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新世代を拓く ゲームする育児

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2019年に頒布した「つっつクラフトの ゲーム教育論」を元にリニューアルしつつ、ゲームをしながら育児をすることについてさらに踏み込んだコラムとなっております。 コラムがまとまった…
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BOOTHにて販売中!

BOOTHにて販売中!

本書ではゲームを通じて得た育児法を一つの事例として紹介することで、何かと行き詰まりやすい子育ての肩の力を抜いてもらいたく思っております。

この世に万能な育児書なんてありません。
だからこそ、今を生きる子どもたちと一緒に「我が家の育児」を語り合ってみませんか?

単行本:モノクロ100ページ
発行者:つっつクラフト
本の寸法:A5

本商品はMinecraft公式製品ではありません。Mojangか

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子どもと一緒に自尊心を育もう

子どもと一緒に自尊心を育もう

■繊細で素直な子どもたち さて、この長かった文章も終わりが見えてきました。
 私たち親が「大人になったな」と感じるようになったのは一体いつからだったでしょうか?
 なんとなくそれは「子どもを産んでから」な気がしませんか?
 私たち親は子どもを育てていると同時に、周りに子どもがいることに気づき、我が子に育てられているのです。
 もし、いつまでも我が子の親であり続けたいのなら、自分自身も心の成長をして

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YouTube世代の子どもたち

YouTube世代の子どもたち

■千円の経験 つっつ君には弟がいるのですが、その弟がある日、ちょっとしたプラモデルを買いたいとせがみました。
 弟にしては対象年齢がちょっと高め、お兄ちゃんであるつっつ君と一緒に作るのであれば作れなくはないと思うけれど、これは明らかに途中で作るのが面倒臭くなるか、出来上がったとしてもオモチャ箱の肥やしになることが想像に難くない代物でした。
 結果から言うと、私はそれを買い与え、それを作り終えた瞬間

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ゲームで育む才能

ゲームで育む才能

■遊びによる集中力 私は、ゲームあるいはブロック遊びやお絵かきなど、「遊び」に集中できる子はすごい才能を持っていると信じています。
 子どもの集中力は45分と言われていますが、遊びに熱中できる子はその時間を軽く超えていきます。

 例えば我が家のつっつ君は熱中しているとき、その集中力は2時間を超えます。
 その集中力は才能であり、将来活かすべき能力だと考えています。
 なので私たち夫婦は、つっつ君

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ゲームは規制するべきか

ゲームは規制するべきか

■制限とそこにかかる苦労 「ゲームは規制するべきか」と書き初めた場合、「規制をかけるべきではない」という結論に至るわけですが、正直に言うと、私は規制する立場の人たちの言い分が分からないわけではないのです。

 私たち夫婦は、つっつ君に技名を言いながらパンチやキックをするような子どもに育って欲しくはなかったため、乳幼児の頃からアンパンチでバイキンマンを追い払う「アンパンマン」に触れさせていませんでし

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ゲームの危険性について

ゲームの危険性について

■日々進化しているゲーム WHOがゲーム障害を新しい病気として認定したとしても、精神医学は発展途上であり、そこにはまだまだ研究の余地と疑問が残っています。
 そして、ゲーム障害を薬物依存症と混同して危険性を説くのは大きな間違いであります。
 しかし、ゲームの全てが健全で安全であるかと問われたら、それもまた違うと言わざるを得ません。

 現在、ゲームというものはその形を大きく変化させています。
 テ

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ゲーム依存症という病気はない

ゲーム依存症という病気はない

■ゲームをすると病気になってしまうのか? 2019年にWHOは「ゲーム障害」という状態を病気として認定し、2022年からそれが施行されます。

 WHOによって取り扱われた「ゲーム障害」の定義を噛み砕くと、
 ・ゲームをする時間や頻度が多く、やめられなくなってしまうこと。
 ・ゲームをすることが他の生活上の活動よりも優先されてしまうこと。
 ・良くないと分かっているにもかかわらず、ゲームをし続けて

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ゲームは義務教育の欠点を補うか

ゲームは義務教育の欠点を補うか

■ゲームをすることは救いになるか 義務教育に限ったことではありませんが、今いる環境が『合わない』という状況は誰しもが起こりうることです。
 「不登校」や「引きこもり」という言葉はマイナスのイメージが強く、この場ではその名称で呼びませんが、学校など、子どもを取り巻く環境から距離を置くという選択肢を取れることは勇気のある決断だと思います。
 手放しで「非常に良い決断だ」と言いづらい難しい問題ではありま

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義務教育の足りないところ

義務教育の足りないところ

■義務教育の是非 義務教育の是非を語る時、如何様にも肯定可能であり、また否定も可能です。
 そもそもどんなに素晴らしい教育法であろうとも、誰にとっても完璧な教育法などあり得ないのですから、義務教育の是非を語る時に個人的感情が含まれていないことなどあり得ません。
 その個人的感情により、自分自身が体験した過去の義務教育期間が良いものであれば肯定的に捉え、悪いものであったなら否定的に捉えがちです。

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日本のモンテッソーリ教育の現状

日本のモンテッソーリ教育の現状

■日本におけるモンテッソーリ教育 つっつ君の幼児期を形成したマインクラフトを中心としたゲーム・YouTube配信などを利用した教育方法は、やりたいことをやらせてあげるという、確固とした教育理念がおとうさんとおかあさんにあったからです。
 この『やりたいことをやらせてあげる』という理念は「モンテッソーリ教育」に沿ったものであり、つっつ君にとって非常に良い結果をもたらしました。
 しかし、誰しもが

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Minecraftとモンテッソーリ教育

Minecraftとモンテッソーリ教育

■リアルクラフトとモンテッソーリ教育 つっつクラフトでは「目指せスティーブ! リアルクラフト」という、マインクラフト内のアイテムを実際に作ってみるという体験を行なっています。
 マインクラフトでは、牛乳3つ、砂糖2つ、卵1つ、小麦3つを集めてボタンを押すとケーキになります。
 ゲームの世界ではボタンひとつで作れてしまいますが、それを現実世界で作ってみるのはかなり大変です。
 小麦の穂から取り出した

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育児はもっと自由でいい

育児はもっと自由でいい

■激動の世代の子育て 育児はもっと自由でいいと思うのです。
 もちろんそれは教育を放棄するとか、親の勝手で子どもを振り回すということではありません。
 例え兄弟・姉妹であってもそっくりな双子であっても、個人である以上そこには個性というものが存在し、個性がある以上、その子のための教育のアイデアは日々の生活の中に転がっています。そういえば我が家での育児のルールはふとしたことがきっかけだった、なんてこと

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