YouTube世代の子どもたち
■千円の経験
つっつ君には弟がいるのですが、その弟がある日、ちょっとしたプラモデルを買いたいとせがみました。
弟にしては対象年齢がちょっと高め、お兄ちゃんであるつっつ君と一緒に作るのであれば作れなくはないと思うけれど、これは明らかに途中で作るのが面倒臭くなるか、出来上がったとしてもオモチャ箱の肥やしになることが想像に難くない代物でした。
結果から言うと、私はそれを買い与え、それを作り終えた瞬間にゴミと化しました。
しかしこの話の本質はその過程にあります。
つっつ君たちはニッパーの使い方を教わり、組み立て図を見ながら自分たちの力で完成させました。
ニッパーは大人になってもあまり使用頻度は高くはありませんが、組み立て図の見方は大人になると必要になる場面が出てきます。
そういった経験が千円程度のプラモデルによって得ることができたのです。
それを千円の経験と取るか、千円のゴミとしてみるかは親次第なのです。
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