【読書メモ】『竹林はるか遠く - 日本人少女ヨーコの戦争体験記』(著:ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ / 訳:都竹恵子)
朝日新聞とその不愉快な仲間たちがひたすらに虚構まみれに積み重ねてきた、戦時中の慰安婦に強制性があったとの誤謬を学術的に論破したハーバード大のラムザイヤー教授が、国家基本問題研究所(国基研)の「日本研究賞」を受賞されたとの事です。
感情論ではなく論理的な議論こそが「学問の本質」だよなぁ、かといって、戦時中の出来事を伝えていくに、子どもたちに学術論文は中々ハードルも高いよなぁ、なんて考えながら思い出したのが『竹林はるか遠く - 日本人少女ヨーコの戦争体験記』との一冊。
著者・ヨーコ・カワシマ・ワトキンズさんは、終戦後の満州からの引き揚げを経験し、日本に戻ってからも苦労をしながら学問を続けて、後にアメリカ人と結婚されて渡米されています。
この本はそんなヨーコさんがご自身の戦争体験を元に1986年に書かれたものでアメリカの学校では副読本にもなっているとか。人の醜さと高潔さを同時に伺うことができる、そんな印象が残りました。
日本人の陰湿さも、朝鮮人の暖かさも、朝鮮人の残虐さも、日本人の高潔さも、、それらの全てがない交ぜになって人の本質が紡がれている、戦争は極限状態の連続ですが、人はその極限状態で民族などとは無関係な“生の本質”をあらわすのでしょうか、なんて風にも。
一貫しているのは、共産主義勢力のエゲツなさ、これはソ連も共産支那(CCP)もかわらない、このことを子どもたちに家庭でも伝えておくべき内容と、日本共産党の悪辣な犯罪歴等々を思い返しながらあらためて。
これに尽きると思います、ただこの一言に尽きると。
圧倒的な暴力の前では人は無力で、翻弄されて、理不尽に奪われていく、
そして関わった人は誰もが何かしらを失っていく、それが故に、、戦争に勝者というものは存在しないのではないかと、そんなことを真摯に伝えてくれると、そう感じます。
戦争の悲惨さと陰鬱さ、その中でも失われない人間の尊厳、内容的には小中学生にもフラットに読ませられると思います。
そしてまた、こういった書籍を副読本として使うアメリカの懐の深さは、さすがだなと。いつの日か息子が手に取るかもしれないと、続編とあわせて本棚に並べてある一冊です。
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