好きなタイプについて
この歳になっても恋愛の話をすることはよくある。
本当恋バナって好きだよね〜〜
そこで、よくあるのが「どんなタイプが好きなの?」という質問。
昔の私はちょっと答えるのに苦戦していた覚えがある。
人を「好きになる」ことの理由がうまく言語化できないからだった。
よくあるのが、「優しい人」「よく笑う人」「尊敬できる人」というような答えであり、私は実際にこう答えていた。
相手は「へぇ〜!」などとリアクションしてくれるが、答えがあまりにも抽象的であるため困らせてきた。
[そりゃあみんな好きだろ!]とつっこまれてもおかしくない、当たり障りない回答だったと今では思う。
誰かつっこんでくれてもよかったのにな…。
しかしこちらもこちらで困っているわけで、好きな要因って恐らくひとつやふたつではないし、そう簡単には語り尽くせない。だから上手に伝えられないのだ。
「この人にされたら嬉しいけどこの人にされてもときめかないな」
なんてことはきっとある。
ではあの短時間の会話で、自分が納得できるかつ場を盛り上げられる回答はなんだろうと考えた。
私が出した答えは「面白い人」という回答だ。
文章がややこしいが、つまり
『私の好きなタイプは面白い人です!!』
と豪語するようになった。
テレビやYouTubeを見ていたり実際に人と話していたりする中で、私が心を惹かれるのは
・語彙力がある
・頭の回転が速い
・なんとなくツボ
人だと思ったのだ。
ただ。ただ、だ。
ここで危うく忘れそうになったのは「面白い人」にも種類があることだった。
面白い人を「探そう」とすると、目先の行動に目がいってしまう。
簡単に言うと、この人面白いかな?という目線から入ってしまうのだ。
私が求めているのは瞬発的な面白さとは少し違う。[私の笑い]の雰囲気を伝えるならば、【派手ではないのにどこかシュールで思わず笑みが溢れてしまう】そんな笑いだ。
笑い声は出なくても、こう胸の奥でギュとなってクククと笑えてくるような。
世ではよく「ジワる」と表現されているあの感覚だ。
ここまで読んできて気づいた人もいるだろう、きっと私は笑いにおける変態だと思う。
変態告白は置いといて、話を戻そう。
もう一度言うと[私の笑い]とは【派手ではないのにどこかシュールで思わず笑みが溢れてしまう】笑いだった。
この笑いが先ほど述べた瞬発的な笑いとどう違うのかと言うと、その人と過ごした長さに関係していると思う。テレビやYouTubeだったら、その人のことを見てきた長さ。つまり、その人のことをどれくらい知っているのかということだ。
ここから先は私なりの分析だから異論は認めるが、私の思う「瞬発的面白い」の要素は
ネジが飛んでる/大衆ウケ/自分の知らない生命体
である。最後の項目において補足すると、自分と全く違うタイプへの憧れ・今まで関わってきてこなかったタイプの好奇心、みたいなものだ。
この人一体何者?と思うとこの人オモロ!となるのではないだろうか。
ネジがとんでる人が面白いと思うのはきっとこういう理由だ。一言で言うと、「奇人」だと思う。
「面白い人が好き」と言うと大体こっちの解釈をされていると感じる。
しかし、私の答えは正確には「(私的)面白い人が好き」なのだ。
ジワるような笑いが、その人を知っているかに関係するとさっき書いたけど、それは『人柄』も関係してくるのではないだろうか。
例えば、「この子の独特の語彙感が面白い」だとか、「お、これいいフリ効いてるな」とか。
(うん?あんまり伝わってる気がしない…
そもそもお笑いにおいて、百歩譲って分析をすることはさておき、それを言語化するのって無粋だよな…
ここは一旦『好きなタイプ』のお話だから多めに見てください。)
要するに、ここで私が危うく落ちそうになった落とし穴は、
私の好きなタイプは「面白い人」って答えることで面白い人を探そうとして瞬発的な笑いに向きがちだったけど本当に自分が面白いと思うのはその人のことを知っていることが前提で笑いはその先にあるからすぐには見つからない
ってこと!!
芸人がよく「なんかおもろいことしてみて」っていう無茶振りで困ると言っているのはその人の笑いの取り方が、積み上げによるものだからなんじゃないかと思った。
その場ですぐ笑いとれるのはよほど変顔が面白いか一発ギャグを常に持ち歩いてるかの2択だよ、多分。
ここまで1700字程度、私のタイプを書き連ねてみたけどここまで読んだ人はもしかしたらオチや結論を求めているかもしれません。
ただ私から言えるのは
「そんなものはない!!書きたかったから書か起こしてみただけです!読んでくれてありがとう!」
眠くなったので寝ます、おやすみ!!!