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「どこでもリラックスできる方法も紹介」うつ病の方を対象に、自宅でのリラックス法〜入浴〜

1.「すべての道はローマ(の風呂)に通ず!」

 今回もこころの病を負った人も対象に、うつ病の方がどう自宅療養すればいいかについてのお勧めの方法を紹介しますが、今回は寝る前に行うと良い行為の中での「入浴」について紹介していこうと思います。

そして今回は家の中だけでなく、外出した先など、どこでも気持ちを落ち着ける事も視野に入れて紹介していきますので、良い眠りだけでなく、日常でも気持ちを落ち着かせる方法も合わせて紹介していきたいと思います。

キーワードは、「香り」「音楽・音」「リラックス」です。

2.入浴の話と言いながら、実は逆なんです

 本当の話をすると、実は入浴前に食事をとってもらうのが理想なんです。

それは、夕食は寝る3時間前以前というのが理想のようですので、順番からいうと、夕食→お風呂→就寝のリズムが理想的なんですが、しかし家族の方がいると中々自分のリズムに合わせて就寝までの展開を過ごすことが難しいかもしれません。

でも安心してください。
例え夕食の前にお風呂に入ることになっても良い睡眠に導くための方法はありますので、なので順番は逆になりますが、まずはお風呂の入り方から紹介していきたいと思います。

3.「一番風呂は譲らない!」でもオッケー!

 お風呂に入る時にも、最初に挙げた3つのキーワードがとても効果的です。
そしてこの章で、3つのキーワードを日常でもどう活かすかについて紹介していきたいと思います。

まずお風呂に入る理想の時間については、寝る2時間から1時間半ほど前が理想とされているようです。

それは、身体が一旦温まった後にまた体温が下がっていく段階の時に就寝できると、より睡眠の質が上がるからだそうです。
ただ夕飯と入浴の順が逆の方については、他にも身体を温める方法はありますので、それについてはまた次回に紹介したいと思います。

で、肝心の入浴についてなんですが、お風呂の温度は40℃ほどのそれほど熱くない温度が理想的です。
高い温度だとリラックスしにくいそうですので、ちょっと物足りない方もいると思われますが、以下の方法を実践してもらえると、リラックスできると思います。

まず身体を洗って湯船に浸って身体をどっしりと湯船にあずけたら、以前紹介したリラックス法を実践するチャンスです。

以前紹介した時は横になった状態を紹介しましたが、身体がリラックスできている状態だったらどんな姿勢でも良いそうです。

なので別に横にならなくとも、そしてお風呂でなくても日常のどこかでそれこそ椅子に座った状態でもこの方法は効果があるそうです。

まず湯船に身体をあずけて身体ができるだけリラックスできる体勢とってください。
そしてなるべくお腹で呼吸をするようにゆっくりと深呼吸します。
そうしてそのままの状態でお湯の温もりを感じてただボ〜ッとする、それだけです。

下腹部に軽く手を当てておくと、意識しなくても自然と腹式呼吸になります。
目を閉じてもいいですし、開けた状態でも結構です。
とにかく気持ち良い感覚を味わえてもらえたらと思っています。

そしてこの方法を日常生活の場合で実践する場合は、5分から10分ほどで効果があるそうですので、昼休みや、ちょっとした時間が取れた時に実践されると良いかと思います。

4.日本人ほどお風呂好きな人は世界中にそうそういないらしい

 そしてそこに欠かせないのが、お風呂大好き日本人が生み出した、史上最強のリラックスアイテム!

それは、「入・浴・剤!!!」です!

当たり前ですね、すみません。
でもこれはキーワードの1つの「香り」なんです。

香りは人間の無意識に働き、こころを自然とリラックス状態へ導いてくれる、とっても助けになる存在です。

ですので、日常生活の場合でも、疲れたりしんどくなったときなどに好きな香りを嗅ぐだけでリラックス効果があります。

日常生活の場合でお勧めするのは、良い匂いのするハンドクリームですね。
これには2つの理由があります。

まず1つ目として、外で良い匂いを嗅ぎたいけれど、周りにあまり匂いを漂わせたくない、そんな方にお勧めだからです。
周囲にはそこまで匂わないけれど、でもふと嗅ごうと思えば嗅げる身近な手に匂いをつけておけば、ただ手を鼻元に近づけるだけで匂いが嗅げちゃう、そして周りに気づかれずにリラックスできる物ではないかと思っています。

そして2つ目としては、このコロナ流行状態で、しょっちゅう消毒や手洗いで手が荒れがちな現代人に、手を癒すという意味でもお勧めしたいからです。
それに今なら男の人でも「いや〜、最近手荒れが酷くってさ〜」と言っても全く不自然ではない時代背景もあると思うからです。

ネットでも多種多様な匂いのするハンドクリームが紹介されていますし、ドラッグストアでも色々ありますし、試しに嗅ぐことができます。
値段もそれほど高くないものも有りますので、そこまでお財布に痛くはないと思います。

5.家の中に極楽浄土を作る

 で、キーワードの3つ目の「音楽・音」ですが、これもお風呂場にも取り入れてもらえると、大きな助けになると思います。

防水性のあるスマホや音楽プレーヤーをお風呂場に持ち込んで聞けば、もうお風呂場が天国状態になること間違いなし!(かと思います)

湯船でリラックスしながら入浴剤の香りを嗅いで、そして自然の音を流しながら湯船で目をつぶれば「ここは有馬温泉!?湯布院!?」と、頭の中がフィーバー状態になるかもしれません(フィーバーしたらいけないですね)

また音楽や音についてもそうですが、これも日常生活でも取り入れてもらえると、それだけでこころを落ち着かせることができます。

私はこれらを合わせて「3種の神器」と勝手に思っています

6.本当に極楽浄土にいくのだけは避けましょう

 ただお風呂で気をつけて欲しい事が1つあります。

もしお風呂に入るとつい眠りがちという人には、逆にあまりリラックスし過ぎるのをお勧めしないという事です。

お風呂で眠ってしまうのは、あれは眠っているのではないんです。
実は軽く気絶しているんです

ですから、入浴中に湯船に溺れて死亡したという人が時々ニュースで流れるかと思いますが、あれは気絶しているから溺れても気づかないという恐ろしい面があるんです。

なので、もしお風呂で寝がちだという人には、お風呂でリラックスするにしても、少なくとも目は開けたまま、そしてある程度時間が経ったらお風呂から上がるのをお勧めします。

命あってのものですから、その辺だけはご注意ください。

7.最後に

 うつ病の方を中心に、どう自宅療養したら良いかについて、試すと良い効果が得られるものを紹介するのを今回で終えようと思ったら、入浴だけでかなりの文量になってしまったのでここで一旦終わりにします。

ただ今回は入浴だけでなく、日常でも取り入れる事ができるように応用をきかせて書いたつもりですので、日常生活でも、また家の外でも実践できるような方法を紹介しました。

ただ「風呂は命の洗濯よ♪」の通り、やり方次第で抜群の効果が得られるものだと個人的に思っています。

でも「風呂って嫌なことを思い出す方が多いよな」の通り、うつ病の方には逆に辛いかもしれません。

私もそうでした

なのでここまで書いておきながら今更言うのも何なんですが、嫌ならさっさとお風呂から上がってしまった方が良いかもしれません

嫌なことから徹底的に逃げる・避ける・現実逃避をする、これはうつ病の方に伝えたいことです。

ただ生きているだけで良いんです、それだけはお伝えしたいと思っています。

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