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今も生き続ける上司の言葉


社会人になり、職場の上司から学んだことは多い。

もちろん、時代的にも パワハラがまからり通る職場もあり 未熟な上司もたくさんいた。


責任を背負い 組織を引っ張っていくのは、本当に難しい。私もまた、今思い返すと 猛烈に笑える程に恥ずかしい 未熟な上司だったな…w


とある企業の 営業部に所属していた頃、その時の上司は、飲むたびに同じ話を何度もしていた。

若くて伸び盛りの業界で、上司といっても今の私より若い 当時30代中盤だった。
私たちメンバーは20代で、私以外は男性だ。新卒も2、3人いた記憶だ。

その上司が何度も繰り返す話は2つ。
その1つがこうだ。

「結婚して夫婦になると、年数を重ねる毎に減っていくものがある。それは何だと思う?!」
という問いから始まる。

時に、実際には見えない縦軸横軸を指で書きながら、減っていく線グラフを描いてみせながら。


20代のお酒が入りお腹も満たされてきた若者たちが「夫婦の営み!!」「s○xだ!!」「いや、お金でしょ!」とさまざまな答えを出していき盛り上がる。

記憶にないが、あの頃の私にも そんな答えが浮かんでいたように記憶している。

そして上司が言う、

「答えはな、ありがとうの言葉だ!」



今なら分かる。
意識しなければ減っていってしまうのだ。

つうかあの仲、阿吽の呼吸、多くを語らなくとも分かり合えるのが夫婦だ。

けれど、言葉で伝えることは大切だ。当たり前は当たり前ではないのだ。


その上司は 夫婦を例えには出したが、「周りに感謝することの大切さ」を教えてくれていたのだと思う。


そして、その話を共に聞いていた同僚の一人が、今の夫である。
夫が私と同じようにその出来事を覚えているか分からないが、私は その2つの話を 人生の中で何度か思い出したのだ。

醤油をとってもらったら「ありがとー」
洗濯物取り込んでくれたら「ありがとう」
湿布貼ってもらったら「ありがとね〜」

夫婦で感謝し合えていたから、自然と息子も周りに感謝するようになていったと感じている。

もちろん 時に夫にムカつくし たま〜にケンカもするが、夫婦円満、家庭円満なのは、あの上司のおかげだと思っている。


あの時はそこまで分かっていなかった。上司の真意も今となっては分からない。

でも、社会人として大切な2つを教えてくれていたのだと感謝している。


元気にしているだろうか。

もう1つの話はまた書きたいと思う。


ありがとう。



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