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(詩)「見ないふり」
暗くなったから夜だと思った
目を閉じただけなのに
何かあっても引き伸ばせば
光は届かなくなる
黒く周りから浮いてたけども
今はそう気にならない
夜と同化したんだよ
どうかしてるよ
光を、朝を、昼を
そんなあなた達がいない世界で
僕も、みんなも王だ
多少何しても気にはならない
目を背けているだけだが
浮き彫りになる光よりもずっといい
住むなら同じドブでも
マシな方のドブ
(詩)「色の無い鳥」
たった今死んだ君は
ほんの昨日に言ってたね
私は汚れてしまったから
無色の鳥になるのだと
あの空に溶けていって
自由に動いて
どんな色にも染まれると
たった今死んだ君に
僕は昨日言ったよね
ならばこちらは風になろう
何者でもない空から
めいいっぱい空気震わせ
君を浮かび上がらせて
どこへでも翔ばすと
たった今死んだ君は
すでに鳥になったのかな
まだ色は無いだろうから
(詩)「そこに居ますか?」
ここは僕を照らす光は少ない
僕と似た性質の時間帯
眩しすぎるから自分が霞む昼より
強烈な太陽がいる時より
周りも闇で同化したかのような
この夜の方が
ずっと心地よいが
やはり誰もいないと
寂しいものだ
熱源に焼かれるのも嫌気がさすが
いざ居ないと欲しくなる
いや、やっぱり1人がいい
なぜ?それはなぜだろう
溶けてしまいたい
光に塗り潰されて消えるよりかは
誰にも知られ
(詩)「崇めるタイプのゴミ」
おゴミ様おゴミ様
どうか恵みをくださいな
せめて敬称つけてやるから
この私をお救いください
おゴミ様おゴミ様
高次の存在なら
矮小なる者の多少の理不尽など
関係なさそうではありませんか
おゴミ様おゴミ様
祈りがまだ足りませんか
こんだけ思ってやってるからさ
そろそろ目を向けてくださいよ
おゴミ様おゴミ様
悲しくなってきました
もう助からないのでしょうか
私は何も悪く無いのに
*井上