無敵の微笑みを見るまでの10年 その4
中学、高校と俺の青春はスピッツだった。朝起きた時は何も噛みつかないのに青い車。部活動に行く前は8823で士気を高める。帰りの田んぼ道は稲穂を聴きながら疾走する。はやて君という友達とはハヤテを聞いた。そのはやて君の元カノは、ピアノを習っていて坂道の先にあるから、スパイダーが彼の持ち曲のように扱われた。彼女と別れた時は、春の歌や魔法のコトバで感傷に浸り、テンションの高い夜はスターゲイザーを。テンションの低い夜はさらさらを聴いた。テレビの前で、草野さんがみなとのAメロの入りをミス