました.テンソルって行列と表記法違うことを初めて知りました…

このシリーズは先行研究について丁寧に解説されてますが,ガッツリプログラムするぞ!って感じではなかったです.サクッとプログラムが書きたい方は別の本が良さそうです.


コンピュータビジョン最先端ガイド 5

こちらは上記のシリーズの第5段.興味深かったのは,ストラクチャーフロームモーション(SfM)についての解説です.エピポーラ幾何や同じものが写っているピクセル同士の見つけ方から,SfMの理論まで解説されていました.

先述した第一弾の多視点幾何よりも,イラストが豊富でわかりやすかったです.読んでいくうちに,「ここまでわかるとプログラムにおこせるぞ!」とテンション上がりまくりでした.


実践 コンピュータビジョン

OpenCVに頼ることなく,Pythonでコンピュータビジョンの先行研究を実装して本です.はじめはOpenCVの解説なんだろうなと思い,「詳解 OpenCV3」の方が良いのでは?と思っていました.が,本を開いてみると理論を理解しながらプログラムするという内容で,「うおぉぉ!すご」と心を奪われました.

また,Pyhonではforループは使うな!という教えを守りながら,ピクセル単位の処理を行うコーディングに感嘆しました.Pythonが得意な方におすすめです.


強くなければ,社会の公器たりえない

最後は毛色が変わって社長のインタビュー本です.ESG(環境・社会・ガバナンス)やCSV(共通価値の創造)の観点を無意識に体現していたというのは強いなと思いました.

以上.

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