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伝統の中にある、”イズム”を継いでいくこと

今月も、TURNS商店に新商品が入荷しました!

10月は、地域に伝わる「伝統」を、現代の暮らしに寄り添うよう生まれ変わらせた商品をご紹介します。

伝統産業の衰退が叫ばれて久しいですが、大切なのは「伝統」をそのまま残していくことではなく、「伝統」の中にある大切な「イズム」を受け継いでいくことなのかもしれません。

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たつけ/石徹白洋品店

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岐阜県郡上市最奥の集落・石徹白(いとしろ)。

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2011年にこの地に移住し「石徹白洋品店」をオープンさせた平野馨生里さんは、石徹白で生まれ育った当時80代のおばあちゃんたちと共に、石徹白で受け継がれてきた地域伝統の衣服を復刻させました。

そのうちのひとつ「たつけ」は、農作業の時に誰もが穿くズボンとして、石徹白で親しまれてきた伝統の和製ズボンです。

一枚布を直線裁断・直線縫いして仕立てられるため、布の無駄が少なく環境への負荷は最小限。

これは、畑で育てた麻を手紡ぎ手織して作った貴重な生地を使って、服を仕立てていた時代から受け継がれてきた暮らしの知恵です。

伝統の技を今に伝え、未来につなぐ、「石徹白洋品店」の「たつけ」。

5種類の素材、カラーからお選び下さい。

津軽こぎん刺しシリーズ/弘前こぎん研究所

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青森県弘前市に江戸時代から伝わる「こぎん刺し」。

肌を刺すような冬の寒さを麻の衣服で耐え凌ぐ厳しい暮らしの中で、刺し子で粗い布目を塞いで防寒性と耐久性の高いこぎん(津田弁で野良着の意)を作ったことから、「こぎん刺し」と呼ばれるようになりました。

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「こぎん刺し」が農村の女性たちの嗜みになるにつれて、保温性と耐久性に加えて模様の美しさが楽しまれるようになり、麻の織り目の「1.3.5.7..」と奇数の目だけに針を刺す法則が生まれます。

それらは、限られた音階で無限のメロディーを奏でる音楽のように、600パターンもの美しい幾何学模様を織り成しました。

実用性と美しさ、そして厳しい冬を心豊かに乗り越えるための工夫。
「こぎん刺し」は、東北の暮らしの知恵を今に伝えます。

「こぎん刺し」を現代の暮らしに寄り添うよう生まれ変わらせた「津軽こぎん刺し」シリーズから、伝統を一番身近に感じられるアイテムをお選びください。

こけし雑貨/準喫茶カガモク

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東北の温泉地で、湯治に訪れるお客さんや子どもたちのために作ったのが始まりとされるこけし。

「子授けし」というお祝いの意味や、子どもの元気な成長を願う気持ちが込められた縁起物です。

日本有数のこけしの産地・宮城県鳴子温泉郷にある、「準喫茶カガモク」は、入口のドアノブからちゃぶ台の脚、壁、カトラリーに至るまで、大小様々なこけしたちが顔を覗かせる、こけしづくしの喫茶店。

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オーナーは、移住者で木工作家の加賀浩嗣さん。

深刻な後継者不足に直面する地域伝統のこけしを未来に繋ぎたいと、こけしを身近に感じられる日用品作りを通して、地域の活性化に取り組まれています。

見るたび、使うたびに愛着が湧く、日用品としてのこけしとの、新しい出会いをお楽しみ下さい。

縁起だるま

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お正月に飾ることが多いだるまですが、本来は必勝・開運をもたらすとされる、時節を問わない縁起物。
試験や選挙などの勝負事のゲン担ぎ、そして、倒れても起き上がるその形から商売繁盛や金運・健康運アップにも御利益があると言われます。

島根県出雲市在住のだるま作家・山口さくらさんが、一点一点丁寧に絵付けする「縁起だるま」は、カラフルで自由。

コロンと丸い手のひらサイズのだるまは、インテリアのアクセントに加えたり、季節ごとに飾り分けたり、親しみ方も楽しみ方も軽やか。

「伝統」をぐっと身近なものにしてくれます。

TURNS商店には、縁起だるまのほか、ねこだるま、お正月だるまも入荷してますので、お好きなシリーズのだるまをかわいがってくださいね☺︎


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