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32.選択をし続けること

▼この記事を読んでほしい方
自営を始めたものの、上手くいかず悩んでいる方々。
・自分の考えや方向性に芯がないなと感じている方。
・どんな仕事も言い値で引き受けてしまう方。

前回まで「継続」をテーマに何本か書いてきましたが、
事業を続けていくということは、
言い換えれば、人に選ばれ続けなければいけません。

今後くるであろう未来を見据えたうえで、
人に選ばれるには、どんなことが重要になっていくのか。
そんなことを、この章のまとめとして書いてみたいと思います。


■生き方の選択肢は今後も増え続けるが…


いち個人が何万・何十万といったユーザーとつながり、
コミュニティを創れるようになった現代。

これまで企業や組織しか持ちえなかった規模の「影響力」を
いち個人が持てて、行使できるようになったことは
歴史上でも、かなり特異な変化ではないでしょうか。

今の10~20代のポストデジタルネイティブ世代が、
ビジネスを始める年齢となったとき、ほとんどのプロセス(作業)などは
AIによって自動化・効率化された未来になっていると思います。

そんな時に、社会にとって新しい価値が生まれる場所は、
コミュニティ同士の掛け合わせによるものになっていくと思います。

一人一人が、自分のコミュニティオーナーであって、
コミュニティ間のシナジー創出を模索していきながら、
歯車が噛み合ったときに、一気に集団、国境といった垣根も
超えて爆発的に広まっていく。

わかりやすく言えば、いまは企業間で行われている
業務提携・アライアンスによる価値創出が、
個人間で同様に行われる、同じくらいのインパクトを生み出す
ようになっていく、こんな日常が当たり前になりそうです。

いくら未来を予想したところで、
僕一人の妄想に過ぎないかもしれませんが
ひとつだけ僕が確信しているのは、
人が人に求めるものは「やり方」から「あり方」にシフトしていくだろう
ということです。

検索エンジンの誕生から、プラットフォーム、生成AIと
時代ともに形を変えて、情報・知識の集積と整理が進んでいる現代、
これから知識やノウハウなどの「How to」の需要は、小さくなってくると
思っています。

ただ、だからといって、教えてくれる人が不要になるということはなく、
むしろ数多の情報がある中で、自分はどう生きれば、どう選択をすればいいのか、その羅針盤となることを求めるはずです。
それはおそらく、やり方を教えてくれる人ではなく
生き方を見せてくれる人だと思うのです。

デジタルツールが生活に欠かせなくなった現代だからこそ、
人とのつながりは、今まで以上に重視しなければいけない
ポイントになっていくと思っています。

■選び続けること


それを踏まえてみると、今後、本当の意味で
「強み」(差別化のポイント)になっていくのは
いわゆるスキル、知識、フォロワーの数とかだけではなくて、
どのようなファンやフォロワーの輪を構築しているのか
つまり、自分が生み出している関係の質になっていくだろうと思います。

特に起業家や一人社長にとって関連性が高くm必須テーマになるのは、
その確立をどうやっていけばいいのだろうかということです。

これまでも書いてきましたが、
起業自体は、時代とともに容易になっても、
事業の継続が容易になったわけではありません。

僕がこの問いについて考え、得た回答は、
自分のビジョンや実現したいことが、
正しく認識・理解されている努力をする。
ということなのです。

過去、どんなに実績や認知・知名度があろうと、
結局は、人の関心事は常に「今、この人は何をしているのか?」ですし、
少なからず、人それぞれのフィルターを通して、人を理解しています。

例えば、誰かに自分のことを紹介してもらった
経験があるかもしれませんが、
違和感、とはいわないまでも「ちょっと違うんだよな・・・
という感覚を覚えたことはないでしょうか。

人の理解と自分の認識を合わせるには
継続的な発信とコミュニケーションが必要なのですが、
それにかかるコストは、必要経費です。
事業を継続する以上は、ここは面倒がって避けて通ることはできません。

ただ発信についても、工夫が必要です。

■自己を確立するための「やるべき発信リスト」
・自分が何者なのか、自問自答し、相手に伝わるように言語化続ける
・自分が何をしたいのかをしっかりとアピールすること
・それが人をハッピーにした実例を伝えること(小さくても良い)
・時には違う意見や指摘も出る。しかし批判を恐れて、傍観者にならない。
・「やらないこと」を決める

全部大切なのですが、特に一番大事なのは5つ目だと思っています。
発信を続けるということも、とても勇気がいることですが、
やらないことを決めるのは、もっと勇気が必要です。

なぜなら、やらないことを決めるということは
周りの人との関係性・コミュニケーションを決めるということだからです。

例えば、「安売りはしない」と決めたなら
相手の要求に対して、NOと言わねばいけない場面もあります。
いままでなら値引きすれば、受注ができたかもしれない仕事を
逃すかもしれませんし、既存契約先との契約更改もないかもしれない。
それは勇気のいることです。

もちろん「それでいいです」と無責任なことを言うつもりはありません。
売上が下がり、経営が傾いてしまえば、自分はおろか、
周りの人まで不幸にしてしまうリスクがあるからです。

大切なのは、どうすれば自分にうそをつかない。
つまり折れずにいられるのでしょうか。

なぜ、自分はこの値段を下げないのか、
なぜ自分の仕事には価値があるのか。
こういうことを人にわかるように伝えていく。
本当にしていく努力が必要だということです。

やらないことを決めることは、
人との付き合い方の軸を決める(or変える)ことであり、
その結果、自分がやるべきことが決まることだとも言えます。

是非、ここは取り組んでみていただきたいのです。

■人間としての力を高めることを第一に


「人間力」という表現は、やや抽象的になってしまうのですが

僕は、この人間力という言葉の意味を、
人の応援を得る力」だと解釈しています。

ではどうすれば応援してもらえる人になれるのか?
僕は、ここにはシンプルな原理原則だけだと思っています。

それは
応援をしてもらうためには、応援をしなければならない
ということです。人は自分の鏡。これは真です。

人間力、もとい応援を受ける力は
一朝一夕で身につくものではありませんし、

行動と試行錯誤を経て、関わる人によって磨かれた総合的な力、
つまり、その人の魅力そのものによると思っています。

僕の持論ですが、
魅力というものは、誰もが持っています。
でも曇りやすいガラスの容器みたいなものに入れられていて、
自分の行動によって、より発光したり、簡単に曇って見えなくなります。

その行動とは、人が離れていくような言動のことです。
これを習慣にしないと決めることに尽きます。
例えばこんなことです。

例)
・ネガティブ、不平不満に満ちた発信を行うこと(匿名・実名問わず)
・特定の人や組織を誹謗中傷したり、匿名で人を攻撃すること
・人や競合に対して、健全ではない競争意識(妬みや嫉妬)を抱くこと
・人との約束を守らないこと
・安請け合いをして、実行をしないこと
・傍若無人や無礼な振る舞いをすること
・尊大になり、相手にしてもらうことが当たり前になること
・人にしてもらったことに対して、相手に感謝を伝えないこと

つまり、「人を応援することの逆」をし続ければ、
簡単にその人の魅力が曇り、周りから応援してくれる人が離れていきます。

人が離れる→誰も自分のことをわかってくれない→また人を離してしまう行動をとる。

このようなループに陥ってしまいます。
ここに陥らないためには、自分が人にポジティブを与えるしかないのです。

ただ結局、これは綺麗ごとで、自分の心に余裕がないときに、
人を応援しようとするなんて気持ちになるのは難しいのだ。

こんな意見もあるでしょうし、実際それはよくわかります。

ただ、そのような気持ちになってるときに、よくあるのは、
自分が誰を応援したいのか、そして自分をだれが応援してくれているかを
見失っていたりする時です。
貴方を応援をしてくれている人は、誰もいないと思っても、必ずいます。

なぜなら本当に誰からも支えられていなければ、
もっと言えば、関係を持続していなければ、
人は生きていられないからです。

何が言いたいかというと、人間力を高めることの一歩は、
自分がどんな状況になっていても、
まわりにて居続けてくれる人、声をかけてくれる人を
大事にするということです。
遠くの100人よりも、身近な10人を大切にすることの大事さに
改めて気づくということだと思っています。

家族、友人知人、恋人、同期、社員…
きっと頭に浮かんだ方が、そこに近い人だと思うので、
まずはその人のことを自分が応援できているのかを考えることです。
それの繰り返しのみで、応援を得ることができると思うのです。

■誠実であること


この章のまとめになりますが、

僕は、ビジネスは「誠実さ」がすべてだと思っています。

いまさら?という感じもありますが、言いたいことは、
誠実さというものは、自分で決めることではありせん。
すべて人に拠る評価なのです。

それゆえ、どんな人・場面においても誠実であることは難しいのですが、
誠実であろうとすることに価値があると思うのです。
なぜなら、発する言葉に、心が通っていくからです。

「ビジネスライク」という言葉がるように、
ビジネス=合理的な判断するものというイメージが先行しがちです。

合理性は、大きなビジネスをしていく上ではとても重要ですが、
最初の、個人単位のビジネスでは、そこは逆だと思うのです。
むしろそこまでやらなくてもというところまで、気を回すことだと思います。

途中で述べた「やらないことを決める」に相反しそうな話ですが、

例えば、
「それは(要求は)できません」
「うちはそれやっていないんですよ」
と、突っぱねるのは簡単です。
そこには心があまり感じられません

「それはできません、でも●●ならばできます」とか
「少しお時間を頂ければ、〇〇をご用意できると思います」
など、相手のことを思いはかるったうえで言動ができるか
どうかだと思うのです。

おもてなしやホスピタリティのような概念になりそうですが、
特に、冒頭の通り、現代は、画面の向こうにいる相手との
テキストベースのコミュニケーションが中心で、これからも
それが増えていくでしょう。

人のことを考えよう、選択をしようとすることそのものに
価値が宿りますし、それこそが一人社長はじめ、経営者にとっても
そのような環境下でも、誠実さを感じさせる、つまり選ばれるための
大切な要素になっていくと思いますね。

今回はここまでとなります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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