梅雨すみれ

詠みたくなるほど日常を丁寧に送りたい🍀好きな短歌を読んで感想を残したくなりました。20…

梅雨すみれ

詠みたくなるほど日常を丁寧に送りたい🍀好きな短歌を読んで感想を残したくなりました。2024年春☘️

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  • 梅雨の短歌評☔️

    素敵な歌人さんが梅雨すみれの短歌に評を書いてくれています。

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    お気に入りの歌人、短歌ユニットの感想を書いています。🦋すみれの手帳です📓

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      耳鼻咽喉歌

      • かけっこは苦手

        勝ち負けではないはずなのに‥と思うことがよくある。例えば入試、結婚、就職、短歌etc人生において様々な場面で、どうしても他人と比べてしまう。比べてしまう感情を扱いきれず持て余す。やらかす。ハングリー精神で頑張れるメンタルがあるひとを羨ましく思う。自分は自分。そんなふうにカラッと切り替えることができるには少し時間がかかる。 NHK短歌4月号の付録短歌手帳より おくれても咲くべき花は咲きにけり身をかぎりとも思ひけるかな 藤原為時「後拾遺和歌集」 毎週楽しみにしているNHK大河

        • ねぎらうということ

          体調を崩してしまい、仕事、家事、育児の負担が全て夫にのしかかってしまった。 それでなくても、うちのご主人様は、いつも世間の「夫という生き物」より断然、協力的で羨ましがられるような夫である。けれど私は本人に面と向かって伝えていなかった。「ありがとう」とは言っても、こと細かく伝えていない。なんか気恥ずかしいというか、感謝していることを態度で表しきれていなかった。親しいからこそ気を使わないとあかん。 言葉やカタチで感謝を表すことが大切なんだよなぁ。って反省している。 シンクとか猫

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        • 梅雨の短歌評☔️
          3本
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          11本

        記事

          万年筆

          子どもがギターを習っているのだけれど、そこの先生が指導の際、ポイントを楽譜に万年筆で書いていく。その様子が何ともカッコ良くてちょっと見惚れちゃう。 もちろんギターを爪弾く姿は言わずもがなにカッコいい。先生のレッスン時、息子もそれなりに弾けるのをみるとまたまたカッコいい。 話がそれたけれど、万年筆欲しいなって思った。自分の短歌を詠むとき万年筆で書き残すなんて超カッコよくないか? 両の手で万年筆の蓋を開けインクがリズムを奏ではじめる

          ライナスの毛布

          先日子どもが夜中に嘔吐した。 毛布の上に何度も。心配なのでとりあえず夜間救急受診し胃腸炎ということで嘔気どめをもらって帰宅。幸い数日で回復しことなきを経た。 いつものように寝かしつけ「毛布をかけて‥」これが家族みんなの布団と毛布を全て被って3、4枚に埋もれて眠るのが恒例。 多分、布団の重みが落ち着くのだろう。寝入ったところで毛布や布団を剥いでという感じ。 ところが、先日の嘔吐で汚れた毛布はどうしようもなかったので処分していた。 その毛布がないことに激怒。号泣。 なだめても

          ライナスの毛布

          第35回歌壇賞候補作品を読む「海のもの、山のもの」③

          大勢の客にぎわいし日々ありき食堂がらんと天井高し 「がらんと」した食堂に主体が訪れる。普段なら大勢の客で賑わっているであろう食堂の静けさの描写。天井高しとあり広々とした気持ちよさと少しの寂しさ。主体の気持ちも同じだろう。 青年は椅子を立ちたりひらひらと日本地図のみ一枚持ちて 青年という爽やかな響き、青年を通して気ままな一人旅への好意的な感情。ひらひらと一枚持ちてなど軽やかな描写。身軽な青年に対して羨望の思いも感じられる。 万緑の沼のほとりで東京に猛暑日つづく予報ながめる

          第35回歌壇賞候補作品を読む「海のもの、山のもの」③

          第35回歌壇賞候補作品を読む「海のもの、山のもの」②

          えぐられた山の苦しみひたひたとトンネルのうちに水したたらせ えぐられた山という表現が主体の気持ちと重なる。トンネルを掘るため、えぐられた山の苦しみは主体の苦しみであり、ひたひたと、したたらせというリズムからなんとも言いようがない痛み、水ではあるが血が滴る気持ちにさせられる。 くさはらに寒立馬(かんだちめ)おり軍馬にも農耕馬にもならずあゆめり 寒立馬(かんだちめ)は、青森県下北郡東通村尻屋崎周辺に放牧されている馬。厳しい冬にも耐えられるたくましい体格の馬とある。 ここで軍馬と

          第35回歌壇賞候補作品を読む「海のもの、山のもの」②

          先生と仲良し

          「あーちゃんは先生と仲良しやね。」 嬉しかった。 子どもに言われて。 毎日、れんらく帳に伝えたいことを書くと先生からお返事が返ってくる。このやりとりを子どもが見て言ってくれた言葉。 うちの息子は一年生だが、習っていない漢字でもなんとなく読めるので、先生とのやりとりは理解していると思う。隠すのもおかしいので相談したいこともれんらく帳に書いている。 オープンだ。子どもに聞かれたくないことなどない。私が何を心配して先生に相談しているか息子は知ることとなる。 先生も気さくな方で、

          先生と仲良し

          第35回歌壇賞候補作品を読む「海のもの、山のもの」①

          松本志李 海のもの、山のものより 前回の斉藤君さんの「ナイトフィッシュ」に続き、全首感想を残しておきたい作品です。 今回も長くなるので3回に分けて載せていきたいと思います。 松本志李さんの作品が読みたくて歌壇二月号を購入しました。(歌壇を買ったのも初めてです。) 北へ北へと行く夏真昼この坂にマゼンダ色の花は咲きおり 北へ北へと行く夏真昼まで一気に読むリズムに勢いがあり主体のワクワクした気持ちを追従できる。マゼンダ色とは明るく鮮やかな赤紫色。こちらの気持ちまで明るくさせる。

          第35回歌壇賞候補作品を読む「海のもの、山のもの」①

          第35回歌壇賞候補作品を読む「ナイトフィッシュ」③

          研修医に心静止ですと伝えればすこし黙ってハイと頷く 研修医に告げた心静止。すこし黙ってのところはおそらく主体よりもこの研修医のほうが場数を踏んでいないように思う。主体が淡々とこなしている様と、少し動揺を見せ感情の動きがみえる研修医との対比で主体の汚濁感を強調しているのではないか。 黒髪は綺麗に梳かれのっぺりと彼岸を照らす蛍光灯が 死後の処置を施されてゆく過程。髪の黒と天井の蛍光灯の白い光のコントラストが不気味。のっぺり、彼岸という死後を連想するこの世ではない世界を描く。

          第35回歌壇賞候補作品を読む「ナイトフィッシュ」③

          第35回歌壇賞候補作品を読む「ナイトフィッシュ」②

          劇薬を受け入れるとき人はみな凪いだ港の桟橋にいる 心臓を動かすために注入される劇薬。三途の川から引き戻される瞬間、この世とあの世の桟橋にいるのだろう。凪いだ港とされる静かな時間と緊迫した状況のアンバランスが絶妙。 目の乾いた金魚のようだ幽明のあわいを赤色灯は泳いで 生と死の境目をゆく救急車の赤色灯を赤い金魚の目が乾いているさまと重ねこの世とあの世の境界線を泳いでいると表現している。 雨風に掘り起こされて国道へはみ出すほどに山茶花揺れる 流れから読むと主体は救急車の車内から

          第35回歌壇賞候補作品を読む「ナイトフィッシュ」②

          第35回歌壇賞候補作品を読む「ナイトフィッシュ」①

          今回は、第35回歌壇賞候補作品に選ばれた斉藤君さんの「ナイトフィッシュ」の全首を私なりに読んで残したいなと思いました。 個人的にとても好きな連作なので一首づつたどりじっくり味わいたいと思います。とても長くなりますので十首づつで区切りますね。 ナイトフィッシュ 斎藤君 比喩でなく少年は跳ぶ人類の墓石を模した雑居ビルから 雑居ビルから飛び降り自殺を図った少年の救命に携わる主体。人類の墓石を模したという表現には雑居ビルが「人類社会の墓石」であり少年が「生きていたくない」と思

          第35回歌壇賞候補作品を読む「ナイトフィッシュ」①

          THE FIVE SENSES【感想】⑤

          吉田岬 Smellより 追悼 5つの中でいちばん難解。臭覚の反応鈍いんかな?私。吉田さんの作品は今回初めて読ませていただき正直ぶっ飛んでいるな‥(失礼があればごめんなさい)何度も何度も読み返してクンクン嗅いでみて吉田ワールドの脳内を解りたいと思った。 ああなんて男殴ってそうな顔唾液の匂いの恋の末裔 これは多分キス(というより接吻の方がしっくりくる)してるところなんだろう。とても濃厚な。主体の好みの異性、嗜好←男殴ってそうな強いタイプが恋のお相手か。 残り湯で洗ろたシー

          THE FIVE SENSES【感想】⑤

          計算カードと筆算

          一年生の宿題に計算カードというものがある。 英単語のように足し算1引き算1とカードをめくり答えてゆく。目標は1分以内で割と真面目に毎日コツコツやってきた。夏休みはサボっていたが二学期からはまた毎日コツコツやっていたように思う。 1分の目標をクリアしてくりあがりの計算2を順調にこなしていた。子どもってすごいよね。やわらかあたま〜。と思っていたが‥計算が早いのは答えをみてズルをしていたのだ。 どうしたものか?と色々周りに相談したらズルすることも要領が良いこと。全くわかっていない

          計算カードと筆算

          シカだよ鹿!!

          私の住んでいる場所はそこそこ街でそこそこ田舎の住みやすい住宅街だと思っていた。あの日シカに遭遇するまでは… 前日からよく降る雨で朝、雨戸を開けると向かいの畑にシカがいる。しかも群れで。1、2‥7頭!! びっくりして子どもを呼ぶ。「えっ!森やん」 ホンマそう。ジブリの世界だよ。 ふたりしてしばらくシカの群れを見物した。 立派な綺麗なツノ。大きいシカに少し小ぶりのシカ。みんなむしゃむしゃと土に顔を突っ込んでいる。家族だろうか?7頭家族。大家族やん。 もうこんな珍しいこと話さ

          シカだよ鹿!!