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一期一会

私は、『 一期一会 』の言葉の響きが好きですし、
『 一期一会 』の意味の解釈にも、自分流の想い入れがある気がします。

『 期一会 』とは、元はお茶の心得として発信された言葉だそうです。
千利休の弟子の山之宗次という人が書いた本での中で、
どの茶会でも一期一会、 
その時は、一生に一度のものと心得て、
誠意を尽くし臨むべきだと、説いのだそうです。

相手に敬意を持ち、謙虚に、そして心を込めて向かい合う事の大切さを
改めて教えたもらった気がします。
まさに和の心ですね。

一期とは、仏教で『 一生 』という意味だそうです。

今、『 一期一会 』という言葉は、
一度きりの出会の人だけでなく、
同じ人でも、その時の出会いは 一度きりで、二度と同じ 時は流れない。
だから、今の出会い を 大切にしよう、
という意味で使われています。

さて、私は旅行会社のツアーに、『ひとり参加』をすることが多々あります。

『ひとり参加』どうしのバスの相席のか方とは、かなり長い間時間を一緒に過ごします。

見学するときはバラバラなので、それも気楽、
バス席に戻れば、気が向いた時に話し、
趣味、嗜好、旅行話の中おいて、日常会っている人とは、
違う環境、地域を感じたりします。

普通なら出会わなかった人とお話し、共感を感じる事もありますし、
このままお別れしてしまう事に、心残りさえ感じることもます。

食事処で臨席した方との会話も楽しく、
旅行談義は、旅を華やかに盛りあげてくれます。

この空間を共にしたのは、お神様のお引き合わせ、
もう二度と会うことがないだろうその人は、
心に残り、記憶に残り
今も元気にしているかなと、思い出します。

私は『一期一会』という言葉と、響きに、
深い暖かさと同時に、もの悲しいさを感じます。


追伸
そんなに過去の事じゃないのに、今では、旅行さえもできない。
友達とも会うをためらい、
どこへ行くのもマスク姿で、ソーシャルディスタンス。

これじゃ、知らない人とは、話さないだだろうな。

先日、旅行会社のツアー情報を見たら、
『バスは、ひとり2席確保』と、ありました。

旅先での私の『一期一会』は、
いつ戻ってくるのでしょう。

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