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【就活】サークル漬けの私の、決してお手本ではないが結局内定を得られた1年の話



基本情報

・旧帝大卒見込
・文系学部卒
・総合職志望
・課外活動は、合唱サークルと学生団体
・合唱サークルでは3年生の12月まで指揮者を経験させてもらう
・書類応募60社
・内定5社(インフラ、ウェブ系、メーカー×3)

就活略歴

3回生5月

緊急事態宣言でサークルの活動が縮小&授業が全面オンライン化したことをきっかけに「就活…しなきゃ…」とむくむく思い始め、行動開始。
とりあえず、マイナビ、リクナビ、ワンキャリア、キャリタス就活、就活会議あたりに登録して、合同説明会の予約に勤しんでいました。

エンカレッジについても、(すごい宣伝量で若干怖かったけど)メンターをしている先輩にすすめられたこともあり登録しました。
エンカレッジのメンターの先輩と面談をして、どうやら6/1からインターンの情報が解禁されるらしいことを知ります。
このときは本当になにも志望業界など決まっておらず、「志望業界?うーん教育とか鉄道とか……?(それしか知らんだけ)」というような感じだったので、あの時、「とりあえずたくさんインターン出そう!」と言ってくれたメンターさんには感謝しています。

6月

合同説明会などを聞いたりしながら、エントリーシートを書く日々が始まります。といっても、多くの日系のESの締め切りは7月だったため、締め切りギリギリまで引き延ばし癖のある私は、週1,2個ペースで締め切りが迫ったESを書くことしかできませんでした。
6月中旬までサークルの活動が縮小していたことを考えると、正直もうちょい頑張れたよなぁと後悔が残る6月です。

また、6月の頭に、最初に面談をしたエンカレッジのメンターさんからメンターさんが変わりました。単純に性格が合わず、メンターさんとあまり上手くコミュニケーションが取れなかったのも6月の心残りです。

7月・8月

いよいよ日系大手のES締め切りが迫ってきたので、怠惰な私もESを書き始めます。サークルのテスト休みである程度まとまった時間があったこともあり、平均したら1日1社ほどは書けていました。
志望業界は定まらず、明確に行きたくないと思う業界以外は受けていました。

そしてこのくらいの時期に、初めての面接を受けました。緊張の汗で太腿の汗がすごくて椅子がびちょびちょになったことしか覚えていません。落ちました。

その後も落ち続け、たまに受かり、最終的には31社受けて5社のインターンの参加資格を得ました。

夏インターンについてはその公開を過去記事にまとめているのでぜひ見てください


8月・9月

選考に通過した5社のインターンに参加しました。どれも日系企業で、業界は金融、インフラ、BtoCメーカー、教育、通信、みたいな感じでした。改めて業界に統一感がない。
そして抱いた感想

「インターン、おもんな!」

日系企業のグループワーク中心で進められる新規事業立案ワークに(5社しかないくせに)だんだんと辟易する自分がいました。

さらに、インターンのグループワークの中ではそこそこ良い立ち回りができる能力がたまたまあったため、「私は就活生の中でもけっこう優秀かもしれない」というとんでもない勘違いをします。インターンの合格率15%ちょっとだったくせにとんでもない思い上がりです。

ちょうどこの頃サークルの練習が増えてきてやることが増えてきたのもあり、ここで私は完全に就活のやる気を失ってしまうのです。

10月〜12月

ほんとうに就活をしていませんでした。
エンカレッジの面談が1回、選考なしワンデーインターンが1回、説明会が1回、それ以外は何もしていません。

8,9月に完全に就活のやる気を失ったのもありますが、だんだんとサークルでやるべきことが増えてきて、「中途半端に就活もサークルもするよりサークルの方に全キャパを割いたほうが結局就活でも活きるのではないか」という考え方に落ち着いたということも理由の1つです。

この考え方には賛否両論あると思います。学生時代のサークルも新卒就活も人生に一回だからです。なんなら、合唱は一生できるけど新卒就活は本当に1度きりという考え方もあると思います。

ただ、自分としては、(最終的に就職できたので結果論かもしれませんが、)この決断はいい決断だったと思っています。
この決断により、「就活をしなければいけないが他のことをしている…」と後ろめたい気持ちにならずにサークルに集中できました。
「就活を今捨ててるから、そのぶんの時間は有意義なことに回すんだ」という気持ちができたことも、振り返るとよかったなと思います。

また、空いてるキャパで(ほんの少しの貢献ではあったと思いますが、)指揮者以外の仕事に首を突っ込めたのも楽しい経験でした。
実際に面接で話すことにもちょっと深さが出たのかなぁと自分なりには思っています。

余談ですが、私の大学では12月頃に生協で就活の写真を撮ってもらえます。
スピード写真よりも圧倒的好印象に写りましたし、大して高くもないので、同じ大学の全員におすすめしたいです。

1月

・年末のサークルの演奏会を終える
・その慰労でたくさん休みたくさん遊ぶ
・3回後期の単位回収に勤しむ

これしかしていません。

あとは「就活しなきゃ…やばいぞ…」という気持ちを多少育てたくらい...…?

2月

これまで散々就活を放っておいた私も、さすがにここから危機感を持って就活に取り組み始めます。

対面の説明会に足を運び、ヒールで足を痛めました。早期選考の面接で、「楽しい時間でした」と面接官に言われたのに落ちました。マイページ作成のためにつまらない情報入力を粛々と行いました。夏インターンで落ちまくったESのガクチカ(学生時代に力を入れたことに関しての文章)を見直しました。新しいエピソードもひねり出しました。とりあえず50社はエントリーしたいと思って受ける会社のピックアップを始めました。50社というのは、さすがに20社受けたら1社受かるだろうという計画のもと、2,3社くらい内定取れたらいいなーと思って決めました。最終的には60社ほど出しました。
この戦略は正解だったと思います。

秋冬インターンの参加を諦め、早期選考にも落ちた私には、3/1から解禁の本選考(通常ルート)で受かる以外の選択肢はありません。来る3/1に向けての準備を進めました。

また、この頃にLINEの就活オープンチャットをまともに見始め、「早期選考」「内々定」「面接の内容教えてください」などの文言を見て、「やっぱり今面接を受けてない私、出遅れてるやん!」と客観的に気づけました。ここで気づけてよかった。

3月

本選考が解禁となったため、とにかくESを書き続ける日々が始まりました。

平日には1日2社程度ESを書き、2日に1回説明会や座談会に出席しました。

1日2社はけっこう筆としては遅い方だと思いますが、そこそこな確率で通るESが書けるようになったので時間をかけてよかったポイントでした。
このときしっかり頑張ったので、4,5,6月にESをまた追加で出すときにはそんなに労力がかからなかったです。

このときの私の戦略は、「なりふり構わずとにかく書類選考に出す」でした。
それまでの就活でまったく志望業界が定まらなかったため、「ES書くために企業について調べながら行きたい会社を探そう」「就活をいままでしてこなかったからとにかく選考の数を積まないと受からない」という考えのもと、業界をあまり絞らずにいろんな業界を受けました。
取らぬ内定の皮算用をしても意味がありません。業界を絞っても受からなければその業界では働けません。とにかく受けて受かった会社から選ぼうと思っていました。

また、「とにかくどこかから内々定を早く取る」というのも目標でした。どこかには就職できるという安心感を得たかったのもありますが、就活の最低限基本的なところを抑えられているという確証が得たいという目的もありました。

なので、選考が早い中小企業もこのときは見ていました。マイナビ等の大きいナビサイトは中小企業を調べるのには不便だったので、ツノル(TSUNORU)を使っていました。

大手企業のグループ会社も見ていましたが、グループ会社の選考は始まるのが一般的な就活スケジュールと一緒かそれより遅いことが多かったため、あまり受けませんでした。

書類選考中心の月だったので、それなりにイベントが多かったこの時期のサークルにもけっこう参加できました。

4月

怒濤の面接の月でした。

ちなみに面接対策ですが、模擬面接の類は一切していません。
理由は単純で、「本物の面接でもないのにでっちあげの自分の夢とか微妙に盛ったガクチカを他人に話したくない」という消極的の極みのような理由です。

友達と模擬面接をしてる人達がどういう気持ちで模擬面接できてるのか未だに理解できてません。自分だったらすごく恥ずかしいけどな…

そんな私なので、とにかく本番の面接を受けまくって慣れることに徹しました。
大体平日は1日2つくらい面接があって、日によっては1日で4つある日もありました。

1日のスケジュールは、起床→面接準備→面接→面接→ES執筆→サークル→翌日の面接準備→就寝
という感じでした。いやこの期に及んでまだサークル行ってるんかとツッコまれそうですが、新歓が楽しくてずっと行っていました。まぁ夜に面接する企業はこちらから願い下げなので!!!!(実際、ありませんでした)

そして、4月の末、初めての内々定を手にします。初めての内々定は、東京の小さい、けど高いシェアを持っている製品がある、電子部品メーカーでした。

嬉しくてその足で東京の美容院に行って、東京のおみやげを買って、いそいそと新幹線で食べる駅弁を買って帰りました。

5月

1日2回くらいだった面接が1日3回くらいになりました。

ゴールデンウィーク休業前に大量のお祈りメール(落ちたメールのことです)が来たり、わずか15分しかない面接で落ちたり(どこが見られてたんだろう)、夜ESを出して翌日の朝にお祈りメールが来たり(ほんとに読んだ???)、ESが通ったのに面接の予約をし忘れておじゃんになったり、一日で4社落ちたり、面接の準備が辛すぎて面接前日に選考辞退したりなど、いろいろありました。

そしてここで2つ目の内定を獲得します。
最終面接で、パーカーを着た、けだるげなお兄さんに、「21年間生きてきて、幸せだったと思う?」と聞かれたのがかなり強烈でした。内定もらった後に人事の人にそれを言ったら、質問の意図がわからないと爆笑してました。ほんとうにあれはなんの選考基準だったんだろう。

忙しかったですが、GWは名古屋まで2泊3日で遊びに行って、土日もそれなりに遊んではいました。

6月

○第1週目

6月の頭に3つめの内定を獲得しました。やったね。

そしてこの週は第一志望だった会社の最終面接がありました。その日の夜はサークルの本番の舞台があり、合格だったら当日中に連絡が来ると言われていました。

オンラインの面接でしたが、終わった瞬間に「あーーーこれは無理だったな」と思いました。少しも受かった予感がしませんでした。家で少し泣きました。
「落ちたわ!」とサークルの同期に言いながら本番前の練習に参加しました。落ちた落ちたと言っているうちにだんだん気持ちが吹っ切れてきて元気になって、本番はかなりよく歌えたと思います(笑)


本番の前まで携帯を持っていましたが、結局電話は鳴らず、予想通り落ちました。

ひょっとしたら今日で就活終わりかもしれない♪という期待も虚しく、就活継続です。

○第2週目~4週目

6月は最終面接ばかりでした。週に1回新幹線で東京に行っていました。ちなみに交通費は全額支給の会社が多かったのでお財布的にはそんなに痛くなかったです。
このとき、つまり第1週に第1志望に落ちた後ですね、6連続(うち4つは最終)で面接に落ち、とにかく結果が出なかったのが私の6月でした。

6月の中旬頃から、これからの就活をどうするかについて悩みだします。内定は持っていたけれど、本当にそこで働くのか……と考えるとやっぱりいろいろ思うことがあるわけです。

ほんとに東京住めるのかな、とか(私がこの時内定を持っていたのは東京本社の企業だけでした)、ほんとにこの雰囲気の会社でやっていけるのかな、とか。
そんなん応募する前に想像しろよ、と思うかもしれませんが、実際内定が出ないとこういうことをリアルに想像することって難しいと思います。

私自身が、内定が出てもないのに想像するのって頭お花畑みたいで嫌だなって思ってたのも、想像を妨げていた一つの原因です。

このときに、「関西の大企業を受ける。応募しようと思えるところが無くなったら就活をやめる」という方針を立てました。ここから私の就活第2期がスタートです。

7月

関西の企業を受けました。夏採用の時期になると、応募者が少なくなるので、書類提出から選考が終わるまでが早く、春選考に比べてストレスは少なかったです。
普通はここまで就活を続けていると、「みんな就活終わったのに私は続けている……」と落ち込むものだと思いますし、自分もそうでした。
しかし、私は8月に院試がある友達が周りに多かったのが救いでした。就活する人よりも大学院に進学する人が多かったのです。

直接的に励まし合ったりなどはそれほどありませんでしたが、次の進路に向かって頑張っている友達が周りにいる、という環境は就活を続ける私の気持ちを楽にしてくれました。

7月の末には関西の企業から内定を2つ頂きました。そして、就活第2期の第1志望の面接を8月の頭に残すのみとなりました。この面接が終われば就活は終わり、という気持ちで8月を迎えました。

8月

就活のなかで最後となる面接です。ここが私の就活の第2期の本命でしたが、状況としてはなかなか厳しかったです。
というのも、その会社の近年の採用状況が、
・文系30人くらい
・そのうち8~9割がインターン参加者で早期選考合格
・私はインターン非参加どころか応募すらなし
・内定した人の体験談のサイトに、一般選考から合格した人がいない

という状況でした。そしてメインの春採用ではなく少し遅れた夏採用です。
こんな凡人の私に枠、ありますか???
という気持ちでしたが、
この面接が最後ということもあり、「あのときは頑張った!」と思えるように最後は頑張るんだ、と思って、これまでの面接の2,3倍は準備しました。

・業界に関する概説書を買って勉強
・競合他社と経営計画を見比べて違いと共通点を分析
この2つには特に力を入れました。

そして、最終面接の結果、なんと、その場で合格を頂くことができました。
「芯の強さを感じました」と言われてとても嬉しかったです。

興奮冷めやらぬまま、スタバで限定フラペチーノを買って、京阪のプレミアムカーで帰りました。
ちなみに京阪のプレミアムカーの中では京都に帰った直後に控えているサークルの追加練の指導の準備をしていました。
最初から最後までサークルとベタベタの就活でした(笑)。ガクチカもほぼサークルの話しかしてないので無理のないことだとは思います。

そして、8月末に他の会社からの内々定を辞退し、私の就活が終了しました。

総括

結果論かもしれませんが、全体的にいい就活生活だったと思います。総括して私らしかったです。
前々からパワーを溜めておき(1,2回生でいろいろ頑張ってガクチカの種作り)、そのパワーの余力でみんなが頑張っているときに自分がしたいことのために少しだけ力を抜くバッファを作り(3回生後期)、最終的に一気に追い上げる(4回前期)という形は、よく考えてみたら大学受験も同じだったなぁと思います。

就活を放置してた時期にもっと何かをしていれば変わったのかな、と想像してみることはありますし、自分よりも何百倍も就活を頑張って、すごい会社に就職してる新卒がごまんといるのは承知してますが、現状今の内定先に不満はないので、自分的にはこれで100点!と思っています。

最後に、就活の中でこれは大事だなと思ったことだけ軽くまとめて、このノートを終わります。

○ガクチカって大層なことしなくても結構いろんなところに転がっている

ガクチカ(学生時代に力を入れた事)が面接で頻出なのですが、これは案外いろんなところに転がっているなと感じました。
自分のガクチカも、学生のサークル1団体の中での取り組みの話で、それほど大層なものではありません。内容も、指揮者だったことを話しはしましたが、指揮者じゃなくてもできるような活動を話すことが多かったです。

こういうリーダー的な役回りで本当に頑張ったことって、いろんな事情とか、専門的な話とかが絡まってたりして話しづらかったりするんですよね。実際には本当に頑張ったことはそれじゃない、みたいな些末なことを少し盛って(笑)、話していました。なので、就活のガクチカを作るために、大学ですごい役職に就こう!とかはあまり思う必要がなくて、それよりも目の前のいろんなことに手を出しながら精一杯いろんなことをやるのが大切だったんだなぁと思いました。

ただ、「現状の課題を発見したので新しいことにチャレンジしてみた」系の話はウケがいいので、意識して一個つくってみてもいいかもしれないなとは思いました。

○質より量

就活は量だなと思いました。複数回の面接の見直しやESの書き直しを通じて、確かにある程度質を上げることはできるのですが、たぶん一定程度まで上がったらあとはどんぐりの背比べなのではないかと思います。

実際、今まで選考を受けてきた中で、「とびぬけてできる人」はほぼ見ませんでした。
なので、合否を分けるのは、面接官との相性などの運要素も大きいのではと思っています。
選考に運が重要なら、数を打つのが当てるための戦略として正しいのではないでしょうか?

60社落ちて5社内定をもらったのでのこり55社は落ちているのですが、そんな私でも生きているので大丈夫です。落ちることを恐れずに受けたほうがいいと思います。


○優秀な人は早め早めに就活を始めて、一年間ずっと頑張っている

私が入社する企業は、旧帝レベルの大学出身の人が多いです。そして、就活初期から第一志望でそのまま受かった人が多かったという印象です。

そのような内定者の方と交流会などで話す中で、私の就活スケジュールはかなり遅かった(そして秋冬に何もしないのはありえない)ということを改めて実感しました。そして、早い時期からインターンに参加し、リクルーターと何回も面談をした彼らと、6月から志望し始めた私では、会社に対する理解の解像度がまるで違っていることも強く実感しました。

最終的には自分で納得して進路を選べたと思っていますが、彼らのようにもっとそれぞれの会社を深く見て、深く聞いて、深く知って選べていたら、もっと安心して決断できただろうなと思います。

とりあえず以上でこのnoteを終わろうと思います。気が向いたらあと1記事だけ、面接の前にしたことをダラダラ話す記事を書きます。

あと、顔見知りの人には、全然具体的な社名を出しながらお話できるので、こんな就活をしていた人の話で良ければ話せます。
私は就活しているときに、周りの先輩の就活スケジュールとか知りたかった(けどチキって聞けなかった)ので、ぜひ気軽にお声がけくださいね。

おわり


#就活 #面接 #ES



















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